こんにちは南仙台の父(hrperficio)です。
今回は準備の進む北海道新幹線の札幌乗り入れを取り上げてみました。
札幌までの交通手段はこれまで航空便が主体でした。
新幹線乗り入れによって新たに陸路での手段が登場します。
地方では新幹線の乗り入れによって航空便の減便が行われるケースも多くあ
りますが、条件によっては福岡や大阪など航空便と新幹線が需要背景によっ
て共存することもあります。
さて、札幌については減便が目立っていくのか、それともタイパ優先によっ
って大きな影響を受けないのか、いったいどんな結果が出るのでしょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、恋人のカードの正位置が出ています。
恋人のカードの正位置は価値観の確立や選択、結びつきや魅力といった意味
があります。
基本的には単純な地方への新幹線乗り入れとは異なって、福岡型の共存によ
る需要配分がなされることを意味します。
新幹線はタイパという点では航空機には敵いません。
しかし、観光面であれば時間を気にしない層への訴求は十分にあります。
また、新幹線の場合はいったん羽田に出ることまで考えた場合の時間差を考
慮すれば必ずしも不利とはならない場所も出て来ます。
そのため、多少の影響はあるものの航空機への影響は大きくは出ません。
逆に考えると思ったほど新幹線への依存は高まらず、採算の面では厳しい現
実に直面します。
むしろ新幹線側が魅力をどう訴求していくか、価値観をどう定義づけできる
かが課題となっていく可能性があります。
次に環境条件ですが、節制のカードの逆位置が出ています。
節制のカードの逆位置は浪費や消耗、流出といった意味があります。
節制のカード自体が自制心やバランスといった意味があります。
あまり、東京と札幌直結といった点に集中した戦略を採るとむしろ失敗する
ことを意味します。
利用者の中には様々な考え方があり、行きと帰りで違った手段の選択肢が出
る場合もあります。
また、新幹線のように途中下車しながら移動を続けることができるという利
点もあって、対航空便といった視点の考え方を主体とすれば必ず間違った方
向に向かいます。
そのため、新幹線利用の価値や背景、それを具体的な提案として提供する形
とすること、その上で沿線にどういったメリットを供給するのか、施策の点
でバランス感は非常に大きくなります。
これらを後回しにすると大きなツケとなって還ってきます。
このカードが示すところはこういう内容になります。
日本はインフラを作ってもそれをどう活かすのかを考え、それをビジネスや
発展に繋げられる力に弱く、結果として得られたところにのみ視点を当てて
、そこに拘ってしまう傾向が強くあります。
今回は今のところ沿線行政も企業も、JR自身も具体的なメリットを挙げるこ
とができていません。
むしろ、新幹線整備計画を踏襲し、作ったことで満足している面が大きすぎ
るので、そういった点では失敗して負の資産となるリスクもあります。
まずはどう考えるかが大事になります。
札幌と繋ぐことの意味ではなく、新幹線をどう使うのかの観点から考えるべ
きだと思います。