楽天爺さんの気まぐれ日記

・田舎暮らしを楽しんでいます。

心に響く!!名経営者の言葉No.022

2018-05-29 | 先人の知恵に学ぶ

PHP『心に響く・名経営者の言葉』
       第1章 ビジネスチャンスのつかみ方・No.022

「明確な目標を定めたあとは、執念だ。

          ひらめきも執念から生まれる」
  安藤百福(ももふく)・(即席ラーメンの発明者)
                    日清食品の創業者(19102007

 明治四三(1910)年に台湾で生まれた安藤百福は、幼いときに両親を亡くし、
繊維問屋を経営する祖父母に育てられた。
 22歳で、大阪に「東洋莫大小(メリヤス)」を設立した安藤は、事業規模を広げると
同時に立命館大学に入学。経済の基本を学ぶ。
 安藤が製麺業に進出しようと決断したのは、戦後のことであった。
敗戦後の食糧難を乗り切るため、当時、厚生省ではパン食を奨励していた。
 パンの原料は、アメリカから援助された小麦粉だった。
 「小麦粉があれば、麺ができるじやないか。’なぜ、東洋の食文化である麺をも
っと奨励しないのか」安藤は厚生省(当時)に問うたが、返ってきた答えは驚くべ
きものだった。
 「製麺業者には零細業者が多く、安定した供給に問題がある。
そういうなら、安藤さん、あなたがやったらどうですか?」
 安藤の目標はこの瞬間に決まった。しかし、彼にはその目標に向かうことがで
きない事情があった。
 当時、彼はある信用組合の理事長を引き受けていたのだが、その信用組合が
倒産し、莫大な借金を抱えていたからである。安藤は、順調だった事業を清算し、
借金を完済。最終的に彼の手元に残ったのは自宅だけだった。
 
だが、目標を忘れたわけではなかった。自宅の庭に小さな小屋を建てて研究所
と称し、そこで「いつでもどこでも食べられるインスタント麺」の開発を始めたので
ある。しかし、彼は大きな壁にぶち当たってしまう。麺を腐らせないように乾燥させ
る方法がどうしても見つからない。「もうダメかもしれない」と諦めかけたとき、妻が
揚げ物をするのを見て、麺を油で揚げる方法を思いついたという。
 冒頭の言葉どおり、まさに執念を持ち続けたからこそ、ひらめいたアイデアとい
えるだろう。








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