ある日の気づき

ベネズエラ選挙への米国の干渉

# イーロン・マスクの関与についてのベネズエラの告発
マスク氏はクーデター未遂に10億ドルを費やした - マドゥロ (E-wave Tokyo)
「ベネズエラの指導者は、億万長者が野党指導者マリア・コリーナ・マチャドを通じて
「ファシスト」に資金を分配と主張」
「7月の投票後、マスク氏はマドゥロ氏を「大規模な選挙不正」と非難したが、ベネズエラ
大統領は南アフリカ生まれの億万長者をソーシャルメディアが作り出した「仮想現実を支配
している」自分の「宿敵」と宣言」
# ↓下記の考えを*公言*することはトランプと共通の特徴。
「マスク氏は以前、自身の企業利益を追求するために外国政府を排除することを支持すると
表明している。」
「2020年7月、同氏は、自身の電気自動車会社テスラがボリビアの豊富なリチウム資源への
アクセスを確保できるように、ワシントンがボリビアのエボ・モラレス大統領に対する
クーデターを画策したという主張でネット上で批判された。マスク氏は「我々は望むなら
誰でもクーデターを起こす! 対処しろ」という投稿で応じた」
# ↑マスクの投稿内容は「文脈的には誤訳」されている。原文と「文脈的に正しい訳」を示す。
“We will coup whoever we want! Deal with it.”  ←文法的に whoever が雑(whomever が厳密)
「我々は望むなら誰に対してもクーデターを起こす! 対処しろ」←マスクが意図した意味。
# 米国は選挙への干渉が失敗した後、正式に選出された大統領の暗殺計画を含むクーデターを
# 試みたが、それも失敗。
# http://kawamomomurmur.blog.fc2.com/blog-entry-3173.html
# 「ヴェネズエラがCIAのマドゥロ暗殺計画を阻止/内相(抄訳)」
# 「スペイン人2人、チェコ人1人、現役の米軍人を含む米国人3人が拘束され、数百丁の
# 軍用銃器が押収された。」
# 「首謀者はアフガニスタンとイラクでの任務で勲章を授与された海軍特殊部隊の隊員、
# ウィルバート・カスタネダと云う米国人で、彼は09/01に逮捕された。」
# 「スペインがこれに関与しており、米国がこの作戦を管​​理しています。」
http://kawamomomurmur.blog.fc2.com/blog-entry-3160.html
「米帝は他国に介入する際、捏造した世論調査や投票集計を利用することが有る。」
「米帝が世界の国々の民主主義に真剣な関心を払っているなどと云う与太話」
「真に受ける人が何故こうも多いのか…世間ではメディア報道の行間を読めない人の方が
圧倒的大多数である様なので、こうした記事を紹介するのも意味の無いことではないだろう」
「国際政治の歴史を振り返ればワシントンは正に民主主義の世界ナンバーワンの大敵」
「本物の民主主義など大嫌いであることは一目瞭然だ。米国内部では、やれ共和党が
不正選挙を働いただの民主党が不正選挙を働いただの(どちらも正しい)、ロシアや
中国が自国の選挙に介入しているだの(無根拠)と騒がれているが、ワシントンによる
他国に対する選挙介入の事例では、もっと遙かに露骨な不正手段を使っている。」
「投票結果や出口調査、世論調査の捏造はその一環だ。なのでこうした解り易い事例を
知っておくと、別の選挙介入が起こった時に気付き易くなる」
「これまで何度もヴェネズエラでクーデターの試みを支援して来た米国務省」
「米国が支援する右派の野党候補がニコラス・マドゥロ現大統領を破ったと主張」
「ペルーとパキスタンで米国が支援するクーデターを監督…アントニー・ブリンケン
…「エドムンド・ゴンサレス・ウルティアが…最多票を獲得した」と主張」
「証拠として挙げたのは、全て米国政府自身から資金提供を受けている団体ばかり」
「ブリンケンはゴンサレスが勝利したと云う主張の根拠として、ヴェネズエラ野党が
米国を拠点とするサーバー上に作成した…とされる投票の「集計表」を挙げた」
「実のところ野党が公表したこの「集計表」の一部には、正当性を証明する為に必要な
立会人の名前が書かれていない」
「ヴェネズエラ政府は記者会見を開いて、野党が発表したこの「投票集計表」には多くの
不正や捏造が有ることを明らかにした。」
「或る弁護士は、署名の中には数年前に亡くなった自分の家族の名前が含まれていた
とも述べた。」
「米国政府は、この「集計表」に不正が有ったことを一切認めていない。彼等は自分達が
