ある日の気づき

ベネズエラ選挙への米国の干渉とトランプ政権を待ち受ける困難

↓以前の記事にコメントやリンクを加える場合もあるが、基本的には新しい順。
追加/更新箇所(2024/11/14)、(2024/11/21)
リンク先が日本語でない場合も稀にあるが、*昨今の機械翻訳技術に免じて*御容赦を。
2024年9月くらいまで主にベネズエラ大統領選挙への干渉失敗したクーデター関連記事。
トランプ1期目を含む近年の米政権全てがベネズエラ資源略奪を狙ってきた話と
イーロン・マスクもベネズエラ侵略で資源を略奪したい支配層の一員という話からの流れで、
トランプ2期目関連記事が主体になってきた。

トランプは国際関係をゼロサムゲームと見做して短絡的で粗雑な政策を行う傾向がある。
∴支配層の中で、敵というより「無能(典型的には関税政策)で足を引っ張る味方」と
思われている可能性が高い。
# 一般に、結果的な政策に注目すると、金融資本主義≈新自由主義≈帝国主義/植民地主義。
# 現在の米国/西側諸国の諸問題は、前記思想に基づく政治体制の行き詰まりと考えられる。
# ∴前記政治思想の問題まで踏み込まない限り、問題が根本的に解決する見込みはないが、
# そもそも、トランプ政権への交代で米国の帝国主義自体が変わる事は、有り得ない。
# e.g. ベネズエラの資源への*米国の執念/長年の野心と露骨な内政干渉*から明らか。[↓]
#「ウクライナ+西アジア方面の侵略(A)は一時休止/緩和し、アジア侵略(B)に重点を置く」
# 方針に転換する結果、(A)での武力衝突が中断し、(B)では武力衝突には至らない可能性が
# *希望的観測*として取り沙汰されているように思われるが、その事への懐疑論もある。
# i.e.最悪、(A) での一時休止/緩和ができないまま、(B)の状況も収拾困難になるなど。e.g.
(a) どちらの候補が勝っても、米国は世界平和を乱す「ならずもの国家」のまま
## ↑寺島メソッド翻訳NEWS
cf.トランプ選挙の余波を直視する-- 「勝った」のか「負けた」のか、専制の6つの道具
## ↑ Alzhacker
(i) 既に戦争狂で一杯のトランプ政権@↓マスコミに載らない海外記事
(ii)トランプ政権:「戦争タカ派なし」から「全員戦争タカ派」へNEO
「トランプ新政権は、ボルトンやポンペオやヘイリーが新政権では役職につかないと発表し、
教訓を実際に学んだのだという希望を一時的に高めた」
「しかし、この状態は長くは続かなかった。その後、次期国家安全保障担当大統領補佐官は
ジョン・ボルトンと思想的に似ているマイク・ウォルツになる可能性が高いと発表された。
ニッキー・ヘイリーと思想的に良く似たエリス・ステファニックが国連大使に就任すると
発表された。」
「またマルコ・ルビオとリチャード・グレネル両人が次期アメリカ国務長官候補として検討
されているが、彼らの考えは、トランプの前国務長官マイク・ポンペオやバイデン政権下の
アメリカ国務長官アンソニー・ブリンケンと区別がつかない。」
「トランプ次期大統領が検討し任命した人物は、いずれも海外での戦争、特にロシアや
中国やイランに対する戦争を擁護して暮らしてきたが、リビアやシリアやベネズエラや
他の多くの国々に対する戦争も主張してきた強烈なネオコンや戦争タカ派」
「トランプ政権がJ・D・ヴァンスを副大統領候補に選んだ…ウクライナ以外では、戦争と
好戦主義が続くぞという公然の宣言」
# ?*ウクライナでも、戦争と好戦主義が続く*と見る向きも。
(iii)トランプとウクライナマスコミに載らない海外記事
「彼が約束したように24時間以内に戦争を終わらせることができるとは思えない。むしろ
戦争をエスカレートさせるだろう」
「戦争を止める唯一の現実的方法は、アメリカがウクライナ支援を全面的に中止すること」
→「全ての支援を失ったウクライナはモスクワと和平」
「トランプは、防衛・外交政策の責任者として(ネオコンの)タカ派を選ぶ可能性が高い」
