12月4日~6日にかけて、アーユススタディツアーで、熊本・宮崎・大分を訪問しました。メインの行き先は、宮崎県高千穂町の土呂久鉱山です。
土呂久(とろく)鉱山のヒ素公害は、どれだけの方が記憶されているのか・・・というほど、過去のことになりつつある事件ですが、今回初めて訪問した、初めて知って驚いたことばかりでした。
一つは、いまだにヒ素は鉱山跡から出続けていることです。最高裁で被害者と国・鉱山会社が和解して、いわば終ったように思っていましたけれど、実はヒ素は今でも出続けている事実です。
二つ目は、土呂久の地域では、まだ裁判に訴えた人と、そうでなかった人の対立が残っているということです。
三つ目は、行政の怠慢ぶりです。1972年に宮崎県がおこなった粉じんの砒素濃度の調査で、8000ppmという高濃度のヒ素が検出されたのにもかかわらず、8ppmと発表され、後に訂正されたというもの。
現地の佐藤さんから、現場に立ってお話しを聞く。とても気さくな方ですが、裁判原告として活動されてきました。
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喜右衛門さん宅の跡地。家人7人のうち5人が次々と死亡したところ。
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原告の皆さんが作った「土呂久山荘吹谷」にて、昼食をいただく。
鹿肉のお鍋料理をいただく
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山荘に表示してある被害の図
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