兎月庵日記

五句三十一音詩は名称を変えつつ時代の波をくぐり抜けてきた。衰退と復活、上記視点から五七五七七の未来図を航行しています。

11月20日(水)

2024-11-20 21:35:52 | 日記

朝一で藤末医院に行く。泌尿器科である。玄関で靴を脱ぐ際、その椅子に腰を掛けようとしてバランスを失い、こけてしまった。お尻と頭を打ちもたもたしていたら看護師さんが助けに来てくれた。10時10分、帰宅。疲れた。午後、遅くなって机周辺の整理をする。歩数は6,345歩だった。

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『狂歌東乃春(きょうかあずまのはる)』

     雪のふりけれハ                立久
空からも祝ふて雪のみつきもの積てくるまの行うしの年
                            松蘿
老ゆけと春来ることの嬉しさにくるゝをうしとも思ハさりけり
                            二山
暮祝ふ中もいそかし奥女中としのお末の身にいたるまて
 *「とし(どし・同士)」=「動作・性質・状態などにおいて、たがいに共通点
  を持っている人。名詞に直接ついて、接尾語的にも用いる。たがいに…である
  者。同じ仲間。どち」(日本国語大辞典)
 *「お末(御末)」=「江戸時代、将軍家または大名家で、水仕(みずし)・雑役
  などに従事した下級の侍女」(デジタル大辞泉)
     ふるとしの冬東都に下りて           鷺雪
 *「ふるとし((旧年)」=「新年からふりかえって、過ぎ去った年。去年」(デ
  ジタル大辞泉)
いそかしやよる昼わかぬ鶏かなく吾妻に越てはやとしの算
                            蓋風
おしめとも終にくるまのわれしらすうしにひかれて越としの関」(六オ)
                            月汀
つくろはぬ身にも師走の畳かへさすか表をはるや待らむ
 *結句「張る」に「春」を掛ける。
   追加
     糀町の初春を                芙蓉花
蓬莱に祝ふところや何やかやかちくり蜜柑かうし町かも
   試筆               下谷車坂下 小林松青
大坂のかうらいはしもこの江戸を虎のはなとて千里同風
 *「はな」=「物事の初め。最初」(デジタル大辞泉)
                         日下部波静
けさ山の腰の霞ハ着かさりし熨斗目とみゆる春の空色
 *熨斗目(のしめ)=「練貫(ねりぬき)の平織り地。また、これで仕立てた腰
  替わりの小袖。腰のあたりに多くは筋や格子を織り出したもので、江戸時代、
  武士が礼装の大紋や麻裃(あさがみしも)の下に着用した」(デジタル大辞泉)
                         喜多山唾髙」(六ウ)



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