兎月庵日記

五句三十一音詩は名称を変えつつ時代の波をくぐり抜けてきた。衰退と復活、上記視点から五七五七七の未来図を航行しています。

11月13日(水)

2024-11-13 21:31:24 | 日記

Xに歌集一件を紹介する。ホームページの鏡その他、雑用にチャレンジする。歩数は1,394歩だった。

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『一本亭追福狂歌集』

佛前に向ひてミれハ南無阿弥陀来迎柱の一本洗ぬし
 *「来迎柱(らいごうばしら)」=「仏堂で、須弥壇(しゅみだん)の背後にある来迎壁とよぶ壁の左右両端に立つ円柱」(デジタル大辞泉)
                        中村花甫
またたくひ二本ともなき一本の花のふようをちらす惜しさよ
                        鈴木十柳
かんさしの一本亭を失ひて南無三ほうとあたまかくかく
                       三馬さと女
玉よりも光る佛と成ぬらんみかいたたけとよミし翁は
                        葛山糺素
ことの葉之世にきれ物とほめられておしむもさすか一本の主
                        小出霞風」(十五オ)
あゝおしや消えし行證の一本亭ゆゑんの跡を照せしものを
                        佐倉咲覧
帆はしらの一本亭か彼岸の弘誓の船てのりを得らるれハ
 *「彼岸」、「彼の岸」と読んだ。
                        杉田有人
磨いたらみかいたたけに光ある玉のうてなにのりの御佛
                        上田狸調
名にたかき難波の芦の一本亭枯てもよしに残る言のは
                        安田一之
おしや惜玉をみかきし言のはゝはやくも散し椋の一もと
                        福田左龍」(十五ウ)



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