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星田オステオパシー

「腰痛放浪記 椅子がこわい」を読んだ!!!!!

 二週間に一度診せてもらってる方がいらっしゃいまして・・もう10年以上も原因不明の「ボーっと感」「吐き気」に悩まされて、いつも死ぬことを考えている・・とおっしゃったりしてます。

 その方が「昔読んだ本ですけど」と、この本の話題を出されました。夏樹静子さんってテレビの2時間ドラマでよく聞く名前だけど本を一冊も読んだことが無かったのですが、どうにも気になったので図書館で探して読んでみました。

 これが滅茶苦茶興味深かった。原因不明の腰痛により座ってる事も困難、痛み止めも一切効果がなく、全国の名医に片っ端から診てもらってもいっこうに改善せず。そして3年後、心身症であることをようやく受け入れて(いくつかある中の)断食療法を受けることでようやく回復に至る・・という物語(実話ですが)。

 いや僕も関連する仕事をしてるってのもあるし、本人が小説家ってことで描写が巧みってのもあるんだろうけど下手なミステリーよりもハラハラしながら一気に読み終えました。

 結果から言うと謎の痛みは自分と周りが作り上げた「夏樹静子」というキャラクターを保つことが困難になった体・・と言うか無意識の大反乱ってことだったらしい。断食ってのは脂肪を燃焼させることで凝り固まった思考を手放すため、余計な刺激や情報を遮断して自分自身、痛み自体と向き合うため・・という理屈らしいのですが、断食中にそれまでにないほどの激痛が出て医師にわめき散らしたりと変容には暴力的な経過が伴うようで・・これは医師の断固たる信念と度胸が無いと無理ですわ・・ホントすごい先生だ・・。

 興味深いのが例のカルト宗教、Sトロジーにはピュアリフィケーションプログラムというのがあり、人体の「脂肪」に取り込まれた汚染物質と記憶をナイアシン(VB3)を中心とした栄養を摂取して運動とサウナで絞り出す!というものがありまして・・その理屈と重なる部分が多いですね・・これは・・。実際、僕もPプログラムを東京のオステ学校在学中に受けた事があるのですが、終えた後に同級生のすごく感覚が鋭い鍼灸師の友達に

 「田和さん・・なんかありました?施術の時のタッチが以前と全然違ってる」

なんて言われたこともありましたし・・。

 今回、この本を読んでいたく感銘を受けた僕は、本を紹介してくださった心身症と思われる方に是非同じ療法を受けられては!?と提案し、実際にどうやって受けられるのかを問い合わせをしたのですが・・同様の事をされてる弟子筋とか同業の方は日本に皆無で先生もすでにご高齢ということもあり断念せざるを得ませんでした。

 今僕が取り組んでいる感情リリース(トラウマ除去)も究極的にはそういう問題を取り去るためのものなんですが・・果たして状態が一時悪化した時に信念をゆるがさずに対応できるかどうか、全く自信が無いですね。つまり出来ないことに絶対の自信を持ってるわけですが。

 とりあえず今までのところは、とんでもない感情の爆発に遭遇したことは無いのですが、逆に言えばそこまでの爆発が無いのであれば本当の解放に至ってないって可能性も大いにあるわけで・・さらなる研究と実践が必要ですねぇ。

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