【スギの効用】
いまの季節、紅葉がきれいですが、今回はその【紅葉】ではなく、【効果・効用】のお話し。
【リラックス効果】
香りは嗅覚を通じ感情や記憶を司る大脳辺縁系にダイレクトに作用すると言われています。
スギの無垢材は豊富な香りを有しており、その大半を占める成分はセスキテルペン類です。
気持ちをホッと落ち着かせる時間がほしい方にはお勧めの内装材です。
【睡眠の質の向上】
大学生6名と被験者は少ないものの比較実験をした結果、睡眠中の脳波や心電図、血圧や脈拍、睡眠時の活動量や温度や湿度を測定し、起床時の睡眠間の評価を行った結果、無垢材の部屋と非無垢材の部屋では深い眠りが36分多くなり浅い眠りは18分少ないことがわかりました。
ただし最近の研究では浅い眠りにも役目があることがわかっており、浅い眠りが少ないことが睡眠の質が向上したと言えるかどうかは未確定です。しかし深い眠りには効果的なようです。
【調湿効果】
これは比較的昔から言われておりますが、湿気の高い夏場は湿気を吸収し、乾燥時には湿気を放出します。
湿度に応じて除湿・加湿の働きをしてくれます。
ビニールクロスの部屋はビニール袋に囲まれているようなものですので、効果は期待できないですね。
【集中力向上】
誤答率が低く、反応速度も速いという結果が。落ち着いて作業に取り組める効果も。
交感神経活動が最大で14%抑制されたことに対し、副交感神経活動は最大16%亢進する結果が。
木の香りには緊張とリラックスのバランスが保たれて集中して作業課題に取り組めていることが示唆されています。
お子さんの勉強部屋には最適な素材ですね。
また疲労回復効果や緊張や抑うつの減少も。
血圧や脳の活動を鎮静化させ、怒りや緊張などを緩和させる効果があると言われています。
セスキテルペン類の濃度が高い木の家は課題修了後のα波の振幅を顕著に上昇させたことから作業後の疲労回復効果や安らぎ効果が期待できることが明らかになりました。
【抗菌作用】
塩化ビニルやコピー用紙に比べ約2000倍の抗菌効果があることがわかりました。
【認知機能の向上を示唆】
【嗜好に関係しない血圧低下効果】
【ストレスを低減する効果】
【心穏やかに過ごすことができる効果】
【心理状態をポジティブにさせる効果】
【脳を直接活性化させる効果】
【抗ウイルス効果(インフルエンザの感染力の低減)】
などなど。
これらの効果が期待できることが徐々に分かってきました。
まだまだ実験数が少ないことは否めませんが、このような効果が期待できるスギ。
特に『お子さんの部屋』、『家族の寝室』などにスギの床や壁、天井を使用してみてはいかがでしょう?
リフォームが難しい場合はベッドや家具などをスギでつくられてはいかがでしょう?
家具をつくる際は接着剤にもこだわり、ニカワや米糊で製作されることをおススメします。
国産スギの家具は高いでしょうか??
実は大地を守る会在籍中に無垢材の家具と普通の家具の見積比較をしたことがございます。
その際のことを書いた以下のblogも参照ください。
無垢材の家具はそれほど高くないどころか安い場合さえもあり得ます。
スギをつかった家づくり、オーガニックな家ならば
ひと・すまい・くらし一級建築士事務所へ