昨年秋の南座初公演に訪れたとき、夕方公演までの空き時間を利用して南座周辺をぶらぶら散策してたのですが、まるで誘われるかのようにふらっと足を踏み入れてみたのが「仲源寺」という小さなお寺でした。
南座前通りを八坂神社の方向に歩いていくと、ひょこっと引っ込んであるんですけど^^祇園の賑やかさを脱するかのように門をくぐると、お寺の敷地内は小じんまりとした空間で静寂さが漂っていました。地元の方には「仲源寺」よりも「目疾(めやみ)地蔵さん」の呼び名で広く親しまれているようです。昨年、初めて訪れた時はただお参りして、またふらっと去ってしまったので「仲源寺」の名前すら確認すべくもなくこうやって今年の夏を向かえてしまったのでした。
そして今年もOSKの縁あって、「目疾地蔵さん」の言われを詳しく調べてみたところ、
安貞2年(1228)に鴨川が氾濫したとき、勢多判官為(せたのほうがんためかね)が地蔵菩薩のお告げを受けて洪水を防げたことから、「雨止地蔵」と名づけてここに地蔵尊座蔵を安置したようです。昔は雨に降られた人々がここで雨宿りをしたこともあって「雨止地蔵」とも呼ばれて、「雨止」が転じて「目疾」になったとも言い伝えられているようで、眼病治療にも霊験があると信仰されているようです。
浄土宗に属する「仲源寺」は、落陽三十三観音霊場の第十六番札所にもなっています。
門をくぐるとすぐ左手に可愛い石の子供養地蔵さんが迎えてくれます。右手の観音堂には重要文化財に指定されている木像の千手観音座像が微笑んでますよ。そして正面の本堂に、仏師湛慶の作と伝わる御本尊の地蔵菩薩「目疾地蔵さん」が鎮座されております。本堂そば右手には「山越阿弥陀像」が、この阿弥陀座像は室町時代の作と言われてるのだとか。
そうそう近年では、京都を訪れる若い女性やカップルも多いですよね^^「仲源寺」の寺の名前から男女の仲を取り持つ御利益を期待されてお参りされる方もあるそうですよぉ~^^v いっぺんおためしやすぅ~~♪
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