# ↑そうなった「トランプが右翼狂信者を選ぶのは意外ではないマスコミに載らない海外記事
「トランプと支持者たちは即時停戦を提案するかもしれない」「それはうまく行くまい」
「既存の戦線に沿った敵対行為の停止について話しているのなら、この姿勢はモスクワで
真剣に受け止められる可能性は低い。そのような「戦争停止」は単なる一時停止に過ぎず、
その後、紛争は新たな勢いで、おそらくより激しく再燃するだろう。
将来のウクライナ政権の性質や、軍事的および軍事経済的潜在力や、ウクライナの軍事的
政治的地位は、ロシアにとって極めて重要」+「新たな領土的現実を考慮する必要」
→「これら全ての項目はアメリカによる重大な譲歩を必要とするが、トランプ政権は
それに応じようとはするまい。  
トランプ政権がこれら問題に関する実質的対話に同意するとは期待しがたいし、まして
ロシアの核心的利益を考慮するとは考えにくい」←?∵ミンスク合意破りに前回の政権で関与。
「二つの「ミンスク」合意(2014年と2015年の合意)は破られ、三度目の試み(2022年に
署名された「イスタンブール」)は阻止されたため、四度目が実現する可能性は低い。」
「ロシアにとって唯一の保証は、ウクライナ軍に対する恒久的(通常兵器による)優位性」
「ウクライナへのいかなる新たな兵器供給も、それを損なうことになる。しかし、ロシアの
優位性を認めるのは、まさにアメリカが認めたくない敗北」
# イランとの直接武力衝突を予想する見方もある。
トランプの再選をディープ・ステイトはなぜ許したのか!?寺島メソッド翻訳NEWS
「ディープ・ステイトは、イランとの戦争を戦うために、赤い州の10代の青年を徴兵できる
人気のある大統領を必要としている…ハリスにはそのような魅力はない」
(b)ロレンツォ・マリア・パチーニ:トランプ、ブラックロック、ウォール街の巨人の共通項SCF
「2024年の米大統領選の課題は、誰がウォール街から最も支持を得られるかの競争だった」
「トランプは国際金融に非常に同情的」
# 第一次トランプ政権の経済政策は、米国政治が金融資本家による寡頭制である事の証明。
「富裕層に対する税金を大幅に引き下げ、億万長者の納税額が労働者階級よりも少なくなる
ように導いた」
「2018年、米国の富裕層400世帯の平均実効税率は23%」
「下位50%の世帯が支払う平均24.2%よりも低かった」
「アメリカ人の最富裕層5パーセントは少なくとも1.2パーセントの減税」
「下位95パーセントの人々は、最貧困層20パーセントの4.8パーセントの増税を含め、より
多くの税金」
「2024年と2020年のトランプ大統領選挙キャンペーンの主要資金提供者の一人」
=「ブラックストーンの億万長者スティーブン・シュワルツマンCEO(偶然にもシオニスト)」
cf.「米国で最も多くの賃貸住宅を所有するブラックストーンは、入居者を大量に追い出し、
2023年に12%増加したホームレス問題の一因」
i.e.内政問題に関しても、「新自由主義に基づく寡頭制」という米国政治体制の枠内での変化は
#「タカが知れている」が、そのタカが知れた変化すら、寡頭制内の別勢力の抵抗は予想される。
# ∴政権の前途は多難。∵変化への期待が大きければ、結果が見えない事への失望も大きい。
No. 2330 米国選挙の億万長者化耕助のブログ
「ドナルド・トランプが勝利し、そして、イーロンマスクも勝った。」
「マスクのような人物の場合、彼らは事実上、政治家そのもの」
「ドナルド・トランプは、イーロン・マスクに全分野の運営を任せている」
i.e.「選挙運動を億万長者に外注」
∴「格差を是正するために必要な変化、すなわち富裕層への課税、労働組合の再建と強化に
焦点を当てることなどは、ほとんど話題に上らない」
「トランプ側だけではない。カマラ・ハリスは、ビヨンセやカーディ・Bといったスターを
