語るに足りる、 ささやかな人生

所謂、コロナ以前、コロナ以後、コロナと共に生きていく
というテーマで、自身の病気のこと、体調、雑文、日記、備忘録

LE GRAND BLEU

2020-10-03 15:27:39 | 映画
あの当時、どんなにいい映画であっても、人気がで出たとしても、劇場(映画館)で放映する期間があった。
それは今でもそうなのだが、その後のDVDとか、ネット配信のなかった時代である。(即ち、TVでの放映権やVTRやDVDでのセールを想定して作ってない時代。映画を映画として創っていた時代。)
そう、劇場(映画館)で見逃したら、リバイバル再上映を期待するか、地方に行くかして、数年後を待って観るしかなかった。
それは、最終上映日の最終回間際だった。
わたしも、口コミでいい映画だと聞いていたのだが、なかなか観に行く機会を逃していて、駆け込み上映に間に合い、チケット売り場に居並ぶそういう映画ファンの中にいた。(女性が多かったと記憶している)
当日券、即ち、最終上映日の最終回。(くどいようだが・・・)
偶然の出来事。
「あの~・・・」
「よかったら、チケットいりませんか?」
「ちょっと、観れない事情ができたので・・・」
ぼけ~と並んでいたので、わたしに対してなのかわからなかったのだが・・・
OLっぽい人だったと思う。
詳しい事情はわからないが、
彼氏が来れなくなったのか、
お友達が来れなくなったのか、
ちょっと戸惑ったが、チケットを受け取った。
チケット代をお渡ししたのか定かではない。
多分、いらないとおっしゃたと記憶している。
ほんの数分の出来事。
最終上映日の最終回。(くどいようですが・・・)
その映画がこれです。


『グラン・ブルー』(Le Grand Bleu)は、1988年に公開されたフランスとイタリアの合作映画。監督はリュック・ベッソン。

フリーダイビングの世界記録に挑む2人のダイバーの友情と軋轢、そして海に生きる男を愛してしまった女性の心の葛藤を描く海洋ロマン。
10代からダイビングに親しんできたベッソン監督が、長年の夢だった“イルカに魅せられた潜水夫の物語”を、実在の天才ダイバー、ジャック・マイヨールの協力を得て映画化。撮影は1987年6月から約9ヵ月に渡り、フランス、ニューヨーク、パリなどで行われた。
フランスでは公開後、ハイティーンの若者達の絶大な支持を集め、映画館前は長蛇の列。上映前と終わりには、割れんばかりの拍手が映画館を埋めるような狂騒となった。フランス国内の観客動員数は1000万人、パリでは187週連続上映という記録を打ちたてた。彼らは「Grand Bleu Generation」と呼ばれ、社会現象にまでなった。
日本での「グラン・ブルー・ジェネラシオン」
日本では20世紀フォックスが配給を手がけ、『グレート・ブルー』として1988年8月20日に東宝洋画系にて公開された。公開当時のキャッチ・コピーは「海には、多くの秘密がある。」。しかし同時期公開のヒット作の多くに興行面で苦戦してしまい、メイン上映館であった日劇プラザは2週間、新宿プラザ劇場は1週間で打ち切りとなる。
その後フランスでの盛り上がりが伝わるにつれ、口コミで話題となり、1989年4月にセルビデオが発売されると、六本木WAVEビデオ部門で1位となるなど、折からのカルト映画ブームもあり『グレート・ブルー』人気が熱気を帯びていく。


ジャック(ジャン=マルク・バール)とエンゾ(ジャン・レノ)は、ギリシャの島で幼なじみとして育つ。やがて二人は成長し、コート・ダジュールで20年ぶりに再会した際、エンゾはイタリアのシチリアで開催されるフリーダイビング大会に参加するようジャックに伝える。同じころ、アンデスで偶然ジャックと出会ったジョアンナ(ロザンナ・アークエット)も、出張を口実にニューヨークからシチリアにやって来る。


人生でそうあることではないが、今回で二回目である。
直前で声をかけられ、チケットをもらうのは。
一つは、「ブルースカーニバル」の時、
二つ目はこれ、「グランブルー」。
小さな奇跡的な出会い、小さな運はちょいちょいある。
ビックウェーブ(大きな運)は来たことないが。
そこには
音もなく
重力もなく
悲劇もない
(笑)




