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今日は東京滞在で一番ハードだろうと思われた日で
朝は出版社の人とお話しに行き、3時間ほど
集中してお話したあと お腹が減ってふらふらな身体を
ひきずりながらもワールドスペシャリティコーヒー
コンフェランスアンドエキシビジョンという展示会に行って来た。
これは3日間連続の、質の高いコーヒーに関するイベントで
ここに行ったら何かがきっと起こるんじゃないかな と
京都にいたときからかなり楽しみだったのだけど
会場にようやくつくと 私は圧倒されてしまって
うーん Paris bistro.comの宣伝をしたいとこだけど
何していいのかわからない、、、、
あまりに専門的なイベントで お話をしてみたい人は
沢山いるけど そこで自分が何をもっててどう話せるか
そう考えると 今の状況じゃちょっと無理かも
と つい尻込みをしてしまう。
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それでも今日は 一応ここで書籍の販売をしている
旭屋書店というところ で 販売促進させてもらおうと
思って連絡をしてはいたので そこに向かって
お店の方とお話をして それならPOPでも書いてくださいと
紙を渡されイラストを書く。
こういうことをやったりしながら
自分で仕事をつくるって やりたいことで
なんとかやっていこうとするって
すっごい大変で めちゃくちゃいろんな才能がいるんだなあと
改めて実感をする。
たとえ文章を書くのが好きな人にしても
その本が出版されて 誰かが興味をもってくれて
講演なんかに招かれてみたら そこで必要とされるのは
「書く」というのとは全く違った才能で
話のうまさや わかりやすさや まとまってるか
いかにして伝えるか できればちょっと冗談なんかや
アドリブも?そんなこと が できたなら
会場受けはいいのだろうけど それって
一人静かに本を読んで執筆をする
そんな人とはなかなか相容れないようなものに思えてしまう。
そして本が出版されても
それが簡単に売れるわけなどなくって
それでもやっぱりもっと読んでもらいたいなら
自分で売り込むしかなくて そこには勇気も必要で
それだけじゃなく 書類だったり 名刺だったり
ちょっとした押しの強さや図太さだったり
自分の作品を「大切な作品」と思えば思うほど に
売り込みなんて しにくいだろう。
だって批判されたり無視をされるのは怖いから。
ところがそんなこと言ってられない!!
そんな状況じゃないんだよ びくびくしてる場合じゃなくて
傷つくのが怖いとか 言ってられなくなって来た時
人は勇気も出せるよう で 勇気は何度か出してみる と
意外に慣れに変わるらしい(これすごいいい勉強になった!)
とはいえ販売促進なんて 一体何すりゃいいんだろう?
そう思ってる私を横目に お店の人は慣れていて
私の本を目にしたのなんてはじめてなんだろうけれど
人が集まると声を張り上げ「cafeから時代は創られるの
著者の飯田さんがいらしています~!今なら
サインもしてもらえますよ!!」と宣伝をしてくれる。
どういう顔をしてたらいいのかさっぱりわからないけれど
そしてここで皆が手に取るのは「いかにカプチーノに
絵を描くか」とかで こんな本ではないのだけれど
それでも手にとってくれる人もいて
すかさず声をかけてみる と なんと
その全員が私の本を買ってくれた!!2500円もするというのに!
というわけで 2時間くらいかかってましたが
おかげさまで今日『cafeから時代は創られる』は3冊この場で
売れました。本当にありがとうございます!
はじめはサインをするというのも 自分の本が
本屋にあるというのも とってもびっくりしていたけれど
慣れというのは面白く 今日は「ハイ!POP?描きます!
サイン?もちろん!お名前も教えてください!
この本は20世紀前半のパリの、、、」とだいぶ慣れてきた。
自分の本が平積みになる?そんなことがありうるかしらと
思っていたけど 今日は全ての本が平積みで
そうやって並べてもらうと なんだかそれにも慣れて来て
「もっとあの本屋さんにも置いてもらおう!」と
ちょっと図太い気持ちになってくる。
(ちなみに青山ブックセンター渋谷店にも
置いていただけそうです!)
今の私は 本を出版したばっかりで
誰かの反応にひたすらおびえる そんな私とは違うから
もうできる限りのことをして 自分の持っているものを
全て活かして 仕事にしようと思っているから
前の自分とは違うのだろう。さて どこまで勇気が出せるかな?
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来年のパリを夢見て
できるとこまで できる限りは
自分の力をしっかり出して
未来に向かって走ってみよう。