兎月庵日記

五句三十一音詩は名称を変えつつ時代の波をくぐり抜けてきた。衰退と復活、上記視点から五七五七七の未来図を航行しています。

11月19日(火)

2024-11-19 21:39:44 | 日記

プリンターが来た。以前と同じである。妻がA3で印刷することがあるからである。業者のSさんも、60前後であるが脳梗塞にかかっている。後遺症はない、克服したように見える。そのような体験もあってパソコンの押し間違い等につついてアドバイスしてくれた。夜、『草食獣・曳杖篇』を印刷する。歩数は2,061歩だった。

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『狂歌東乃春(きょうかあずまのはる)』

大かねよりおもき寿命をけさむかへねねのはさむと思ふ初春
 *「かね」=「金」であり「鐘」であろう。
 *「ねね」=「寝ること。ねんね」(日本国語大辞典)
                          成瀬鷺雪
とろ〳〵と一夜ねた間に町の名の糀に花の春は来にけり
 *参考「糀の花」=「麹かびが繁殖して淡黄色になったもの。転じて、酒をいう」(日本国語大辞典)
                          町野蓋風
蓬莱の山ほとこゝちよい春と若やきいはふ海老もめてたき
 *参考「えびかざり(海老飾)。正月に、輪飾り、蓬莱(ほうらい)などにイセエビを添えて飾った。飾りえび」(日本国語大辞典)
     五十三歳の春をむかへて          安部月汀
初春にめてし道中双六やふりて若やく五十三つき
   年内立春                     立久
山もまた寒けなりけりとしの内に春たつ霞のきぬうすくきて
                            松蘿」(五オ)
南より梅ハひらかんとしのうちの春やきたむく枝をミるにも
                           二山
針仕ことせはしき暮に春もたつ霞の衣や袖のうら〳〵
                            鷺雪
霞つくうら〳〵もけふなかめはや年のうちより春に立いて
                            蓋風
としの内に霞の袖ハさほ姫の身しまひはやく春やきぬらん
                            月汀
年のうちに春たつ老の算用ハ損とやいはん徳とや云む
   歳暮」(五ウ)



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