私は化学物質や電磁波の影響のない家づくり(設計業務)をしております。
そのかたわら、電磁波測定士という民間資格を取得し、お家の中の電磁波測定や電磁波の相談を受けております。
目に見えない電磁波というものを数値という目に見える形で測定し、建て主様にもみていただき、ご納得いただきました。
今回のご依頼者さまは1か月前くらいから足がぴりぴりする、ということで、気になっているところから電場と磁場の両方を測定して数値を見ていただきました。
どうせだからと4LDKのすべてのお部屋の床や壁を測定し、数値を見ていただきました。
加えて電化製品の多いキッチンの測定。意外と忘れがちなのは冷蔵庫や電子レンジのアースの接続。
このお家も電子レンジのアースがとれておりませんでしたので、その場でご主人と奥様立ち合いの元、電子レンジのアースを接続してみますと、電場の数値はぐっと下がりました。
アースを接続する前と接続した後で数値を見ていただくことができ、アースをとるだけで電場が下がることを実感していただきました。
冷蔵庫のアースもつながっておりませんでしたので、冷蔵庫は後日、ご主人様で対応していただくこととなりました。
それともうひとつ忘れがちなところが、パソコン。いまは特にリモートワークで家でパソコンを使われることも多いと思います。
案の定、奥様のデスクトップパソコンとご主人のノートパソコンの電場はとても高い数値でした。
それぞれの対処方法もご提案して電化製品につきましては安心していただきました。
日本は特に2階の床の電場が高い数値となる場合が多いのですが、その理由としまして、1階の天井と2階の床の間に配線が集中していることが挙げられます。
このお家でも2階のお部屋の電場は比較的高い数値でした。
もしも気になるようでしたら、簡単に電場を低減する対処する方法もあります。
例えば、部屋全体の電場を下げる場合はリフォーム工事が必要になる場合もありますが、
寝ている場所だけ電場を下げたい、という場合は簡単な処理で対処することができます。
それらも説明させていただき、調査は終了。
後日、報告書を作成し提出させていただきました。
このように目に見えない電磁波というものを目に見える形で測定し、説明させていただく。
ただし日本には基準はございません。これ以上低ければ安全という、しきい値もございません。
また電磁波自体がカラダには影響を及ぼさないという意見もありますし、反対に影響があるという意見もあります。
私は予防原則の考え方で、双方の意見があるのであれば、安全側の意見を採用することがよろしいかと考えています。
電磁波が身体に影響する可能性があるのであれば、極力浴びない方がよいのではないかな、と思っております。
もしもご自宅の電磁波を測定してみたいという場合は、ご連絡いただけましたら幸いです。
ひと・すまい・くらし一級建築士事務所
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