自身の選挙集会に招待し、超富裕層である一流セレブの支持が世論を動かすことを期待」
「しかしビヨンセの400万ドルの献金は別として、これらのスーパースターの賛同は寄付
ではなく単なる支持であり、注目すべきは、トランプとマスクの取引とは異なり米国政府の
形成に関与する権利を約束したものではなかった」
「超富裕層がメディアの支配、シンクタンクのレポート、そして選挙日までの容赦なく
ターゲットを絞った広告を通じて政治的な主張を数ヶ月にわたって主導し、米国政治の
億万長者化が完全に露わになっている。トランプ勝利で、マスクも勝った。その結果は、
減税、規制の欠如、労働組合の弱体化、環境の搾取と破壊から利益を得る立場にある
超富裕層によって形作られる政治情勢を象徴している。」
次期米国大統領は不可能とも思える困難に直面MHUnz_Review
「トランプ氏はウクライナ問題に固執する気はなく…イスラエル問題と中国叩きに固執」
「2 つの政党は、最も重要なことすべてに同意」i.e.
(1)「資本主義はスライスされたパン以来の最高のもの」
(2)「議論する必要のある代替案はなく、選択肢はない」
(3)「資本主義を維持することは自由と民主主義を称えることに等しい」
(4)「米国が世界で行うことはすべて、このプロジェクトを悩ませている邪悪な代替案に
対抗して自由と民主主義の領域を拡大するため」
「アメリカの冷戦戦士たちは、CIAやアメリカ軍が描く善と悪の戦いの方が重要だと人々に
思わせるような物語を作り上げ、現実世界の善と悪、文明と野蛮の戦いが何であるかに
ついて人々を混乱させることができると信じている」
「清教徒の考え方に遡る…世界は善と悪の大きな闘争によって支配されるという考え方」
→「私たちは、何が問題なのかを国民に伝えません。説明しません」
→「どちらの候補者も国民に何ら前向きな提案をしていないため、敵が候補者を決定づける」
→「経済に対する…憤りを…反対党に向ける…完全にネガティブな選挙」
「新聞が取り上げない世論調査」:「バーニー・サンダースが民主党内で最も人気」
「民主党は…バーニーで勝つよりはハリスで負けるほうがましだ、と言いました」
i.e.「アメリカ国民の前に提示された選択肢の腐敗」
∵「この選挙は…アメリカの軍国主義や帝国、ウォール街の支配といった問題についての
ものではない」
「反資本主義のプログラムを持つ」→「メディアが…あなたを打ち負かす」
→「中絶や銃規制、移民など、発言が許される他の問題に固執」
i.e.「我々は左派を排除」∴「左派は不可能だった」→「最初の突破口は右派から」
→「極右が彼らの側でやったのと同じことを左派でもやらなければならない」
∵「米国人の 63% が…第三政党を支持」↔「今のところ、第三政党は存在しません」

# ブラジルの「左翼」は近年の例に漏れず*エセ左翼*MH
ブラジルがヴェネズエラのBRICS加盟要請に拒否権を発動川流桃桜の日々の呟き
「これは白黒はっきりした問題なので、ブラジルのルラとその労働党は多極主義者ではなく、
ヴェネズエラの独立と主権の代わりにバイデンのレジーム・チェンジの試みを支持する側に
立っていることがはっきりした。」
「ブラジル与党労働者党は創設以来、多極主義のイベロアメリカ的擁護者であると自称
して来た。党首であるルラ大統領も同様だが、これらの主張は今やこれまで以上に疑問視
されている。」
「ロシアのプーチン大統領も記者会見で、ロシアとブラジルはヴェネズエラに関して意見を
異にしていることを認めた。」
# ↑一点要修正×「バイデンのレジーム・チェンジ」→○「米国のレジーム・チェンジ」
cf .億万長者のブラックロック経営最高責任者:「米大統領選で誰が勝っても関係ない
トランプでもカマラでもどちらでもウォール街に利益をもたらすのだから」
