クラスで、ある奇妙なウワサ話が囁かれはじめた。
「手首のついた車を見た」
最初は、一部の生徒だけがそんなことを言っていたのだが
日を追うごとに、周りの友達が皆、口を揃えてそう言うようになっていった。
しかもよくよく聞いてみると、私が当時住んでいたマンションから小学校へ向かう通学路での目撃が多発していた。
私は一度もそんな車は見たことはなかったし、にわかには信じられない話だ。
正確に言うと、信じられないのではなく、信じたくなかったのかもしれない。
私は人一倍怖がりだったので、「自分の身近にそんな非現実的で、オドロオドロしいことなんて起こって欲しくない」と思っていたのだ。
しかし、そんな私の気持ちとは裏腹に、クラスは毎日その話題で持ちきりになっていた。
そんなある日・・・
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