語るに足りる、 ささやかな人生

所謂、コロナ以前、コロナ以後、コロナと共に生きていく
というテーマで、自身の病気のこと、体調、雑文、日記、備忘録

2040年 生命の旅 (海岸列車編)

2020-11-07 08:44:27 | 
今日は立冬です。

とうとう冬か。

外は雨で絶好のブログ日和です(笑)

いきなりタイトルの横の編が変?

後述わかりますのでご安心を(笑)

左側の大腿部の付け根の痛みはまだあったものの、

激しく痛む回数は減ったものの疼痛はある。

しかし、歩ける。

痛みにもいろいろある、


まだコロナ過ではなかったし、
身体の調子が良かったら、何処かにでかけたいものだ。
元来、旅行・旅好きなほうではないが、
加齢と共に歩けるうちに、
行ってみたいところはあった。

しかし、
遠くは不安だし、持病があるし・・・

ふと、

昔読んだ小説の冒頭部分に出てきた、
とある場所が頭に浮かんだ。

特にそこに行ってみたいとか、
小説の舞台でもなく、小説の導入部分だった。

その小説家の著作はよく読んでいたので、好きな小説のひとつだったが、

最近、アニメとか映画とか小説の舞台を”聖地”として、

訪れようとする気概は私にはなかった。

どうして、

30年前程に読んだ小説のある部分の土地を訪れようと思ったのだろう。

鉄道は好きだが、
鉄チャンほど詳しくないし、
あちこち鉄道の旅をしていたわけでもない。

そこは、無人駅だった。

秘境駅ではなかったが、

豪華列車がわざわざその駅を暫く停車するらしいぐらい、

日本海側で鉄道の通る、
有数の風光明媚な場所だった。

私は知らなかった。

しかし、

あまりにも感動し、

その夏と秋にも訪れた。

そんなことをしたのは人生で初めてだった。

冬の寒風吹きすさぶ日本海を目の前にした小さな集落と、
美しい入江がどうしても繋がらなかった。

小説の導入部として、
作者がそこを選んだのは、
人の出路あるいは出生、バックボーン
いや違うな、
決意なのかもしれない。

小説は宮本輝の、


足の調子が良くなり、
体調がよければ、
GO TO なんとかを使わなくとも、

私は、
三度、
そこを訪れるだろう。

新たな決意のために。


※歩くことが困難になるまでの散策

~海岸列車編~



















宮本輝
「灯台からの響き」