気に入ったので,最近有川浩さんを重点的に読んでいます.
これは,小劇団「シアターフラッグ」の存続をかけた
劇団再建のお話.
登場人物一人一人がとても魅力的な有川さんらしい小説です.
いやぁ,恋愛要素もしっかり入っていて
中々楽しませて貰いました.
続編が出るといいなぁと思えるお話でした.
シアター!
有川 浩
メディアワークス文庫 . . . 本文を読む
2005年本屋大賞3位.
この本を読んでの率直な感想.
今市子さんの『百鬼夜行抄』を思い出しました.
その漫画の独特な雰囲気と同じような空気を
この小説を読んで感じたわけですが
その空気とは,いかようなものとここに書けば
みなさまに伝わるのだろうかということで
はたと自分の文才のなさに気付きました・・・
と,同じ雰囲気の別作品を思い出しました.
緑川ゆきさんの『夏目友人帳』.
何となくノス . . . 本文を読む
百の谷,雪の嶺を意味するギャチュンカンという山の
北壁に挑んだ山野井泰史さんと山野井妙子さんの
ノンフィクション.
世界でトップクラスのクライマーであるお二人の人柄と
そのお二人にとって尚,過酷なギャチュンカンの北壁との戦いが
沢木さんの筆により.生き生きと描かれている.
高度7,952mを誇る山に挑むことが意味する
極寒で空気の希薄な世界での戦い.
そのことを意識した時,沢木さんはこの本のタ . . . 本文を読む
2005年本屋大賞2位.
若年性アルツハイマーになった主人公のお話.
もうね,感情移入しちゃうと読めません.
何とも切ない.そして何とも出来ない.
不治の病にかかった人とその家族.
その職場の人達.趣味の知り合い.昔の知り合い.
色んな自分が生きてきて関係してきた人達との繋がりが
自分が望まなくても記憶から抜け落ちていく.
そして,抜け落ちていったことにも気付けない.
主人公が抱く切なさ, . . . 本文を読む
岡嶋二人さんの時代の『クラインの壺』が好きで
それぞれ別々の道を選んだ後の井上夢人さんの作品も
興味をもっていたら,最近長編小説を出版していたので
手に取った本.
内容は,かなりネタバレになるので,自粛します(苦笑)
長編であるが故の,つじつまあわせを気にすると
物語の世界観に入りきれなくて面白くなくなってしまうかもしれません.
そして,ラストの展開については,好き嫌いがわかれると思います.
. . . 本文を読む