当事務所設計で2002年に完成した 70代(当時)夫婦の家:K-house 。
18年経ち、ご夫婦の息子さんご家族が住むためにリフォームをしています。
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当時この家を建ててくれた大工さんはすでに亡くなられています。
小柄でとても良く動く大工さんでした。
私の”メンドクサイ”設計に文句も言わず、毎日毎日、コツコツと作業してくれました。
今回のリフォームで工事をしてくれている大工さんが言いました。
「この(家を作った)大工さんは、丁寧な仕事をしている。だから、リフォームやっていても楽だね。」
と。。
大工さんは、代々親方について仕事を覚え、そして一人立ちします。
その親方の癖はあるけれど、昔から受け継がれてきた”大工の基本”みたいなのがあります。
『仕上りが良くなる下地の作り方』など、いろいろあります。
少なくても今 50代60代の大工さんには、共通言語 としてあるんですね。
ですから、18年前、見ず知らずの大工の仕事を、理解できる・・・
これって、すごい事です。
時間を越えて、大工さんが会話できるという事ですから。
これから先、、、
そうゆう事を理解できる大工は、どんどん減っていきます。
それはつまり、古い家をリフォームできる大工がいなくなるという事。
リフォームなんて簡単な事・・・ みたいな考えもあるかもしれませんが、
そんな事は無いんです。
見て、感じて、理解できて・・・
本当に良い方法を考えなければ、
リフォームしても、いい家にはならないんです。