# 米国(を初めとする西側諸国)の政治体制)は*寡頭制=少数の特権的富裕層による支配*。
# i.e.「トランプ/共和党かカマラ/民主党か」は、支配層内利益配分の変動要因でしかない。
# トランプの場合「ビジネス」が不動産業⊂ 「FIRE セクター」i.e. マイケル・ハドソンの言う
# 「レンティア」の典型であることからも、経済政策のベースが新自由主義なのは*当然*。
イーロン・マスクがFRB廃止を言い出した理由日々の感想
「トランプ大統領の新財務長官スコット・ベッセント氏は財政赤字をただちに削減する計画」
「規制緩和、エネルギーの引き受け、経済の再民営化によって…」
## ↑新自由主義政策の典型例。cf. 米国破産神話を覆すMH
## 「最も簡単に削減できるのは社会保障、メディケイド、連邦政府から各都市への補助金や支援」
## 「これは、もし民主党が政権を握れば、カマラ・ハリスが実行すると公約していることであり、
## おそらくトランプが大統領に就任すれば、彼も実行するでしょう。」
「同氏はイーロン・マスク氏と協力して予算支出を削減する予定」
→「お金の有無が米国を分断する」
∵「予算削減は主に社会支出の削減」→「財政赤字の削減に着手」→「社会的な大炎上と抗議」
→「民主党はトランプ大統領を追い出すためのあらゆる材料を手に入れる」
i.e.「最貧困層の黒人やラテンアメリカ人の間では、経済的苦境によりトランプ氏の支持が
急速に失われる」←↓cf. もともと、言動に最貧困層の支持を失いやすい要因がある。
##  トランプ氏、無実の黒人ティーンの死を望んでいることを後悔していない虹子
∴「マスクはFRBを…コントロール下に置くための取り組みを提案」
∵「財政赤字を削減するよりも早く量的緩和を再開し…お金をシャワーしなければならない」
## cf. 過去の実績や言動からも、トランプ/共和党の政策も帝国主義**であることが明らか。e.g.
トランプ大統領はイラク首相に「殺害予告」を送った川流桃桜の日々の呟き
# 他にも、イランとの核合意の一方的破棄、イランの国家的英雄ソレイマニ将軍の暗殺、
# パレスチナ国家の首都とされる部分を含めてエルサレムをイスラエルの首都認定など、
# 民主党政権すらしなかった暴挙のほか、イラクやシリアでの不法占領と石油盗掘など、
# しっかり継承している帝国主義政策の数々から見て、↓「何も期待しない」方が無難
cf. トランプにウクライナの優先順位を上げさせる方法はない日々の感想
「バイデン路線の継続、つまりウクライナ戦争の継続を余儀なくされるだろう。 これに
イランも加わる可能性が高い。」
「トランプ大統領の任期はすぐに地獄に変わり、多くの危機が起こり、トランプ大統領には
それらすべてに対処するのに十分な時間はない」
## イラン外務省報道官「重要なのは米の選挙ではなく、地域での彼らの行動」ParsToday
## シオニストを次期政権の要職につけ始めたトランプ次期大統領櫻井ジャーナル
## トランプ氏、国連大使にイラン強硬派を指名マイケル・ハドソン研究会
## …
# e.g. 有力支持者のイーロン・マスクも、ベネズエラ侵略の主唱者の一人であることに注意。
# イーロン・マスクの関与についてのベネズエラの告発
マスク氏はクーデター未遂に10億ドルを費やした - マドゥロE-wave Tokyo
「ベネズエラの指導者は、億万長者が野党指導者マリア・コリーナ・マチャドを通じて
「ファシスト」に資金を分配と主張」
「7月の投票後、マスク氏はマドゥロ氏を「大規模な選挙不正」と非難したが、ベネズエラ
大統領は南アフリカ生まれの億万長者をソーシャルメディアが作り出した「仮想現実を支配
している」自分の「宿敵」と宣言」
# ↓下記の考えを*公言*することはトランプと共通の特徴。
「マスク氏は以前、自身の企業利益を追求するために外国政府を排除することを支持すると
表明している。」
「2020年7月、同氏は、自身の電気自動車会社テスラがボリビアの豊富なリチウム資源への
アクセスを確保できるように、ワシントンがボリビアのエボ・モラレス大統領に対する
