また悲しいニュースが届いた。
産経新聞IZAの記事から。
テレビ朝日系「題名のない音楽会21」(日曜前9・0)の司会などで知られるピアニストで作曲家、羽田健太郎さんが肝細胞がんのため死去していたことが4日、分かった。58歳だった。同局系「ニュースステーション」では富士山頂など名勝地でピアノを生演奏し伝説になった。自称「行動するピアニスト」として活躍した“ハネケン”が若くして逝った。
羽田健太郎さんといえばTVの音楽番組でよく拝見したし、一度はANAの機内オーディオの収録を見にカザルスホールまで行ったこともあって夫婦ともどもお気に入りの演奏家だった。話術のほうで語られることも多いが、その影には音楽に対する深い愛情があったことは間違いない。
日本ではとかくクラシック=堅苦しいというイメージがあったが、それを打ち壊すためにあえて、面白いおじさんになっていたのではないだろうか。最近はどうしているのかなと思ったら今回の訃報。
インタビューで千住明さんが「音楽の神様は残酷で音楽の正体が分かった人から亡くなっていく」とおっしゃっていたが、本当にそうなのかもしれない。ご冥福をお祈りします。楽しい音楽をありがとう。