支援している野党グループの裏付けの無い主張を単に繰り返しているだけ」
「最高裁判所は選挙結果の検証を試みたが、ゴンサレスは協力を拒否し、マドゥロと他の
8人の野党候補全員が出席した会合をボイコット」
「この妨害戦術はヴェネズエラの過激派野党が長年用いて来たものだ。彼等は全ての
政府機関を否定し、自分達で新しい政府機関を創設しようとして来た(彼等は以前、
憲法で定められたものとは別に、野党が支配する「国民議会」を2つも持っていた)」
「2004年にウゴ・チャベス大統領の弾劾を求めた国民投票で野党が敗北した時、この
グループは根拠も無く「詐欺」だと主張…後に…虚偽であることが判明」
「ブリンケンはまたゴンサレスの勝利を主張する上で、名前の明らかでない「独立監視団」と
「選挙当日の出口調査」を引用したが、これらの情報源の例をひとつも特定しなかった。」
「ヴェネズエラの大手独立系世論調査会社、ヒンターレースの調査結果は、それとは真逆」
「同社は投票当日に、マドゥロが54.57%、ゴンサレスが42.82%で、マドゥロが勝利すると
予測した出口調査を発表」
「選挙当日に現地に居た米国の全国弁護士組合の独立監視団は、「正当性、投票への
アクセス、多元性に細心の注意を払った、透明で公正な投票プロセス」を観察したと
報告し、ヴェネズエラ野党の「選挙制度への攻撃と、民主的プロセスを弱体化させる
米国の役割」を非難」
「バイデン政権が根拠も無くヴェネズエラの「選挙不正」を非難しているのは実に皮肉なこと」
∵「バイデン政権の方こそ、パキスタンでの選挙不正を含む、民主的に選出された政府に対する
クーデターを数多く支援」i.e.
「パキスタン当局と共謀してカーンを追放」「その後パキスタンの独裁政権は、カーンが
2024年の選挙に出馬することを禁じ、容疑を捏造して投獄」
「2022年にペルーで同様のクーデターを後援」
以下は「ワシが舞い降りたった」での ZeroHedge 記事への言及(10)から切り出して加筆。
# 不都合な真実:「米国がベネズエラの資源への帝国主義的野心から傀儡政権への交代を画策
# 傀儡候補の選挙での敗北が明らかになるとテロによるクーデターに移行したが失敗。
# cf. 米西支援のベネズエラ・クーデター(色彩革命)未遂… (E-wave Tokyo)
# ②ディオスダド・カベロ氏:ベネズエラは米国組織のテロ計画を解体
# ①ベネズエラ、米国とスペイン支援のテロ計画を非難
中国とロシアがマドゥロ大統領の勝利を称賛、米下院議員は「不正選挙」問題で介入を要求
# ↑このZeroHedge 記事著者には「内政干渉」、「国際法」などの語彙が欠けているようだ。
# i.e. 他国の選挙結果を云々すること自体が、他者の「自己決定権」を侵害する国際法違反。
# むしろ、米国自身の不正選挙防止+選挙制度自体の問題の是正に取り組むべきであろう。
# e.g. 現在の米国の選挙で「反シオニズム」の選択肢がないのは、両方がシオニズム政党
# である民主党と共和党以外の政党からの立候補に対しての制度的な障害が多いから。
# 第一、客観的に見て「ベネズエラの自由で公正な選挙に対する最大の障害は米国」だ。
# e.g. 米国が昇進させたエドムンド・ゴンザレスは元CIAエルサルバドル暗殺部隊の共犯者
# cf. http://kawamomomurmur.blog.fc2.com/blog-entry-3127.html
「ヴェネズエラの選挙についてメディアが隠していること」
「ゴンサレスは…コンドル作戦(エルサルバドルの宗教的・社会的指導者や民間人の
暗殺に関与…エルサルバドルの大使館を担当していた数年間、推定13,194人の民間人が
米国の支援と指導を受けた暗殺部隊によって殺害された」
「ゴンサレスは極右野党の事実上の先導者であるマリア・コリーナ・マチャドの傀儡」
「マチャドはゴンサレスと同様、2002年に民主的に選出されたウゴ・チャベス大統領に
対する、米国が支援した違法なクーデターを承認する宣言に署名」
「他の野党候補とは異なり、マチャドはCIAのフロント組織であるNEDから公然と資金を
受け取っている。つまりCIAの工作員」
「米国は既に何十年もの間、全米民主主義基金(NED)等の秘密のCIA組織を通じて、米国の
言いなりにならない国々の選挙プロセスを操作」
「ヴェネズエラの民主主義」を応援する主な人達は、民主主義に敵対的な前科を持つ」e.g.