クーデターを画策したという主張でネット上で批判された。マスク氏は「我々は望むなら
誰でもクーデターを起こす! 対処しろ」という投稿で応じた」
# ↑マスクの投稿内容は「文脈的には誤訳」されている。原文と「文脈的に正しい訳」を示す。
“We will coup whoever* we want! Deal with it.” (*→whomever が文法的に厳密↓)。
「我々は望むなら誰に対してもクーデターを起こす! 対処しろ」←∵マスクが意図した意味。
# 米国は選挙への干渉が失敗した後、正式に選出された大統領の暗殺計画を含むクーデターを
# 試みたが、それも失敗。
# http://kawamomomurmur.blog.fc2.com/blog-entry-3173.html
# 「ヴェネズエラがCIAのマドゥロ暗殺計画を阻止/内相(抄訳)」
# 「スペイン人2人、チェコ人1人、現役の米軍人を含む米国人3人が拘束され、数百丁の
# 軍用銃器が押収された。」
# 「首謀者はアフガニスタンとイラクでの任務で勲章を授与された海軍特殊部隊の隊員、
# ウィルバート・カスタネダと云う米国人で、彼は09/01に逮捕された。」
# 「スペインがこれに関与しており、米国がこの作戦を管理しています。」
http://kawamomomurmur.blog.fc2.com/blog-entry-3160.html
「米帝は他国に介入する際、捏造した世論調査や投票集計を利用することが有る。」
「米帝が世界の国々の民主主義に真剣な関心を払っているなどと云う与太話」
「真に受ける人が何故こうも多いのか…世間ではメディア報道の行間を読めない人の方が
圧倒的大多数である様なので、こうした記事を紹介するのも意味の無いことではないだろう」
「国際政治の歴史を振り返ればワシントンは正に民主主義の世界ナンバーワンの大敵」
「本物の民主主義など大嫌いであることは一目瞭然だ。米国内部では、やれ共和党が
不正選挙を働いただの民主党が不正選挙を働いただの(どちらも正しい)、ロシアや
中国が自国の選挙に介入しているだの(無根拠)と騒がれているが、ワシントンによる
他国に対する選挙介入の事例では、もっと遙かに露骨な不正手段を使っている。」
「投票結果や出口調査、世論調査の捏造はその一環だ。なのでこうした解り易い事例を
知っておくと、別の選挙介入が起こった時に気付き易くなる」
「これまで何度もヴェネズエラでクーデターの試みを支援して来た米国務省」
「米国が支援する右派の野党候補がニコラス・マドゥロ現大統領を破ったと主張」
「ペルーとパキスタンで米国が支援するクーデターを監督…アントニー・ブリンケン
…「エドムンド・ゴンサレス・ウルティアが…最多票を獲得した」と主張」
「証拠として挙げたのは、全て米国政府自身から資金提供を受けている団体ばかり」
「ブリンケンはゴンサレスが勝利したと云う主張の根拠として、ヴェネズエラ野党が
米国を拠点とするサーバー上に作成した…とされる投票の「集計表」を挙げた」
「実のところ野党が公表したこの「集計表」の一部には、正当性を証明する為に必要な
立会人の名前が書かれていない」
「ヴェネズエラ政府は記者会見を開いて、野党が発表したこの「投票集計表」には多くの
不正や捏造が有ることを明らかにした。」
「或る弁護士は、署名の中には数年前に亡くなった自分の家族の名前が含まれていた
とも述べた。」
「米国政府は、この「集計表」に不正が有ったことを一切認めていない。彼等は自分達が
支援している野党グループの裏付けの無い主張を単に繰り返しているだけ」
「最高裁判所は選挙結果の検証を試みたが、ゴンサレスは協力を拒否し、マドゥロと他の
8人の野党候補全員が出席した会合をボイコット」
「この妨害戦術はヴェネズエラの過激派野党が長年用いて来たものだ。彼等は全ての
政府機関を否定し、自分達で新しい政府機関を創設しようとして来た(彼等は以前、
憲法で定められたものとは別に、野党が支配する「国民議会」を2つも持っていた)」
