ある日の気づき

「マスコミに載らない海外記事」のStrategic Culture Foundation記事(4)

マスコミに載らない海外記事Strategic Culture Foundation記事。2024年10月まで
コメント更新箇所(2024/11/11)、コメント更新箇所(2024/11/17)

バイデンの哀れなATACMS挑発をプーチン大統領が無視すべき理由 2024/11/21
「ウクライナに提供できるほど大量のATACMSをアメリカは持っていない。これらミサイルの
使用は限定的だろう」∴「急速に前進するロシア軍の勝利を阻止する可能性はない。」
# しかし、最悪*文民に被害が出てしまう*可能性がないとまでは言えないわけだが…。
「ロシアは法的に、アメリカとNATOの施設への反撃で応じることが可能」
「だが、そのようなエスカレーションは、まさにアメリカ帝国主義のディープステートや
NATOの手先連中が期待していること」
# 珍しく大人しい意見だが、多分、これは共和党支持の立場から、トランプの大統領就任前に
# 事を荒立てて欲しくないということ。ロシアの指導者たちは西側評論家より総合的判断力に
# おいて*はるかに*上回っていることが*過去の経緯から明らか*なので、余計な心配だが。
アメリカによるヨーロッパ植民地化の影響 2024/11/13
# アメリカによるヨーロッパ支配の構造は今なお強固→両者の経済格差に反映。
## cf. 「アメリカ+ヨーロッパ」の「第三世界」支配構造は、崩壊しつつある
「1990年には、アメリカの一人当たりGDPはユーロ圏より16%高かったが、2023年までに
その差は既に30%以上に拡大。」
「アメリカと欧州の富豪間の格差も広がっている。時価総額ランキング上位30位と上位500位に
ランクインしたハイテク起業家のうち欧州出身者は僅か10%」
「対照的に、上位30位と上位500位の73%、上位500位の56%がアメリカ人」
「原因はアメリカの権力と直接結びついている。」
# アメリカの権力は、2つの世界大戦+大戦後の植民地化(=金融的支配)政策に由来。
「第一次世界大戦終結時に…獲得した優位性…1929年…終わりを迎えた。」
「第一次世界大戦」=「世界市場を巡る帝国主義諸国間の争い」
## ↕欧州+日本の犯罪的愚行でアメリカが「漁夫の利」(私見:仕掛人∋チャーチル
「第二次世界大戦は、1930年代の危機をきっかけに、ドイツと日本に部分的に奪われた
支配権をアメリカが奪還するために、勃発させる必要があった。」
「1941年から1944年の間に、アメリカの軍需生産は三倍以上に増加し、1944年までに、
アメリカの工場はドイツ、イタリア、日本の二倍の生産量」
→「ヨーロッパ産業(の原動力=ドイツ経済)を破壊する…激しい爆撃」
→「ヨーロッパの破壊と、アメリカのイメージに似せたヨーロッパ再建という、二つの
絡み合った戦略目標に奉仕」
「アメリカは、「緩やかな植民地化」として、ヨーロッパ復興を開始するために融資し、
同時にそれらの国々を厳しく罰した。」
## 「緩やかな(=第一次)植民地化」政策の内容
トルーマン・ドクトリン」+「(主に)マーシャル・プラン」=「植民地化政策の主柱」
「前者は、NATOを通じて西ヨーロッパ全体と、その南東部の一部を、これら国々の政治を
取り締まる巨大なアメリカ軍基地に変えた。」
「後者は、飢えたヨーロッパ人に施し物 (110億ドル) を与え、後に利子を付けて返還させる
親恩顧政策として始まり、ヨーロッパへの経済的、政治的、社会的依存過程が始まった。
1948年から1951年の間に、これに関して、更に120億ドル費やされた。」
ソ連の偽りの脅威との戦いは、ヨーロッパを掌握する…口実
「ヨーロッパ諸国を累積債務の人質に…アメリカ製品はヨーロッパを侵略…
NATOは各国軍隊を支配」↔「社会は(「福祉国家」実現により)安定」
## 新自由主義+一極支配政策(⊃NATO拡大)=「(第二次/)本格的植民地化戦略」
「1980年代と1990年代のネオリベラル(=新自由主義)政策施行による産業空洞化
→「福祉国家は解体」→「ヨーロッパ人は完全にアメリカの人質」
### ↕私見:*↓1980年代までの日本には当てはまらない部分があった*が今では…
+「科学研究や開発の…主体は軍隊」↔「ヨーロッパの軍…NATOを通じてアメリカ臣下」
i.e.「大陸における米軍能力増強のために、各国軍の能力は縮小された。EUがドラギに
依頼した報告書は、この従属がヨーロッパに及ぼす有害な影響を強調」
# 欧州がアメリカ支配から脱するきざしや経済格差の解消見込みは(まだ)見えない。
「欧州人が研究開発に費やすGDP比はアメリカの半分で、欧州事業家の多くは、こうした
活動を展開するため、アメリカ移住…欧州連合のGDP比研究開発費も中国、イギリス、
台湾、韓国より低い。」
「主要科学誌に掲載される論文数では既に中国に追い抜かれ…日本とインドが追随」
「アメリカは依然先行…欧州の経済革新力もアメリカや日本より低いまま」
## ↕私見:日本も1980年代末からの新自由主義や中露敵視政策昨今の強化などで欧州同様。
「デジタル技術開発で既に後れをとっている。」
「EUの政策は…アメリカ政策に完全に従属…ここ数十年、異なる方向性を示す重要な
対策は最近実施されていない」
「EU加盟諸国の一般市民だけでなく、欧州の政治・経済エリート層有力者の間でも不満が
高まっている。ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、オーストリアにおける極右勢力の
