変わったことするやろ
しかし、神道や陰陽道、密教のお祓い方法に詳しい人なら、わかるかもな
翠さんはそれまでに一般向けのガイドブックで研究したり、見えない指導霊のアダムから沢山の術を教わっていたからね
(アダムはこの時はまだ、姿を見せないようにしていた
お釈迦様やスサノオノミコトや、不動明王に変身してチラリと手を見せたりしていた
摩利支天も、実はアダムの変身だった
我々の説では、彼は世界の全ての神仏を、自分の幽体で創作変身していたからね)
…これらの戦いの事は、ブログの前半でも翠さんが一度回想していたと思う
…さて、はしょると、エディは自分を遠方にいる6、7人の導師の集団に見せかけ、毎日使役する邪霊を送り込んできた
一人倒されて昇天すると、次の一人をすぐに送り込む
昼間だけやけどな
…初めは邪霊は敷地の中へは入れないので、翠さんの家の低い塀の端の小さな通用門の前の道路に立たせた
不気味やで
彼らは外国の中世の修道僧の姿をし、頭から深くフードをかぶって顔を見せなかった
感情を表に出さず、自分の気を削って邪気に変え、それを更に式神などに変えて家の中に送ってきた
なぜか、式神だけは家の中まで入れるんや
翠さんは使われる式神がかわいそうで祓って昇天させた
…また、攻撃が失敗すると式神は怒ってUターンし、主の邪霊をおそってかんだりし、ボロボロにするので、それも嫌なことで、彼女は主の邪霊が傷つくのを救おうと、式神を呼び戻して祓ったこともあったし、
傷ついた主に手当て用の銀雫の気の塊を、塀越しに投げてやったこともあった
そうした行為は遠くで見ているエディには初めての光景で、彼は人を出し抜くことで生きてきたから、時には身の危険を顧みず敵を助けようとする、翠さんの慈愛に満ちた自己犠牲的な戦いぶりに衝撃を受けた
…私たち陰で翠さん(=ミロク)を見守る者は、彼女に絶対に相手を憎むな、愛で祓え、油断するな、うぬぼれるな、と強く教えておいたから、(彼女が生まれる前に天でも)
彼女はその通りに行動した
母のように大きな包む愛が、邪霊達を救うには、必要なのだ
…そして、父のように厳格な手際も
翠さんはかつて若い頃、アダムの特訓でアクニンの気持ちを体験させられ、彼らが苦しく悲しく、あきらめがちで、情けなくもどかしい想いをしているのを嫌と言うほど知っていたから、
邪霊や式神を本当に思いやって、相手の苦しい立場(=低波動)に立ちながら、理性的にすぐ戻って、(=高波動) 瞬時に冷徹に祓うことができた
邪霊やサタン退治には、この波動の大きな高低差の切り替えができる態度が必須なのだ
愛と同情と、理性と平常心とを兼ね備えなければならない
ミロク=イブは、天で生まれた時は愛の気の塊でお人好しで甘ちゃんだったので、その後幾通りもの厳しい特訓が必要だった
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