建築士だからわかる〇〇教えます

事前にわかっていることは事前にお伝えすることが(2)


屋根にはいろいろな種類があります。昔の話からしても仕方ありませんので、主に現在使われている屋根材についてお話ししますと、、、

・瓦屋根:瓦屋根もいろいろな種類があります。昔ながらの粘土を焼しめた瓦もあれば、セメントでできた瓦などもあります。
・金属屋根:ガルバリウム鋼板屋根、トタン屋根、銅板葺きなどがありますね。
・スレート屋根:天然のスレートは西洋のお城などの屋根に使われています。日本ではほとんどが人工的につくられたスレート屋根となります。
 商品名となってしまいますがコロニアル屋根と言った方がわかりやすいかもしれませんね。

この中で、私が相談を受けたケースはセメント瓦とコロニアルについて、です。

セメント瓦やコロニアルは紫外線劣化や温度差による劣化により水分を吸収しやすくなるようです。
そこで10年、15年経過しますと、水分を含んだ屋根材にカビが生えたり、苔が生えたり。

そして水分を含むことを防ぐために10年に一度、塗装工事が必要となります。
塗装工事中はケミカル臭がとても強くなります。

私はセメント瓦やコロニアル屋根の素材に対して言うつもりはありません。

私がお伝えしたいこととしましては素材を決める際に、建築士や工務店、ハウスメーカー側の人間が建て主様に対して素材の特性やメンテナンスについてきちんと説明しているか?という点です。

経年変化によりどのような状態になりやすいか、何年に一度、どのような対策が必要か、地震に対してはどうか?など。

もちろんデザイン的な好みもありますでしょう?価格的な課題もありますでしょう。
ですので、どのような屋根材を選択するかは建て主様の判断ひとつです。

しかし、選択された素材に対して、将来的な課題やメンテナンスについてはお伝えすることが大切と思います。
数十年が経過し屋根塗装が必要になった際に人工的な化学物質により塗替えができない方もいらっしゃいます。
事前にわかっている懸念材料は事前にきちんと説明し、ご納得いただいた上で生活していただくことが大切ではないかな?と思っております。

ひと・すまい・くらし一級建築士事務所


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「我が家のメンテナンス・維持管理対策」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事