高校生物で長らく藍藻として扱われてきた生物が、2015年以降シアノバクテリアとして扱われるようになりました。
今から20年くらい前、私が大学院にいたころ藻類分野のかたは、藍藻と呼んでいた気がします。
私が生まれたくらいの時に、熱水噴出孔が見つかり、第3の生物群としてアーケバクテリア(今でいうアーキア)が見つかり、1990年代に3ドメインの考え方が使われるようになったかと思います。
「系統的には、遺伝子の類似も含めると藍藻はバクテリアドメインでシアノバクテリアと呼称しなければアカデミックではない」ということを、大学院で教授に指摘されたのが1999年。
そこから、高校生物で藍藻(ラン藻)という呼称が案外長らく使用されてきたなと思います。
Woese et al (1990)
Towards a natural system of organisms: proposal for the domains Archaea, Bacteria, and Eucarya.
. Proc Natl Acad Sci U S A. 1990 Jun;87(12):4576-9.