さてさて、お立ち会い、翠とイルカ、やなかった、フカやなかった、フカヒレスープやなかった、愛情のこれっぽっちもなかった、とは言わんが、人間やし家族もいるし、一族を大事にしていたし、……の、スープのサメない距離どころか、ぽうんと槍投げしても当然届かへん、ジャワ海どころか太平洋突っ切らな、届かない遠方から、導師のエディがこれぞと思う場所へ式神を放ったのが、2007年5月やった
大変やろ? 日本のどこかにいるあの人に、的確に式神送るんやで
オリンピックどころの騒ぎやないで
…というのも翠さんがその頃技が熟達して、大空に、大きな直径数十メートルの六芒星を気で描き、それを延長して透明な六角柱にし、中へ邪霊(=未成仏霊)達を数十体呼び込んで、一気に祓う技を習得したから、祓いの時に霊達が清まって一斉に白い気の煙状となり、昇天するので、目立ってかなんのや……優れた心霊能力者から見るとな……
で、エディは気がついた
遠方やのに、大したもんや
ただし、彼は自分は幽体離脱しなかった
代わりに偵察させるために、奇妙な姿の小さな式神を送った
…翠さんは家の部屋にいたが、いつもと違う (普段は形のない灰色や黒い雲状の邪霊が多い) 邪霊の姿と、そのおどおどした様子に怪しみ、誰かに使役された霊だと、見抜いた
安倍晴明の話に出てくるような式神だと気づき、彼女は主が、こちらの姿や能力についての情報を盗みとろうとしているとわかり、式神を帰してはならぬと思い、急いで祓って昇天させた
…するとエディはまた、別の似たような式神を送り込んだが、翠さんはこれもまた、すぐに昇天させた
…それから、戦いが始まった
翠さんは相手が何者かわからぬが、次の手が来ない内に対策を立てることにし、直感でひらめいてまず、隠形(おんぎょう)を行った
気配を消す、というものやな
普段は密教の摩利支天の真言を念じると、なぜか邪霊に対して気配を消せた
人間からは、普通に見えているが、霊からはこちらの姿が見えなくなる仕組みだ
(幽体は、物質が見えずに物質に宿る白っぽい気のもや=幽体等だけを見ているから、
こちらの気の姿を隠せば、たとえ肉体がそこにあっても霊からは認識できなくなる
詳しい仕組みは、摩利支天が来て、薄黒い気の霧で彼女[=の幽体]を包んで、霧が散るまで数分の間だけ隠してくれていたが、その時の彼女はそこまでは知らなかった)
で、この場合は彼女はもう少し隠れている時間がほしかったので、珍しい隠形の方法を思いついた
自分の生まれ干支の動物の切手シートが棚にあったので、それを取り出し、1枚を切り取り、そこの中に自分の意識(幽体)を縮小して宿らせた
(生まれ干支だと共鳴して宿りやすいから)
その切手は他の所に隠した……
これで次にもし、邪霊が来ても、彼女の幽体は見当たらないことになる
(肉体には元々物質に宿る二次的幽体の部分が残るので動けるが、霊が探すのは、転生してきて自在に離脱できる高レベルの幽体部分)
…そうしておいて、彼女は急いで家の敷地全部を囲む結界を張った
方法は、神道のやり方で、某神社の清めの砂と麻のかけらがあったので、それらをやり方に則り、敷地の四方の隅にまき、最後に家の中央にまく代わりに、真ん中あたりの位置にあるこたつの上に小箱を置き、その中にひとつまみのかけらと砂を入れて閉じた
更に念じて、2メートル位の高さの大きな御幣を気のもやでつくり、幻のそれを敷地の四方の隅に、1本ずつ立てた
しばらくして邪霊が派遣されてやってきたが、家の敷地の外側を2、3周ぐるぐる飛んで回り、中へ入れずに帰ったので、彼女はしめたと思った
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