公益財団法人日本財団(旧称・財団法人日本船舶振興会)が、此度の震災で罹災した熊本城の修復費用を始め、数十億円単位の寄付金を拠出するとの声明を発した。大変宜しいことだとおもう。
戦前戦後を通じて活躍した稀代の山師、故笹川良一氏によって設立されたこの組織、公営ギャンブルの一つである競艇(モ-タ-ボ-ト)を運営・管理する団体であり、全国に設立された24場の競艇場および舟券投票所を通じて多数の地方自治体と緊密な関係にある。公益財団法人であるにも関わらず役職を笹川家に近しい人物で占めているとされ(関連団体含め)、現在のトップは良一氏の三男なのだ。
過去に競艇場・場外舟券投票所の設立をめぐって、地元住民との軋轢が報じられることもしばしば。極めつけは、横槍を入れてきたやくざ連中を戦地帰りの職員が日本刀抜いて黙らせたちゅう、なんともまあ(-_-;)。
どう考えたって真っ当な組織とは言い難いんである。そらバクチの元締めだもん、当たり前じゃああ。とは言うても闇カジノよりは遥かに健全だよ(笑
初代は福祉活動に尽力した方であった。生来の目立ちたがり屋であったが、常日頃良くない事(大衆からゼニ巻き上げるのが仕事ですから)してる分、社会に恩返しせにゃならんてえな自覚も有ったんじゃなかろうか。生前は批判ばかりされていた御仁だが、近年では再評価の機運が一部であるのねん。
当代のドンである陽平氏も父君の意志を受け継いでいるからこそ、今回の寄付につながったワケでして、まことにもって素晴らしいとあたしはおもいまふ。
大衆からバクチで巻き上げたゼニはふたたび大衆に還元する。まったくもって社会の理に適っておるわ、うむ(ちと語弊があるな・・・)。
日本財団の合言葉は、「競艇場で待ってるぜ!」(違います