「イーロン・マスク…自身が所有するXを通じて、マドゥロ政権を「重大な選挙不正」で
非難…2019年にボリビアの民主的に選出されたエボ・モラレス大統領に対して極右が
クーデターを起こした時、これを支持」
「西洋大手メディアは一般的に言ってコンテクストや歴史を無視して伝える。今回の選挙に
ついても、現職のマドゥロ政権と野党の戦いに矮小化して伝えているが、ヴェネズエラが
過去25年間に亘ってワシントンの標的にされていることには触れていない」
「ヴェネズエラだけではない…左派路線を取った…あらゆる国々が、軍事クーデター、
法律戦、制度的クーデターからカラー革命の試みに至るまで、ワシントンによる不安定化と
レジーム・チェンジの試みに直面して来た」
「少し大局的に見てみると、この大統領選挙はふたつの勢力の衝突であることが解る」
「一方には…下層階級の生活条件の改善を目指す左派の社会プロジェクト、
他方にはヴェネズエラのオリガルヒと上流階級…後者は米国とこの地域の極右勢力と
反動勢力によって支援・指導されている。
「今回の選挙に関する報道は、西洋大手メディアがどちらの側に立っているかを示している。
これらのメディアを誰が所有しているかを考えれば、それは別に驚くべきことではない」
# ところで結果は、↓こうだった。→ベネズエラ:マドゥロ大統領が大統領選挙で勝利
# ベネズエラ、米国によるクーデター未遂にもかかわらずマドゥロ大統領を再選
# 上記ZeroHedge 記事は CIA 発プロパガンダで、事実関係の記述にも信憑性はない。
# 例えば、下記の*不都合な真実*について全く触れていない。
# https://note.com/precious_nijiko/n/nccda6ffad57e
# 「ベネズエラ反体制派が選挙に勝利したとする出口調査の情報源は米政府関連企業
# 以下、E-wave Tokyo↑ の記事で、今回のベネズエラ選挙後の出来事の流れを見る。
# (1) 選挙結果に関する憲法で規定された最高裁判所による調停会議を、10人の候補者の
# 中で、ゴンザレスただ一人が欠席し、暴力によるクーデターを画策。→失敗に終わる。
# i.e.  2019年選挙でのグアイド同様、米国の傀儡/CIAに支援された反政府勢力でしかない。
ベネズエラ大統領、選挙紛争解決におけるTSJ(最高裁)の役割を擁護
「金をもらう暴徒による公共施設等破壊の全リストを提示」
「ニコラス・マドゥロ大統領は、候補者10人のうち9人がTSEの司法電話会議に出席したと
報告…極右候補のエドムンド・ゴンサレス氏…(出席)しなかったことが暴露された」
「大統領は、「グアイド2.0」設置に向けて米国と国際ファシスト右派主導のクーデターが
進行中であると非難 」
「マルサ・コリナ・マシャドとエドムンド・ゴンザレスが雇ったグループによって引き
起こされた損害と暴力事件」
「12の大学…7つの早期教育学校…21の小学校…34の高等学校…6つの総合診断センター…
カラカスの地下鉄駅…炎上した電車…バス 38 台…
…カリルバナとクイーボールの市庁舎を焼き払った…
…エル・バレの公共広場とエル・バレ地下鉄駅を破壊…
…兵士2名が殺害され…
負傷者:准将、中佐、中尉、専門部隊21名、ボリバル国家警察職員120名…」
# (2) ↑これだけ派手に「やらかした」以上、↓刑事責任を問われるのは当然。
ベネズエラ、反乱未遂をめぐる野党の捜査を開始
「ベネズエラの最高検察官タレク・ウィリアム・サーブ氏:
「ゴンザレス氏とマチャド氏は「大統領選挙の勝者を、そうする資格を持つ唯一の機関
である国家選挙管理委員会が宣言したものとは別のものとして虚偽発表」
「虚偽の情報を流布して「警察や軍当局者に法律を遵守させない」よう公然と煽動」
