



「李登輝友の会」の働きかけにより「日本育桜会」から台湾に贈られた桜の苗1000株(関連記事はこちらへ)が、さきごろ南投県の植栽地に到着し、2月14日、その贈呈式が行われた。
日本から贈られたのは、伊豆河津町を産地とする河津桜(カワヅザクラ)で、2月上旬~3月上旬まで約1ヶ月にわたって咲き、一足早い春の訪れを告げる。大きなピンク色の花が特徴で、緋寒桜と早咲き大島桜の自然交配種と言われている。
贈呈式には、南投県の陳財源主任秘書をはじめ、「李登輝友の会」総会の黄崑虎会長、日本育桜会の園田天光光会長、陳啓吉・「李登輝友の会」南投分会会長夫妻に加え、日本から訪れた桜の愛好者と「李登輝友の会」関係者らが出席し、その立会いのもと、贈られた苗が開封された。輸入検疫上の規定により、今後1年間は専用の植栽地で隔離栽培し、そのうえで県内各地の主要な観光スポットに植え替えられる予定だ。
黄会長はこの席で、今回贈呈された河津桜は、「日本育桜会」が3年前から台湾の土壌や気候などを入念に調べ、もっとも栽培に適していると判断した品種で、新竹市でもすでにテスト栽培に成功していることを紹介し、南投県での栽培が順調に行われることに期待を示した。また陳主任秘書は、桜の贈呈に関する「日本育桜会」と「李登輝友の会」の尽力に感謝し、「将来は県内の名所に美しい桜が咲き、観光に花を添えてくれるだろう」と喜びを述べた。
「日本育桜会」では、今後も1万本を目標に台湾への寄贈を行う予定で、桜を通した台日交流もますます盛んになりそうだ。両国の友情を示す桜が、台湾の各地で満開になる日が楽しみである。
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