自分が経営する会社をたたみ、本格的に「終活」モードに入って数か月が経過しました。
あれこれ感慨にふけることもなく、むしろ事務的にどんどん事を進めていっている自分の段取りに、「さすが、元サラリーマン!」と自画自賛しているうち、時が過ぎていく…。一人暮らしの部屋もひそっと退去して、10月には旅立つのであります。とても爽やかな気持ちです。
なによりも、もう「あー、この体調…」という嘆きからおさらばできるのが、いい! もはや医者にも行かないし、気が楽です。歯が痛いぐらいのマイナーな不調がプラスされても、いっこうに気になりません。
会社解散によって、仕事のために無理矢理話さなければならなかったB層の人間も、目の前から消滅しました。「B層」って、言い方は悪いですが、バカで無教養で視野が狭く意地悪な人間って本当に多いんだな、とうんざりしていたので、今とてもさっぱりしました。今フリーでやっている仕事は、気心知れた賢い人とだけ話して進んでいくものなので、快適な生活を享受中!
そして、余暇の出現。さすがに、前よりはヒマな生活になりましたから、アマゾンプライムで映画を好きなだけ見ています。最近「ツインピークス」がラインナップに出てきたので、凄いタイミングだな、と大喜びで食いついて、狂ったように見続けていました。タナトスたっぷりのあのテーマ曲からして、今のわたしにぴったりの、天からのプレゼントのように思えました。デヴィッド・リンチは本物だ。リミティッドなんとか、という20数年後の新シリーズまで観られて、もう思い残すことはありません。リンチぶっ飛んでます。「突如踊るオードリー」とか、意っっ味わかんないよマエストロ! でもすごい! さすが! とのけぞりっぱなし。
その前は、「これから消えるんだから」ってことで、デイヴィッド・コレシュのジョーンズタウンの人民寺院に関するドキュメンタリーや映画類を連続的に観たり、またドアーズのジム・モリソンに関する動画や映画を観たりしていました。でも、同じ「消える」でも自分とは事情が違いすぎて、まったくの他人事としか思えず。ただの勉強にしかならず、あまり共感どころはなかった。
しかし、今からいろいろ勉強しても、もうすぐいなくなってしまうので、あまり意味ないじゃん?って話なんですよね。旅立ちによって「物質」からも解放されるが、「知識」「教養」からも解放されてしまう。…ただ、なんか最後に「ああ、そうだったのか。」ってオチがわかって●んでいきたい、という気持ちがあるのです。過去の清算の部分では、すっきりしたい。未来はどうでもいいけど、過去に落とし前をつけたい。(未来予測は、したってどうせこの世に存在しないと思うと、政局とか大統領選とか完全に興味なくなってしまいました。)
次回は、過去の落とし前について書きます。