「2004年にウゴ・チャベス大統領の弾劾を求めた国民投票で野党が敗北した時、この
グループは根拠も無く「詐欺」だと主張…後に…虚偽であることが判明」
「ブリンケンはまたゴンサレスの勝利を主張する上で、名前の明らかでない「独立監視団」と
「選挙当日の出口調査」を引用したが、これらの情報源の例をひとつも特定しなかった。」
「ヴェネズエラの大手独立系世論調査会社、ヒンターレースの調査結果は、それとは真逆」
「同社は投票当日に、マドゥロが54.57%、ゴンサレスが42.82%で、マドゥロが勝利すると
予測した出口調査を発表」
「選挙当日に現地に居た米国の全国弁護士組合の独立監視団は、「正当性、投票への
アクセス、多元性に細心の注意を払った、透明で公正な投票プロセス」を観察したと
報告し、ヴェネズエラ野党の「選挙制度への攻撃と、民主的プロセスを弱体化させる
米国の役割」を非難」
「バイデン政権が根拠も無くヴェネズエラの「選挙不正」を非難しているのは実に皮肉なこと」
∵「バイデン政権の方こそ、パキスタンでの選挙不正を含む、民主的に選出された政府に対する
クーデターを数多く支援」i.e.
「パキスタン当局と共謀してカーンを追放」「その後パキスタンの独裁政権は、カーンが
2024年の選挙に出馬することを禁じ、容疑を捏造して投獄」
「2022年にペルーで同様のクーデターを後援」
以下は「ワシが舞い降りたった」での ZeroHedge 記事への言及(10)から切り出して加筆。
# 不都合な真実:「米国がベネズエラの資源への帝国主義的野心から傀儡政権への交代を画策
# 傀儡候補の選挙での敗北が明らかになるとテロによるクーデターに移行したが失敗。
# cf. 米西支援のベネズエラ・クーデター(色彩革命)未遂… (E-wave Tokyo)
# ①ベネズエラ、米国とスペイン支援のテロ計画を非難
# ②ディオスダド・カベロ氏:ベネズエラは米国組織のテロ計画を解体
中国とロシアがマドゥロ大統領の勝利を称賛、米下院議員は「不正選挙」問題で介入を要求
# ↑このZeroHedge 記事著者には「内政干渉」、「国際法」などの語彙が欠けているようだ。
# i.e. 他国の選挙結果を云々すること自体が、他者の「自己決定権」を侵害する国際法違反。
# むしろ、米国自身の不正選挙防止+選挙制度自体の問題の是正に取り組むべきであろう。
# e.g. 現在の米国の選挙で「反シオニズム」の選択肢がないのは、両方がシオニズム政党
# である民主党と共和党以外の政党からの立候補に対しての制度的な障害が多いから。
# 第一、客観的に見て「ベネズエラの自由で公正な選挙に対する最大の障害は米国」だ。
# e.g. 米国が昇進させたエドムンド・ゴンザレスは元CIAエルサルバドル暗殺部隊の共犯者
# cf. http://kawamomomurmur.blog.fc2.com/blog-entry-3127.html
「ヴェネズエラの選挙についてメディアが隠していること」
「ゴンサレスは…コンドル作戦(エルサルバドルの宗教的・社会的指導者や民間人の
暗殺に関与…エルサルバドルの大使館を担当していた数年間、推定13,194人の民間人が
米国の支援と指導を受けた暗殺部隊によって殺害された」
「ゴンサレスは極右野党の事実上の先導者であるマリア・コリーナ・マチャドの傀儡」
「マチャドはゴンサレスと同様、2002年に民主的に選出されたウゴ・チャベス大統領に
対する、米国が支援した違法なクーデターを承認する宣言に署名」
「他の野党候補とは異なり、マチャドはCIAのフロント組織であるNEDから公然と資金を
受け取っている。つまりCIAの工作員」
「米国は既に何十年もの間、全米民主主義基金(NED)等の秘密のCIA組織を通じて、米国の
言いなりにならない国々の選挙プロセスを操作」
「ヴェネズエラの民主主義」を応援する主な人達は、民主主義に敵対的な前科を持つ」e.g.
