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設計事務所と家づくり は大変か?-2

設計事務所と家づくりをする事 というのは一体どうゆう事か・・・ 一般的にはよくわかってもらえない。

ハウスメーカーに頼めば、なにからなにまでお膳立てしてくれて、土地の世話から、ローン付け、プラン作成、工事、登記まで、なんでもやってくれて、その時々でハンコを押してお金を払って、契約から半年程度(かどうかはわからないけど・・)で新しい家に住む事ができる。プランは用意された中から予算と土地に合わせ選び、多少の修正し、用意されて様々なカタログから物を選べばいい。しかも、モデルルームがあるからそこで見比べる事もできるだろうし、実際に見て選べてとてもいい。

よくある例え話だけど、車のショールームに行って、希望の車を見て、乗って、カタログからオプションを選んで、見積出してもらって、最後に値引きしてもらって、契約 そして納車。まあ、その流れで家も納「家」されるのだから、ハウスメーカーでいいんじゃないの。・・・いや、そうゆうものじゃないの?

っていうのが一般の人の考えなのだと思う。それで十分なのに、なぜ設計事務所に頼むのか?・・・

まあ、それは人それぞれで、何か線引きや定義ができる事ではないと思う。私の施主の人達の話では、そうゆうメーカーや建売などのに なにか違う という感覚を持たれるようだ。もちろん敷地の大きさや形状によりメーカーが対応せず、「残された方法として」・・・という事も無くはないかもしれないけれど、「なにか違う」という1点が、紙に垂らした墨が次第に広がっていくように、決定的になるのかもしれない。

本題に戻る。・・・設計事務所と家づくりは大変か?

たぶん、工事が終わってしまった施主の方に聞くと、、、そんな事もない と言われるんじゃないかと思う。

(どうですかね?)(自分で工事をやったから大変だった、というのは別で・・・)

時間がかかるのは確か。設計契約してから工事が始まるまで、半年から1年はかかる。プランをご覧になって、あれこれ考えていただく。もちろんいっしょに考える。そんな中から、ご自分のしたい事やこちらが提案する事を理解していただき、少しずつ進んでいく。

段階ごとにお話をし、確認していただき、進んでいくので、よく「噂」にあるような 「設計事務所の作品を作られてしまう()」 という事はない。1から10まで確認するわけではない。根本的な部分は、「これまでの仕事」を見て理解していただき 任せて いただく。それでも、「確認する」という作業は、大変といえば大変な事かもしれない。

人は、「見た」 としても 「理解した」 とはならない場合が多い。モデルルームを見たから出来上がるものを理解したつもりでも、それがそのまま出来上がるわけではなく、なにかしら変更されていて、それなのにモデルルームのイメージだけを持っていて、完成した時に「イメージが違う」という事も起りうる。(そもそもモデルルームは最大限のよいイメージを演出している仮想のものだ。)

共通理解をする。確認する。・・・・その作業には時間が必要で、だから設計の段階の時間はかかるのだ。

それが「メンドクサイ」と考える人もいるだろう。・・・私は、ご自分の家なのだから、ご自分が理解する事は大切だと思っている。

そんな事も、「設計事務所と家づくりをする事は大変(そう)だから」 と言われる部分なのかもしれないが。。

(つづく)

設計事務所と家づくり は大変か?-1

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)もちろん「作品」を作る設計事務所もあるわけで、その事務所の「作品」を気に入ったなら、事細かな事を言わずお任せするのがいい。 それを選ぶ事は、施主の「こだわり」であり「責任」だ。

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東京 暮しリノベーション > 志田茂建築設計事務所

思い描く暮らしの物語がはじまる上質な場 をつくります。
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