お休み前のBLOG。

息抜きの海外旅行にも行けず、特急ひたちで東京と浜通りを行き来する平凡な日々を描くブログです。

全日空のシステムトラブル

2007-06-03 | 世間の出来事

 いささか旧聞に属するが先週のANAのシステムトラブルについて、山元峯生社長の会見があったそうだ。

朝日新聞(他紙には載ってないというところもいまひとつアレなのだが)によれば、




 一連のシステム障害の原因について山元社長は「コンピューターを入れ替えたことが直接の引き金になった」と改めて説明。「ITに頼って便利になったが、光と影があり、影の部分の恐ろしさを十分認識した」と振り返った。



 談話の一部分の引用なので断定的に語るのは避けたいが、社長がこう思っているとしたら、ITに対する経営としてのコミットのなさを露呈しているように思う。要は情報システム部とシステムベンダーにITは任せてしまっていて、経営トップとしては何が起きているのか把握していなかったということにはならないか。
 ITは業務を効率化し、ビジネスをスムースに運ぶための道具ではある。しかし、だからといって経営がノータッチではいけないのではないか。よく「システムはよくわからないから専門家に任せている」などというコメントを経営者から聞くが、それではよくない。システムを「使わせる」のも経営のコミット、システムに伴うリスクを把握して適切な会費方法を指示するのも経営の責任ではないか。
 今回の件は、サーバ切り替えに伴うリスクの予測とその対応準備が不足していたように思う。すべてが経営者の責任とは言わないが、災害、事故と同様のリスク回避策を講じさせなければならなかったのではないか。とくに、数年前にシステムトラブルで混乱を招いた経験がある企業としては。


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