「イーロン・マスク…自身が所有するXを通じて、マドゥロ政権を「重大な選挙不正」で
非難…2019年にボリビアの民主的に選出されたエボ・モラレス大統領に対して極右が
クーデターを起こした時、これを支持」
「西洋大手メディアは一般的に言ってコンテクストや歴史を無視して伝える。今回の選挙に
ついても、現職のマドゥロ政権と野党の戦いに矮小化して伝えているが、ヴェネズエラが
過去25年間に亘ってワシントンの標的にされていることには触れていない」
「ヴェネズエラだけではない…左派路線を取った…あらゆる国々が、軍事クーデター、
法律戦、制度的クーデターからカラー革命の試みに至るまで、ワシントンによる不安定化と
レジーム・チェンジの試みに直面して来た」
「少し大局的に見てみると、この大統領選挙はふたつの勢力の衝突であることが解る」
「一方には…下層階級の生活条件の改善を目指す左派の社会プロジェクト、
他方にはヴェネズエラのオリガルヒと上流階級…後者は米国とこの地域の極右勢力と
反動勢力によって支援・指導されている。
「今回の選挙に関する報道は、西洋大手メディアがどちらの側に立っているかを示している。
これらのメディアを誰が所有しているかを考えれば、それは別に驚くべきことではない」
# ところで結果は、↓こうだった。→ベネズエラ:マドゥロ大統領が大統領選挙で勝利
# ベネズエラ、米国によるクーデター未遂にもかかわらずマドゥロ大統領を再選
# 上記ZeroHedge 記事は CIA 発プロパガンダで、事実関係の記述にも信憑性はない。
# 例えば、下記の*不都合な真実*について全く触れていない。
# https://note.com/precious_nijiko/n/nccda6ffad57e
# 「ベネズエラ反体制派が選挙に勝利したとする出口調査の情報源は米政府関連企業
# 以下、E-wave Tokyo↑ の記事で、今回のベネズエラ選挙後の出来事の流れを見る。
# (1) 選挙結果に関する憲法で規定された最高裁判所による調停会議を、10人の候補者の
# 中で、ゴンザレスただ一人が欠席し、暴力によるクーデターを画策。→失敗に終わる。
# i.e.  2019年選挙でのグアイド同様、米国の傀儡/CIAに支援された反政府勢力でしかない。
ベネズエラ大統領、選挙紛争解決におけるTSJ(最高裁)の役割を擁護
「金をもらう暴徒による公共施設等破壊の全リストを提示」
「ニコラス・マドゥロ大統領は、候補者10人のうち9人がTSEの司法電話会議に出席したと
報告…極右候補のエドムンド・ゴンサレス氏…(出席)しなかったことが暴露された」
「大統領は、「グアイド2.0」設置に向けて米国と国際ファシスト右派主導のクーデターが
進行中であると非難 」
「マルサ・コリナ・マシャドとエドムンド・ゴンザレスが雇ったグループによって引き
起こされた損害と暴力事件」
「12の大学…7つの早期教育学校…21の小学校…34の高等学校…6つの総合診断センター…
カラカスの地下鉄駅…炎上した電車…バス 38 台…
…カリルバナとクイーボールの市庁舎を焼き払った…
…エル・バレの公共広場とエル・バレ地下鉄駅を破壊…
…兵士2名が殺害され…
負傷者:准将、中佐、中尉、専門部隊21名、ボリバル国家警察職員120名…」
# (2) ↑これだけ派手に「やらかした」以上、↓刑事責任を問われるのは当然。
ベネズエラ、反乱未遂をめぐる野党の捜査を開始
「ベネズエラの最高検察官タレク・ウィリアム・サーブ氏:
「ゴンザレス氏とマチャド氏は「大統領選挙の勝者を、そうする資格を持つ唯一の機関
である国家選挙管理委員会が宣言したものとは別のものとして虚偽発表」
「虚偽の情報を流布して「警察や軍当局者に法律を遵守させない」よう公然と煽動」
