建築士だからわかる〇〇教えます

健康住宅、自然素材のお家を手に入れたいと思っている方へ

真実であること、そしてみなさまにとって有益であること。
それ以外のことは伝える意味がないのではないか、と思っております。

ここでは『健康住宅』、『自然素材の家』を手に入れたいと思っていらっしゃる方(建てる、または購入する方々)へお伝えしたいと思います。

昨今は自然素材の風合いが人気とみえ、無垢のフローリングや塗壁(しっくい壁)などを売りにした設計事務所さん、工務店さんが見受けられます。

みなさんが求める『自然素材の家』は見た目だけ、手触り、肌触りだけが自然素材であればよいですか??

もしも答えが「はい、自然素材の見た目、手触り・肌触りだけ手に入ればOKです」という場合は、以下の文章は必要ありません。
他の有益な情報をお読みください。

『自然素材の見た目、手触り・肌触り』だけでなく、『健康な空気環境』、『化学物質や電磁波の影響のないお家』をお考えの方へお伝えします。


いまの自然素材系の工務店さんや設計事務所さんのホームページを拝見しますと、下地から仕上げの素材までこだわった自然素材のお家なのか、表面だけが自然素材のお家なのか、わからないホームページが多く見受けられます。

長年健康住宅をつくってきた私でさえわかりにくいのです。消費者が見抜けないのは当たり前と思います。


まずは工事風景を載せているところであれば、合板を使っているか、集成材を使っているか、防蟻施工はどのようなものを使っているか、大凡の判断はつきます。

あとは会社の方針なども読ませていただきます。

私は関東には信頼できる工務店さんが数社おりますので、化学物質に関しましては詳細を聞くまでもなく建て方や納まり、素材などについてはヒアリングするまでもなく、安心して依頼できますが、関東地方以外で設計依頼を受けた際には、依頼を受けた地域で工務店さんを探さなければなりません。


その際に、必ずヒアリングする内容がございますので、自然素材を見た目、手触り・肌触りだけでなく、『健康な空気環境』、『化学物質や電磁波の影響のないお家』をお考えの方は参考にしていただけましたら幸いです。

・まずは基本のきですが、「合板は使用していますか?」とお聞きします。


→この段階でほとんどの工務店さん、設計事務所さんが「合板は使用します」とおこたえになると思います。
 中には「合板を使わずに建てることもできます」というところもございます。

・次に「システムキッチンやシステムバスはどこのメーカーを使われますか?」とお聞きします。
→たいていの工務店さん、設計事務所さんは「お客様の好みでどのメーカーのものでも対応可能です」とおこたえになるのではないでしょうか?
 システムキッチンやシステムバスは、合板で箱がつくられていたり、天板が人工大理石、浴槽などはFRPなどでできていたりします。
 ひとにより様々ですので、一概には言えませんが、CSの方の場合、タカラスタンダードのホーローキッチンもしくはホーロー浴槽、ステンレス浴槽であれば、数週間、熱湯をかけたり窓を開けたままにしておくことで使用できるようになる方もいらっしゃいます。場合によりましてはオールステンレスキッチンや大工造作のキッチンで対応します。

しかしキッチンの場合は吊り戸はタカラスタンダードといえども合板を使用しておりますので注意が必要です。

・家具などはどのようなものを使用しますか?素材や接着剤は何を使用しますか?

だいたいはこの3つをヒアリングさせていただきますとその工務店さんや設計事務所さんがいままで建ててきたであろう住宅のおおよそがわかります。
上記3つに追加しまして、シロアリ防蟻はなにをお使いですか?とお聞きする場合もございます。

以前のblogでも書かせていただきましたが、合板、システムキッチンやシステムバス、家具、シロアリ防蟻には、あくまで化学物質という点でいろいろと考えなければならない点がございます。
詳しくは以前のblogを読んでいただけましたら幸いです。


ここで注意していただきたいことは、上にも書かせていただきましたが、「
あくまで化学物質という点」で考えなければならない点があるということで、デザイン性や使い勝手など選択基準はまちまちですので、この点は重ねてお伝えさせていただきます。

もちろん施工をお願いする際にはもっと詳しくヒアリングさせていただきますが、数十社ある工務店さんの中からお願いできるかもしれない数社の工務店さんを決める際には上記の質問をさせていただくことが多いです。


ただし、残念ながら電磁波に関しましてはほとんどが無関心な設計事務所さん、工務店さんが多い状況ですので、僭越ながら私がアドバイスさせていただきながら進めることとなろうかと思います。

そのほか家を建てる、購入するということは、一生に一度のことと思います。


ですので、地震のこと(地震に対する考え)、温熱環境のこと(冬の寒さ、夏の暑さ)、デザインとのバランス、そして化学物質や電磁波について、まずは知ったうえで、建てられることをおススメします。建てた後で後悔しないために。知ったうえで、〇〇工務店さんに依頼する、ハウスメーカーの〇〇に依頼する、でよいと思います。

知らないまま、こんなに寒くなるとは思わなかった、電磁波のことがあとから気になる、などとならないように、情報としてまずはいろいろな情報を知っていただきたいと思います。

ひと・すまい・くらし
 新井 伸宏


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