速度の感覚 と ヒトの攻撃性 の関係

久しぶりに車に乗り、高速道路を80～100km/ｈ　で走ったら、その行為のすごさを実感した。

普段バイクで40km/ｈ程度で走っている身からすると、とてつもないスピードだ。40km/ｈでさえ、生身の人間にとっては、すごい早さだ。（だけど、40km/ｈオーバーで公道を走る自転車がいるけどね。。）

早さの感覚っていうのは、慣れ　とか　訓練　で変わるものだし、天性の感覚でもあると思う。

ただ　速い速度を出せる者は、他人よりも、自分の優位性を感じる性質がある。

しかも、それが、自分の身体以外の機械を使う場合は特に。

スピードが遅いものを、見下し、「俺様に道をゆずれ！」と・・・。


・・

自分の原付バイクで、古いバイクから新しいバイクに変える時にいろいろな葛藤や苦しい思いをしたのだけど、新しいバイクになって、「普通に走れる」事が、とっても気持ちよく、楽しい事だという事を実感した。

「普通」というのは、その速度になじめる限度。原付バイクで走るので、せいぜい40km/h程度。・・なじめる　というか、　把握　できるというか・・・とにかく、自分の肌で理解できる速度。もしくは制御できる速度。

久しぶりに車に乗って、さすがに「普通」と感じる速度は40km/hではなく、60～80km/h　程度だった。自分ではそれで十分だと思った。
抜かれる事は構わない。構わないけど、自分の間合い（車間距離）には、無理やり入り込まないで欲しい、と思った。

実際、60km/hも出せば、自分の力で車を制御できるなんて思ってもできるものじゃない。ただただ車の性能にたよるだけでしかない。　100ｋｍ/ｈを出せるのは、運転するものが「エライ」わけじゃない。

でも、、それを取り違えるんだな。誰にでも、そんな部分がある（と思う）。　こんな事書く自分だって、昔は、そうだった。・・いや、正確には、「エライ」とは思わなかったけど、スピードを出す「自分に酔う」部分はあった。

今は・・・

100ｋｇから数百ｋｇの物体がすごい速度で移動する事に対して、重量感と怖さを感じている。そんなものを、人間の生の力でどうにも制御しようがない。

＊＊

自分の力じゃない　って事・・・

改めて　意識しないといけませんね！　謙虚になりましょう。

＊＊

原付バイクで走る時は、基本的に道路の左端を走る。

今朝、朝のいつもの混雑状態の中、いつものように左端を走っていると、後ろにいつのまにか中型バイクがついていて、やたらエンジンをふかし、あおってきた。

「どけ！」とクラクションまで鳴らしだす。

知らんぷりした。ゆっくりだけど、全体が動いていて、先にある信号が変われば流れ出すのに。

ちょっと流れだし、前の車との車間があいたとたん、そのバイクが割り込んで、車の列の左に空いている狭いスペースを、かなりのスピードで抜けて行った。

呆れる。　なんでそこまで「自分勝手」になれるんだろうか。。ほんのちょっとのタイミングで事故になるのに・・・。

その後ろ姿につぶやいた。。　「あんた、頭おかしいよ」

　(自爆するのは勝手だけど、巻き込まないで欲しいんだよ・・）

自分の我ままで、他人を威嚇してまで、ほんのちょっとの時間のために、命掛けて走る意味があるのか・・・

　（まあ、そんな事思わないから　そんな事するんだけど・・）



２つ先の赤信号で、そのバイクに追いついた。