「職務の簒奪、騒乱を引き起こすための虚偽情報の流布、法の不服従の扇動、反乱の
扇動、犯罪および陰謀を犯すための結社の罪を犯した疑い」で捜査」
# (3) 結局、ゴンザレスはスペイン大使館に駆け込み、スペインに亡命。
ベネズエラ副大統領:反対派ゴンサレス氏は国外に出国、スペインへの亡命を申請
対戦相手のゴンサレス・ウルティアがベネズエラを離れる
# ベネズエラの売国右翼(嗤)がスペインに逃亡するパターンには先例がある。
http://kawamomomurmur.blog.fc2.com/blog-entry-1749.html
「スペインへ逃亡中のヴェネズエラ極右野党指導者レオポルド・ロペス」
# ベネズエラ人にとって「母国語が使える西欧の国」はスペイン一択だから当然か。
# ちなみに、ベネズエラの「野党」が*あまりにも露骨に売国的*だからこそ、
# マドゥロ政権が長期化しているという趣旨の冷笑的な記事があったりする。
https://note.com/spiderman886/n/n1010e8820109
「米国の干渉がマドゥロの政権維持を確実にした」
「あからさまな外国からの介入は、反対派の動機や人脈についてベネズエラ国民の心に
合理的な疑念を植え付けるのに十分だった」
「資源略奪の標的でなければ、ワシントンの誰もがベネズエラに関心を持つとは思えない」
# cf. http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-2693.html
# 「2015年に西側諸国の学者らがおこなった学術調査」:「石油埋蔵量やその他の天然資源が
# 豊富な国では、その国の内戦に外国が介入する可能性が100倍高くなる」
# 「20年間に及ぶ米・NATO軍によるアフガニスタン占領の間、米国政府は自国の利益になる
# 天然資源の開発も模索していた。」
「人権や経済的苦痛の議論は勘弁してくれ。 それが本当の懸念なら、ワシントンが「救う」
ことに執着できる資源のない国は他にもたくさんある。 国民のことを本当に心配しているの
なら、ベネズエラの平均的な人々を政権交代に頼るほど絶望させようと、際限のない制裁
課したりしないはずだ」
## トランプはボルトンに「ベネズエラの資源への帝国主義的野心」を次のように語った。
「トランプは外国の戦争は嫌いだと言う。しかし、他国の資源は大好きだ」
↑「トランプ大統領の元国家安全保障顧問ジョン・ボルトン…回顧録…
「マドゥロ大統領の追放を指して「早くやれ」…「米国は「マドゥロを追放した後、
ベネズエラの石油を手に入れるべきだ」とトランプは言った」
「トランプ大統領の任期中、政権はマドゥロに「麻薬テロ、コカイン輸入の共謀、機関銃と
破壊装置の所持、機関銃と破壊装置の共謀」の罪で最高1500万ドルの懸賞金をかけた」
# ↑cf. https://ameblo.jp/cargoofficial/entry-12865973319.html
「③ DS・AIPACの代理人トランプ」
「MAGA界隈はすっかり騙されているが、いい加減に目を覚ました方がよい。
何かにすがりたい気持ちになるのはわかるが、トランプこそがDSの代理人なのだ。」**
「ベン・ノートンの報告:
https://youtube.com/watch?v=5wwm4OiYY5M
・「トランプはディープステイトと戦っている」は事実ではない
・トランプは戦争を支持し、帝国主義を支持し、経済制裁を支持し、他国の政権転覆を
支持している」
# ケイトリン・ジョンストンによる同趣旨のコメント
アメリカ帝国が、(D)か(R)かで、殺人や暴虐が減ると思うか?

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