早朝の東京駅日本橋口に、ジャージ姿のおばちゃんが降り立つ。
お腹も空いたけど、まずは洗面と身支度。ちょっとでも横になれる休憩スペースがあればいいのになぁ~と思いながらも、だるい身体をゴロゴロ荷物に押されながら、広いスペースがあるトイレを探しに駅の構内を巡り歩きます。さすがに、皆さん一緒なんですね^^トイレの中は若いお嬢さん達で賑わっています。着替えどころか、鏡の前を陣取られるとそれはそれは長いひとときの間。立って待ってるのがしんどくなるぐらい(笑)。でも別にいいのです。時間はたっぷりすぎるぐらいあるのですから~♪
ほどなくして身支度を済ませると、帰りの八重洲南口にあるJR高速バスのりばの確認です。駅の端から端まで歩くようなものですから、東京駅の大きさを再確認してしまいます。初めて歩くもんにしてみたら、いったい何処まで歩いたらいいんだと不安にもなってきます。事前に地図で確認してきたものの歩くと距離がかなりあるように思えるんですよね^^
そんな、地図を確認している時に、目に入ってきたのが「相田みつを美術館」の文字です。駅からそんなに遠くないところにあり、方向音痴の私でも道に迷う場所でもなさそうだったもので観劇前に行ってみようと決めていました。
バスのりばに到着すると、昨夜握ってきたおにぎりのお弁当をひろげて、の~んびりと待合室の窓辺にて朝食をとります。眩い朝の光がビルの谷間から差し込んできて、窓辺はポカポカ陽気です。菜の花のプランターが並べられており、東京なのにそこだけ異空間の世界です。
一枚ガラス越しの外は、仕事に出かける人達のせかせかとした時間が激流の如く流れているのにもかかわらずです。我が家のあったかいお茶をすすりながら、甘いお菓子もいただきつつ、まったりとした何もしない贅沢な時間をひとり過ごしておりました。とにかく、時間はたっぷりとある~(笑)。
そのうち背後がざわざわとしてきたものですから、荷物をコインロッカーに預け身軽になって相田みつを美術館を目指すことにした。開館は10時、東京国際フォーラムの建物の中の一角にあります。美術館の前では開館を待つ人があちこちに散らばっていました。
『いのち いっぱい じぶんの 花を』
・・・じぶんの花を~ (入館チケットに印刷されている言葉)
『花はただ咲く ただひたすらに』
『花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 根はみえねんだなあ・・』
『誠意に徹すれば 誠意が通る』
『いちずに一本道 いちずに一ッ事
観音様に助けられ 佛さまに守られて
曲がりなりにも一本道 迷いながらも一ッ事』
気に入った言葉をメモしてきたのですが、 館内を巡り読み歩いているだけなのに、涙が溢れてきて困ってしまいました。人目を避けながら何度も涙をぬぐってばかりです。命が通っている言葉には、こんなにも人の心を癒してくれる力があるんですねぇ~~。
母にも見せてあげたかったもので、おみやげに言葉の日めくりカレンダーを買ってきた。上手く伝えられない気持ちをそこから少しでも感じ取ってもらえたら嬉しいのだが^^;;;
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