おもしろかったですね、ドラマ「MIU404」。
映画「ダークナイト」のジョーカーを彷彿させる久住という人間。
自分が犯罪に手を染めるに必要な”言い訳”を与えてくれる存在としての振る舞い。
「家族のため」、「生活のため」、「生きていくため」。
”孤独”な状況にいるがために、判断をあきらめ、久住の話に従うように誰もが誘導されてしまう。
もう元には戻るための分岐点は過ぎてしまっている、とあきらめるのか、
いつだって気付いたときが分岐点で、まだ間に合う、とあきらめないのか。
昔のアメトークで「買いたいときが買い替えどきー!」
とチュートリアルの徳井さんも言っていましたね。
一方で、今回のドラマでもまた、人の善意につけ入ることで、
簡単に目的を達成することができてしまう今の世の中も描かれていました。
「困っている人を助けるため」、「知らない人に教えてあげるため」、「正義のため」。
手元のケータイに流れてくる相談や問いかけに、やすやすと情報を与えてしまう人たち。
近所の交番のポスター「この顔にピンときたら110番」とは意味が全く違うのにね。