「職務の簒奪、騒乱を引き起こすための虚偽情報の流布、法の不服従の扇動、反乱の
扇動、犯罪および陰謀を犯すための結社の罪を犯した疑い」で捜査」
# (3) 結局、ゴンザレスはスペイン大使館に駆け込み、スペインに亡命。
ベネズエラ副大統領:反対派ゴンサレス氏は国外に出国、スペインへの亡命を申請
対戦相手のゴンサレス・ウルティアがベネズエラを離れる
# ベネズエラの売国右翼(嗤)がスペインに逃亡するパターンには先例がある。
http://kawamomomurmur.blog.fc2.com/blog-entry-1749.html
「スペインへ逃亡中のヴェネズエラ極右野党指導者レオポルド・ロペス」
# ベネズエラ人にとって「母国語が使える西欧の国」はスペイン一択だから当然か。
# ちなみに、ベネズエラの「野党」が*あまりにも露骨に売国的*だからこそ、
# マドゥロ政権が長期化しているという趣旨の冷笑的な記事があったりする。
https://note.com/spiderman886/n/n1010e8820109
「米国の干渉がマドゥロの政権維持を確実にした」
「あからさまな外国からの介入は、反対派の動機や人脈についてベネズエラ国民の心に
合理的な疑念を植え付けるのに十分だった」
「資源略奪の標的でなければ、ワシントンの誰もがベネズエラに関心を持つとは思えない」
# cf. http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-2693.html
# 「2015年に西側諸国の学者らがおこなった学術調査」:「石油埋蔵量やその他の天然資源が
# 豊富な国では、その国の内戦に外国が介入する可能性が100倍高くなる」
# 「20年間に及ぶ米・NATO軍によるアフガニスタン占領の間、米国政府は自国の利益になる
# 天然資源の開発も模索していた。」
「人権や経済的苦痛の議論は勘弁してくれ。 それが本当の懸念なら、ワシントンが「救う」
ことに執着できる資源のない国は他にもたくさんある。 国民のことを本当に心配しているの
なら、ベネズエラの平均的な人々を政権交代に頼るほど絶望させようと、際限のない制裁
課したりしないはずだ」
## トランプはボルトンに「ベネズエラの資源への帝国主義的野心」を次のように語った。
「トランプは外国の戦争は嫌いだと言う。しかし、他国の資源は大好きだ」
↑「トランプ大統領の元国家安全保障顧問ジョン・ボルトン…回顧録…
「マドゥロ大統領の追放を指して「早くやれ」…「米国は「マドゥロを追放した後、
ベネズエラの石油を手に入れるべきだ」とトランプは言った」
「トランプ大統領の任期中、政権はマドゥロに「麻薬テロ、コカイン輸入の共謀、機関銃と
破壊装置の所持、機関銃と破壊装置の共謀」の罪で最高1500万ドルの懸賞金をかけた」
# ↑cf. https://ameblo.jp/cargoofficial/entry-12865973319.html
「③ DS・AIPACの代理人トランプ」
「MAGA界隈はすっかり騙されているが、いい加減に目を覚ました方がよい。
何かにすがりたい気持ちになるのはわかるが、トランプこそがDSの代理人なのだ。」
「ベン・ノートンの報告:
https://youtube.com/watch?v=5wwm4OiYY5M
・「トランプはディープステイトと戦っている」は事実ではない
・トランプは戦争を支持し、帝国主義を支持し、経済制裁を支持し、他国の政権転覆を
支持している」
# ケイトリン・ジョンストンによる同趣旨のコメント
アメリカ帝国が、(D)か(R)かで、殺人や暴虐が減ると思うか?

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