[パナソニック WEB SITE より]
家の照明として、間接照明 をお勧めします。
なぜかというと、光を直接目にするのではなく、反射した光を見るため、柔らかく感じる からです。
ほんわりとした明るさなので、落ち着きます。
ところで、間接照明 といってもいろいろあります。
上の写真のように、天井付近の壁に凹みをつけ、そこにランプをつける、ライン(線)状の間接照明が、『間接照明』としての印象が強いと思います。お店なのどでもよく使われています。
でも私は、想像してしまうんです。
「そこに溜まったホコリってどうするんだろう?」って。。(笑)^^;
それと、天井付近でランプをつけ光らせるって・・・・
なんとなく落ち着かない気がするんです。
重心が高過ぎる という感じです。
現在使われるのはLEDですが、根本的に”光が強い”ので、調光して明るさを下げないと、まぶしすぎます。
それと同時に意識が上に行ってしまいます。
次の写真は、私が20年以上前にはじめて店舗の設計したお店です。
客席のソファーの後ろに照明を付け、その光で壁を照らし、天井を照らしています。
部屋の半分から上が明るく、下半分が暗くなります。それにより気持ちが落ち着くんです。
壁と天井に反射して”弱められた光”が、客席にすわる人の顔をやわらかく照らします。
次の写真は LWH002 です。
この部屋は、壁につけたスポットライトで、壁と天井を照らします。これも間接照明です。
器具だけで、壁にへこみを作るわけではありませんから、見えずに溜まるホコリを心配しなくて済みます。
写真でみると暗い感じがします。実際・・・暗いです(笑)^^
暗いので、上のほうで光っていても、それほど「光っているもの」に意識が向きません。
照明はこれだけでなく、あちこに照明があります。
壁にありますし、床置きの照明があったり、ソファーの下に照明があったりします。
こんなふうに、施主は、光を楽しんでいらっしゃいます。
これも 間接照明 のひとつです。
部屋の隅のほうで照明を付けると、壁と床の境界があいまいになり、なんとなく広がりを感じます。
床あたりで光るので、意識は下に向かいます。部屋の重心が下りますから、落ち着きます。
次の写真は 築30年の家をリノベーションした家です。
この部屋では、壁に近づけて天井にダウンライトをつけています。
ダウンライトで直接下を照らすというよりも、白い壁に光を当て、壁全体が”反射板”となって部屋を照らします。
テーブルにペンダントライトがあるので、部屋の大きさ(巾)で考えて十分ですが、それだけだと、回りの暗さとの差がはっきりしてしまうので、壁を使った間接光で”暗くなる部分をすこし明るくして”全体を柔らかい明るさにしています。
これも、間接照明 です。
TVのうしろに照明を置いてもらいました。
想像してみて欲しいのですが、その照明がついていないと、TVのうしろの壁は暗くなり、そこに”行き止まり”感を作ってしまいます。(もちろん、天井に照明があるので、それをつければ違ってきます。)
でも、このようにTVのうしろが少し明るくなると、なんとなく家の”端があいまい”になり、ほわ~っと広がりを感じますよね!
次の写真は、TVとは反対の壁です。
カウンターがあるんですが、スタンドを使ってカウンターの板を照らしています。
そうすると、板に反射した光が、壁や天井を ほんのり照らします。
スタンドは、壁とかテーブルとかに近づけるほうが、いい感じになります。
明るい部分を一部作る事で、人の目は明るさを感じます。
仕事をする・勉強をする・本を読む など 実際にそれなりの明るさが必要な場合以外、部屋の部分部分に「明るさ」を作る 事で、部屋全体を明るくしなくても、「ちょっと薄暗い」と感じる程度でも、そこに居るのには十分です。
「ちょっと薄暗い」くらいのほうが 落ち着きます。
ランプの明るさは、小さくていいので、幾つか部屋にちりばめてみると、落ち着いて広がりのある部屋になります。
「明るさを自分で作る」 という感覚です。
ぜひ やってみてください。
できるだけ下のほうで「光る」ようにする事です。
そして、直接ランプの光が見えないようにもしてください。
どんな明るさが心地いいかは、ひとそれぞれですので、いろいろ試してみてください。