膠着化・長期戦化になっているウクライナ情勢は更に不安要素を抱え、懸念
されていたモルドバでも親ロシア派・ロシア系住民による挑発行為が発生し
ています。
その先に懸念されているのがロシア系住民が多く、ロシアの飛び地と接する
バルト3国です。
今回はこの半年程度の間でロシア軍がバルト3国への侵攻を行うかどうかを占
っています。
写真は占いの結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、隠者のカードの正位置です。
隠者のカードの正位置は経験や助言、秘密や慎重、思慮深さや単独、神出鬼
没や哲学、変幻自在といった意味があります。
既にロシア中枢部ではこのシナリオの検討がなされており、様々な視点から
検討されているということがこのカードで見て取れます。
当然ながら慎重に進めており、プーチン大統領の秘密主義によって数少ない
側近しか知らないのが実態でしょう。
また、モルドバと同様にバルト3国には旧ソ連だった遺産として、ロシア系の
住民が多く残っており、ロシアの飛び地もバルト海側に存在しています。
ロシア系住民の保護、更に飛び地の保護を目的に軍を進めることは十分あり
得る中で、これは表題にもある通りEU・NATOとの全面衝突を意味します。
すぐに起きる気配はありませんが、プーチン大統領の頭の中では十分に練ら
れた作戦であり、戦術核の使用よりも現実味があることを意味します。
これは神出鬼没や変幻自在といったワードで表されています。
また、哲学といった意味も気になり、これはロシアが目指す「大ロシア・大
スラブ主義」を表しているようです。
ロシア国内では反戦も動きとしてありますが、大方の国民はかつての日本の
ように拡大化を支持しており、ロシアが強国として復活することを潜在的に
望んでいます。
こうした障害となる要素であるバルト3国はロシアにとっては邪魔な存在であ
るため、通常兵器レベルでの戦闘は既に視野にあるようです。
また、バルト3国はスラブ系ではなく、ゲルマン系の人たち中心の国家であり
、ロシア系住民がゲルマン系に抑圧されていることはロシア人にナショナリ
ズムを掻き立てる大きな要素となります。
これが始まればヨーロッパに戦線拡大していき、更に厳しい状況に陥ること
になるでしょう。
次に環境条件ですが、審判のカードの逆位置です。
審判のカードの逆位置は、悔恨や行き詰まり、悪い報いや再起不能、挫折や
過去の栄光といった意味があります。
結果をもっと慎重に読み解くことも可能ですが、環境条件でこのワードが並
ぶということはそうはいかないことを意味します。
まずは行き詰まりというワードですが、戦線拡大や前面衝突はロシアを更に
弱体化させていきます。
また、悪い報いとは帝国主義・権威主義による行動を表します。
その他のワードも不気味ですが、過去の栄光といったワードに行きつくので
はないでしょうか。
既に止めることができない状況を迎え、5月9日の戦勝記念日での勝利宣言ど
ころか、全面的な戦争突入を宣言するという報道もあるように、覚悟を決め
て次のステージ入る決意をロシアが固めてしまったように見えます。
核ミサイルによる心配はほとんどありません。
数秒早く核攻撃のボタンを押したところで世界中からモスクワやプーチン大
統領の隠れるシェルターには核ミサイルが飛んできます。
これでは彼の承認欲求が満たされることはありませんのであまり心配はあり
ませんが、終身大統領・皇帝への道筋がプーチン大統領の目的なので、大ロ
シア建設が大きな目的です。
そのためには手段を選ばず、歯向かう者全てが敵といった思考になります。
残念なことにロシアはドイツや日本がかつて起こした不幸な歴史を追い求め
、ロシア帝政がどのように失われたのかを忘れてしまっています。
何度も言いますが、ロシアが日本に侵攻することはありません。
仮にヨーロッパ全面での戦闘となってもあり得ません。
ロシアに東方に軍を進める余裕などなく、今シベリアにある軍用機や移動式
ミサイルや艦艇は北極海や欧州に寄せざるを得ません。
色々と煽る人たちもいますが放っておいて大丈夫です。
むしろ、欧米とどう連携するかが課題になっていきます。
また、不気味な中国の態度も不安視されます。
中国は極東ロシアを狙っているとも言われており、ロシアが苦し紛れにこれ
らを割譲したり、中国の軍門に下ることは考えられます。
そうした時が危機となりますが、これは更に数年は先の話でしょう。
ただ、その場合も対峙するのは中国です。
まず日本がやるべきことは戦争の早期終結に向けて、NATOとの連携を図っ
て、ロシアを締め付けながらも中国やインドを牽制することです。
中途半端な外交政策では意味がありません。
間違った情報発信をせず、毅然として進めるべきでしょう。
先日の漁業交渉でもロシアは日本に対して融和的な対応を示しました。
これは日本の取り込みだけでなく、日本と更に対峙したくない率直なロシ
アの感情もあるからです。
相手は日本に対しても恫喝していますが、これは相手が怖いからの恫喝で
す。毅然として立ち向かえば問題はありません。
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