台頭や、ハンガリーやスロバキア政府による主権拡大の追求は、この傾向を明確に反映」
混乱を解き放つ 2024/11/11 cf. 別の訳SCF
# ↓関連記事旧ソ連構成国のモルドバ、大統領選で親欧米派の現職が勝利見通し…
# 「EU加盟目指す方針維持へ」
# 「この話は、欧州連合への加盟を許可するための憲法改正に関する最近の国民投票でも
# 繰り返された。有権者の過半数が反対派に投票したが、海外からの投票結果が判明し、
# 結果は西側に有利に変わった。」←↓「海外」はEUのみ。ロシアを含まない。
# 「モスクワのモルドバ大使館には有権者向けの十分な投票用紙が用意されておらず、
# 全員が投票できたわけではない。]
# 「大使館での投票も、明確な有権者のリストがなく…不正操作が容易」
# ↓「日々の感想」著者のコメント
# 「開票80%まで対立候補(親ロシア派)がリードしていたのに、その後急速にサンドゥの
# 票が伸び、私が見たときは開票率96%で現職がわずかに逆転リードし、勝利と報じられた」
# 「先日の選挙でも全く同じ展開でしたね。」
# 「米国では投票所のタッチパネルがトランプへの投票を受け付けないよう設計してあるし、
# もう選挙は止めて、DSが結果だけ発表したらいかがでしょうか?(笑)」
ジョージアとモルドバでNATOとEUは「Οχι(オヒ)」 2024/11/04
# cf. ↑関連記事:ウクライナで敗北した欧米はモルドバとジョージアで新たな工作
「ギリシャ語で「Oxi(訳注:発音はオヒ)」は「いいえ」を意味する。10月28日はギリシャと
キプロスでは「Oxiの日=「No」記念日=参戦記念日」として祝われる。1940年のその日、
ムッソリーニの全権大使がギリシャ政府に最後通牒…領土を占領させるよう要求」
「当時のギリシャ首相メタクサスは、この厚かましい要求に対して「Oxi」という一言で返答」
「先週行われた選挙と国民投票で、現代の傲慢な覇権国に、ジョージアとモルドバの国民が
本質的に同じメッセージを送った」
# ジョージアの場合
「ジョージアは特に自滅的な役割が想定されていた。ドイツや欧州連合の関連従属国より更に
破滅的な国家自殺行為をジョージア政府がするよう、欧米諸国は期待」
「ウクライナで…軍事的大失態に直面…欧米…はジョージアに…第二戦線を開いて…2008年同様
利用しようとした」
彼らの観点からすると、ジョージア選挙は酷く間違った方向に」:
「与党の主権主義政党「ジョージア・ドリーム」が54%の票を獲得して勝利」
+「選挙結果は選挙管理委員会に正式に認定された。」
# モルドバの場合
「ジョージアでの投票の一週間前、モルドバのEU加盟に関する国民の立場を確認するため、
憲法改正の国民投票が行われた。」
「この国民投票はEU加盟後に通常行われるNATO加盟への足がかりとして、親欧米傀儡政権に
とって重要なものだった。投票手続きを不正操作するため極端な予防措置が取られた」
# ↕cf. モルドバ人口は(事実上の独立国トランスニストリア地域を含めても)400万人。
「数十万人と推定されるロシア在住モルドバ国民は国民投票参加を禁じられたが、欧州連合
在住者は参加が認められた。だが、あらゆる策略にもかかわらず、国民投票主催者にとって
結果は政治的大惨事…数学的には、ある種「勝利」だったが、その薄弱さゆえに…道徳的
かつ政治的敗北…公式データでは賛成票は50.46%、反対票は49.54%だった。」
# ↑cf. 国内在住者分の集計では反対票が多数(54%対45%)。
「貧しいモルドバ人でさえ、もはや「欧州」という作り話は信じていない。」
リチウムのためのウクライナ戦争 2024/11/01
# ↑cf. 別の訳SCFSCFIocom2_diary関連記事∈NEO(の別訳∈NEO
「予備的推定によると、研究者らはウクライナがリチウムの宝庫で「再生可能エネルギーを
可能にする非再生可能鉱物」が約50万トン埋蔵されていると考えている。」
「リチウムは、単位重量あたりの効率的エネルギー貯蔵容量のため、電気自動車(EV)電池で
事実上かけがえのない存在になっている。」
「だが、たとえばアメリカではリチウム採掘は極めて物議を醸す話題」
∵「従来のリチウム採掘は環境に多大な損害を与え、現地の帯水層を汚染し、絶滅危惧種を
死滅させる可能性がある」←↑アメリカでのリチウム鉱脈の存在形態と場所が問題。
「世界的格付け機関の予測…今後10年間のリチウム消費量の伸び…世界の産業界の
需要は2035年までに800万トンから380万トンへと4.5倍に増加」←訳者に連絡→↓訂正された。
## 原文の誤記↓を反映してしまっていたため、↑数字の辻褄が合わなかった。×800万→○80万。
## i.e 「4.5 times from 800 thousand* to 3.8 million tons 」の thousand が落ちている。
「ウクライナ鉱業と原材料基盤が…供給する上で高い可能性を持っている」
∵「ウクライナには、花崗岩に希少金属が集中した、推定50万トン(世界の埋蔵量の
最大10%)の大規模リチウム鉱床がある。」
「開発の見込みが最も高いのは、キロヴォグラード州のポロフスコエ鉱床とドブラ地域、
ドネツィク州のシェフチェンコフスキー、ザポリージャ州のクルタヤ・バルカ」
# ↑cf. ドネツィクとザポリージャは、住民投票でロシア連邦加入を決めた地域に含まれる。

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