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床下エアコンについて

※注:画像はNETからお借りした画像です

健康住宅のひと・すまいさんのところでは「床下エアコン(床下暖房)」はされますか?
という質問をいただきました。
「弊社では基本的に「床下エアコン」は採用しません」
と回答しました。

その理由は?と質問をいただきましたので、あくまで弊社の考えをお知らせさせていただきます。
※考え方はひとそれぞれです。
 あくまで弊社の考え方ですので参考程度にお考え下さい。

ひとつ:弊社は基本的に使用しませんが合板や人工建材を使用している場合、
    床下空間には化学物質が充満している状態となります。
    コンクリートからの化学物質や床下防蟻施工の化学物質なども含め、
    エアコンを使用した際に化学物質が室内に流入することが懸念されます。

ふたつ:ホコリや化学物質は空気よりも重いものが多いことから床下に集積する
    ことになります。それらがエアコンの使用と同時に室内に流入すること
    が懸念されます。
    家具や生活で使用される洗剤などの化学物質が室内に設置された給気口から床下に
    溜まることが想像されます。それらが拡散することが懸念されます。

みっつ:床下エアコンを使用するためには基礎断熱が必要となります。
    基礎断熱にはどのような素材が使われるのでしょう?
    またその基礎断熱材はどのように基礎に密着させるのでしょう?
    基礎内に基礎断熱を行う場合、素材自体の化学物質、密着させるため
    の素材の化学物質の課題はないのでしょうか?
    基礎外に基礎断熱を行う場合、シロアリの食害の課題が残ります。
    基礎断熱を行う際に基礎と土台との関係。これは各社により仕様が
    異なりますが、基礎の上にそのまま土台を設置することの懸念、
    またはパッキンを使用する際のパッキンの素材等の課題。

よっつ:エアコン自体の電磁波の影響。きちんとアースを接続すること。
    稼働時の電磁波の影響はきちんと測定する必要があると思います。

いつつ:エアコン各社に確認していただきたいのですが、エアコンの床下への
    使用に対して、補償対象外となる可能性があります。
    各メーカーさんに確認しましょう。

むっつ:床下エアコンの使用には高気密を前提としている会社が多いようです。
    高気密に対しましても弊社は少々疑問に思っております。

これらの理由から弊社では床下エアコンは採用しません。
あくまで弊社の考え方ですので、床下エアコンを採用している工務店さんや
設計事務所さんのお話も聞いていただき、平等な視点で検討し、ご自身で
ご判断ください。

健康住宅の
ひと・すまい・くらし一級建築士事務所 新井伸宏
https://www.hitosumai.com/

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 ひと・すまい・くらし 一級建築設計事務所   新井 伸宏
    URL:https://www.hitosumai.com/
    mail:arai_nobuhiro@hitosumai.com
    お役立ち情報ブログ https://blog.goo.ne.jp/hitosumai
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