抗争中の六代目山口組と神戸山口組であるが、直参(本家と直続きの組織およびその頭。本家とは親子の関係)同士の抗争には至っていない。というか、そうなったらもう行くところまで行ってしまうだろう。どちらかが勝利するか共倒れになるかなんて単純なハナシでは終わらない。
使用者責任てえのは、下の者がしでかした不始末を上の者が尻拭いすること。一般企業なら、迷惑を欠けた相手に金銭的な損失補てんで済むことがほとんどであるが、裏社会はそれでは済まんのよ。本来存在してはならない忌むべき存在のやくざ者が、抗争することによってカタギ衆に迷惑を与えるなんてことは許されないのねんからして、組長・若頭はじめ幹部連中はブタ箱送りと解散に追い込まれるは必定。
他所の組にスカウトされる一部の優秀な人材を除いて、結構な人員が無所属となるだろう。組があるうちは掟や縛りで統率が取れていたが、枷が無くなったらどうなるかは想像がつきますわな。地下に潜って(看板を出さず雑居ビルや一般家屋が根城。ホントに地下に潜るんじゃないよ 笑)、詐欺・恐喝・窃盗・強盗・傷害・密売・売買春・拉致・監禁等々、あらゆる悪事を好き放題やりまくるでしょう。世の中、先の見通しが無ぇヤツが一番タチが悪い。開き直っているからか、テンションが高くて加減を知らないもん。
山口組は傘下2万人を超える大所帯である。もし組織壊滅なんてことになれば、どれほどのあぶれ者が世に出るのか考えただけでゾッとするぜ。今回の抗争、願わくば適当な所で打ち止めにして頂きたい。というて、メンツの問題があるから双方引くに引けん。
笹川良一や児玉誉士夫や瀬島龍三といった、裏の世界に睨みを利かせることが出来た実力者は皆この世を去ったし、後釜も育たなかった。誰も連中の首に鈴はつけられんとなれば、打つ手は無いに等しい。
ここはひとつ、「幸福の科学」総裁・大川隆法氏に交霊をお願いして、あの世からアドバイスを助言して頂こうではないか(笑)。 まあとにかく、現状では抗争が小規模で収まることを祈るのみであります。