Xに歌集一件を紹介する。ホームページの鏡その他、雑用にチャレンジする。歩数は1,394歩だった。
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『一本亭追福狂歌集』
佛前に向ひてミれハ南無阿弥陀来迎柱の一本洗ぬし
*「来迎柱(らいごうばしら)」=「仏堂で、須弥壇(しゅみだん)の背後にある来迎壁とよぶ壁の左右両端に立つ円柱」(デジタル大辞泉)
中村花甫
またたくひ二本ともなき一本の花のふようをちらす惜しさよ
鈴木十柳
かんさしの一本亭を失ひて南無三ほうとあたまかくかく
三馬さと女
玉よりも光る佛と成ぬらんみかいたたけとよミし翁は
葛山糺素
ことの葉之世にきれ物とほめられておしむもさすか一本の主
小出霞風」(十五オ)
あゝおしや消えし行證の一本亭ゆゑんの跡を照せしものを
佐倉咲覧
帆はしらの一本亭か彼岸の弘誓の船てのりを得らるれハ
*「彼岸」、「彼の岸」と読んだ。
杉田有人
磨いたらみかいたたけに光ある玉のうてなにのりの御佛
上田狸調
名にたかき難波の芦の一本亭枯てもよしに残る言のは
安田一之
おしや惜玉をみかきし言のはゝはやくも散し椋の一もと
福田左龍」(十五ウ)
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