2020年10月11日
弊道場へご参加の指導員・お稽古人の皆様
一般社団法人 楽心館
代表理事 石川 智広
新型コロナウイルスに関するご連絡5号
拝啓 益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。平素は弊道場楽心館へのご参加賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊道場は、緊急事態宣言解除後に支部道場・教室の再開を進め、指導員、お稽古人の皆様に感染拡大防止対策にご協力いただきながら、日々安全に稽古していただけるよう、できる限りの安全対策を講じて運営をしてまいりました。
本日時点の感染状況を公表します。本部道場以下、直営12教室・カルチャー5教室が平常通り活動しています。国立のみ再開していません。稽古参加者にPCR検査陽性者数・発症者数、ありません。0です。
科学者の中には、新型コロナウイルスと共存する道を選ぶ出来であるとの説、一部では有力で私も同意します。この主旨は以下です。
引用開始
「政府のロックダウン(都市封鎖)による付帯的損害には、「子どものワクチン接種率の低下、心血管疾患の症状悪化、がん検診の受診率低下、メンタルヘルスの悪化が含まれるが、それは向こう何年にもわたる「超過死亡」の増加につながり、労働階層や若年層に最も重い負担を負わせる。学生たちを学校から締め出すことは、極めて不当である」と宣言は指摘。「ワクチンが入手可能になるまでこうした措置を維持することで、修復不能なダメージが生じ、最も恵まれない人々が不釣り合いに打撃を受けるだろう」
引用終わり
過剰な自粛やロックダウンは、コロナ感染者を一時的に急減させても、その裏で多くのデメリットを被っていると指摘する。他の疾病の治療を放棄することで「超過死亡」を生み出すからです。アメリカでは超過死亡が98314件あったと推測されています。日本でも同様の犠牲が起きたことを、日本経済新聞が掲載しています。
さて話題は、弊道場の医療従事者たちのことです。医師・技師・理学療法士・看護師の皆さんです。ほとんどの方々は稽古再開と同時に稽古復帰しましたが、お一人の看護師が自粛継続しました。いただいたメールは、次のような内容でした。
「体調も良く過ごしています。コロナ患者を受け入れている状況で、いつ感染してもおかしくないと感じています。先生や他の会員様に感染させてしまうことが心配ですので、しばらくお休みさせていただこうと思います。ご連絡いただいたのに申し訳ございません」。
そこで私は次のように返信しました。
「ご返事ありがとうございました。弊道場へはコロナ引き受け病院の医師も、気にせず稽古しています。私も気にしません。気にすることは差別容認でもあります。ですからご自身の健康のためにも、稽古してください」。
続いていただいたご返事です。
「石川先生、ご連絡ありがとうございます。自分が感染源になってしまうのが怖いですが、先生が気にされないと言ってくださったので稽古に参加させて頂こうと思います」。
私の返信です。
「気にする、悪く言えば委縮です。これでは差別偏見を自ら招き入れます。感染は自然現象で、誰の責任でもありません。平静に日常を生きることこそ、武道の求める道で社会貢献です。是非ともいらしてください」。
ということで、コロナ禍で最も心身をすり減らしている方々の受け入れ、成功しました。稽古でもっともっと元気になって、医療現場で貢献なさってください。