月はどっちに出ている

2020-09-02 08:05:33 | 映画
早いもので、9月2日です。

今日は満月。

まだまだ、日中の暑さからは逃れようがありませんが、
朝は若干の季節が移りそうな気配が・・・

しかし、台風の雲が陰っています。
暗雲までとはいきませんが、空全体がはっきりとしません。

今日の満月を愛でれればいいですが・・・


涼しくありたい。

もし、
曇っていたら、


と言って、涼しげな部屋の窓辺から探してみましょう。

と、また映画のご紹介で、いろいろな成りゆきを見守りましょう。





在日コリアンのタクシー運転手とフィリピーナの恋を軸に、在日外国人をはじめ東京に暮らす様々な人々のたくましい日常をシリアス、かつコミカルに描くドラマ。梁石日の『タクシー狂操曲』を原作に、「Aサインデイズ」の崔洋一が監督。本作に先立ち、WOWOWで放映された同名の短編連作が土台となっている。脚本は鄭義信と崔の共同。撮影は「お墓と離婚」の藤沢順一が担当。主演の忠男役にはWOWOW版の石橋凌に代わって劇団SETの岸谷五朗が扮している。キネマ旬報ベストテン第一位。スーパー16ミリ。
1993年製作/109分/日本
配給:シネカノン

在日コリアンである姜忠男カン・ユンナムの勤める金田タクシーは、仕事を離れれば同級生である世一が二代目社長としてきりもりしていたが、従業員は元自衛隊員の新人・安保、忠男にまとわりつくパンチドランカーのホソ、ヤンキーあがりのおさむ、強欲な谷爺、出稼ぎイラン人ハッサンなど、きちんとした会社勤めには不向きな連中ばかり。忠男もまた北だ南だ、統一だとかまびすしい周囲には目もくれず、もっぱら女の子を口説くことに忙しかった。ある日、彼は母・英順の経営するフィリンピン・パブで働くことになった、妙な大阪弁を喋る新顔コニーに出会う。忠男はあの手この手でコニーを口説くが、たくましい彼女には通用しない。だが半ば強引にコニーを抱いた忠男は、ちゃっかり彼女の部屋に引っ越しまでしてしまった。そんな二人の周辺も、また日々変化していく。世一はゴルフ場投資で騙される。洗車係のハッサンは勝手に車を動かし、逮捕されてしまう。目に余り言動のおかしくなったホソも行方をくらまし、故郷の新潟で保護される。さらには英順とコニーが大喧嘩をやらかす。忠男もまた、訳知り顔の若い日本人サラリーマンの客が無賃乗車で逃げ出し、必死で追いかける羽目にあう。職場も恋愛も末期的症状になってきた。煮え切らない忠男に見切りを付けたコニーは、寂しげに見送る忠男を残し、新しい店に移っていく。世一の会社には、明らかにヤクザと分かる金融業者・紺野が現れ、以後ヤクザが監視の目を光らせるようになる。思いあまった世一は会社に火をつけるが、そのとたんに火を消せとわめき散らす。そのあまりのバカバカしさに大笑いしてはしゃぎまくる忠男。月日がたち、忠男はコニーの働く店へ車を走らせ、『あの女は悪い病気を持っているぞ』と匿名電話をかける。そのまま待ち構えていると、案の定、追い出されたコニーが彼の前に現れる。コニーは呆れながらも、澄ました表情で彼女を迎える忠男の車に乗り、二人は東京へ戻っていく--。

キャスト
  • 姜忠男(通名:神田忠男) - 岸谷五朗
  • コニー - ルビー・モレノ
  • 池英順(忠男の母) - 絵沢萠子
  • 金世一(通名:金田世一) - 小木茂光
  • 朴光洙(通名:新井光洙) - 遠藤憲一
  • ホソ - 有薗芳記
  • 仙波 - 麿赤児
  • 多田 - 國村隼
  • おさむ - 芹沢正和
  • 安保 - 金田明夫
  • 谷爺 - 内藤陳
  • やくざ - 木村栄
  • やくざ - 瀬山修
  • サラリーマン - 萩原聖人
  • 司会者 - 金守珍
  • チョゴリの女 - 金久美子
  • 金田タクシーの面々 - 城春樹
  • 金田タクシーの面々 - 吉江芳成
  • 金田タクシーの面々 - 木下雅之
  • 紺野 - 古尾谷雅人
スタッフ
  • 監督:崔洋一
  • 脚本:崔洋一、鄭義信
  • 原作:梁石日 『タクシー狂躁曲』
  • 音楽:佐久間正英
  • 撮影:藤澤順一
  • 照明:上田なりゆき
  • 美術:今村力、岡村匡一
  • 録音:北村峰晴
  • 編集:奥原好幸
  • 監督補:祭主恭嗣
  • 助監督:前田哲
  • スタント:大西正昭
  • 装飾:平井浩一
  • 題字:黒田征太郎
  • プロデューサー:李鳳宇、青木勝彦
  • 音楽プロデューサー:石川光
  • エンディングテーマ曲:憂歌団「Woo Child」
  • 製作・配給会社:シネカノン