alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

ウクライナ問題に関して 指一本動かせばできること

2022年03月16日 | 英文読解
こんにちは、World News Caféの飯田です。
美しい梅もすでに散りはじめ
春らしい暖かさになってきましたが
お元気でお過ごしでしょうか。



おかげさまでチャリティ読解には
録画も含め、40名の方が集まりました。
ご参加いただいた皆様、シェアに
ご協力いただいた皆様、本当に
ありがとうございました。
Peatixに想像以上に高い手数料を
取られましたが(苦笑)私からの
寄付も含め、先ほど8万円を国連
UNHCRのウクライナ避難民の人道
支援に寄付させていただきました。



私はこの会が始まって以来一番忙しい
1週間をなんとか乗り越え、身体が
相当疲弊しているので、今日こそ
マッサージに行ってこようと思って
います。もう身体中がクタクタです・・
(メールのお返事ができていない方
大変申し訳ありません・・・)



そんな最中ですが、昨日の夜に、
この会がはじまってから丸2年の
誕生日を迎えていることに
気がつきました。
(ですので急遽、2周年記念ズーム
オフ会を20日夜に開催します!)



西国分寺のクルミドコーヒーで
ニューヨークタイムズを読む会を
初開催したのが2年前の3月の2週目。
坂井さんも参加してくれました。


非常にドキドキしながら、人生で
初めてお金をもらって英語を
教えるという経験をしましたが
まさかこのような会に成長するとは
その日は夢にも思いませんでした。


そして紆余曲折や体調を壊したり
する中、みなさんの支えのおかげで
不死鳥のようにWorld News Caféは蘇り、
なんとか2年間、210回以上に渡って
この会は続いてきました。


そしてこの会は今こそ存在意義が
あるのでは、と使命感に近いものを
感じています。



先日の読解に参加された方も
京都に行ったら本当に日常そのもの
だったと仰っていて、銀座もまさに
その通り。誰かと話してもせいぜい
「いつヨーロッパにいけるのかしら」
とか、「早く終わるといいですね」
という感じです。



気づけば世間はホワイトデーの
ようですが、街を歩いていても
ウクライナ問題を感じる瞬間は
ほとんどありません。


そんな中で今こそこの問題を
考えることが大事なんだ!と
声を上げても


私一体何やってるんだろう・・・


と、オオカミ少年のような
気持ちになります。



別に、何も起きてないじゃない?
(日本では)


その世間とのギャップは
この2年間感じ続けてきましたが
今回特に痛感します。



私がオオカミ少年なのかしら?
私の頭がおかしいの?


一方でBBCや New York Times
Le Monde はその話で持ちきりです。
You tubeだって世界のメディアが
さまざまな情報を取り上げています。



私が読解で取り上げているのは
本当に世界の叡智のトップクラス
なんだけどな・・・



陰謀説でもなんでもなく
25面の小さな記事でもなく
世界で最も信頼ができるといわれる
ニューヨークタイムズの1面に
載っている素晴らしいオピニオン
記事であり、書いた人は3回も
ジャーナリズムのピューリッツアー
賞を受賞したり、20年もアメリカの
国防省関係でロシアを見つめてきた
エキスパートだったりするのに



そんな人の言葉は
普通の人にまで届きません。


陰謀説はすぐ届くのに。



でもこの会に継続して参加して
下さっている方や、メールニュース
を読んでいる方は、私が騒ぎ立てた
テーマが3か月後には日本の
メディアでようやく話題に
なっているということを体感された
方が多いと思います。


Supply chain disruptionの時だって
私はオオカミ少年みたいな気持ちに
なっていました。たしかに日本では
何も問題が起きていない。



でもうちではひたすら読解を
開催し、今となっては様々な
ものの値上がりを市民が感じる
ようになっています。


世間とのギャップがあるとはいえ
私にとっての救いというのは
この会が毎週末存在することです。


2年前までこんな場はなかったのです。


だからどんなに世界のメディアが
大事なことをこれでもか!!と
唱えていても、日本で取り上げられる
比率は20:1くらいなので、日本人とは
ほとんど話が通じませんでした。
前提が違うため、議論にならないのです。


そういう経験をしていると
自分の頭がおかしいのかなと思って
諦め、自分を責めるようになります。
外国人はわかってくれても
一人くらい、日本語で話の通じる
人がいて欲しいというのが心情です。


日本の常識は世界の非常識


なーんて思っている人はごく少数で
「ここは日本だぜ?」と言われます。
ちなみに、まちづくりにおいても
「日本は例外」論は大好きです。


何かがおかしいと思っていても
日本社会では自分がマイノリティで
あるが故に辛い想いを
胸に封じ込めてきた
そんな人はわりと多いのでは
ないかと思います。



けれども今はこの会を通じて
世界の良質な文章に触れることができ
全国の方と語り合うことができます。


これって本当にすごいことです!!



週末の読解を通じて感じたのは
国際社会との結びつきが強い方ほど
危機感や、やるせなさを感じているという
ことでした。他人事ではないのに
日本の将来だって危ないのに、
それを言っても通じない。


早く終わるといいね・・・と
祈ったってそれだけで戦争は
終わりません。
だいたい、祈るだけじゃ何も
手に入らないのです(経験談)



引き寄せの法則だってそうです。
一番大切なのは行動する、そこに
向かって動きはじめることなのです。
欲しいなーと思ったら手に入るほど
世の中は甘くありません。


そんなやるせなさを感じる
この頃ではありますが、それでも
読解を開催すると、参加者の方は
英語力のレベルに関わらず、しっかり
内容を理解してくれ、ことの重大さ
日本のメディアの伝え方との違いや
背景を理解することの大切さを
しっかりと認識してくれます。


そんな場が日本にあること


そして日本人と
日本語で語り合えること。


それは宝物であり、
そういう場を開催することが
私の使命の一つであるようにすら
思います。


最近では少しずつ、初期に読解に
参加していた方も戻ってきて
くれるようになり、とても嬉しく
思っています。この会はこんな時の
ためにあるからです。基礎編や
アートの読解などはおまけに
すぎません。World News Caféの
醍醐味は英字新聞の読解であり
それは単に出来事を事象として
理解するのではなく、一歩引いた
目線で理解することだと思います。



冷徹なものの見方というのは
必ずしも冷たいわけではありません。


日本では結婚したり子供が
生まれると「おめでとう!!!」
の嵐ですが、私は結婚するときと
子供が産まれたときにそれぞれ
一人ずつ、マイナスなコメントを
もらったことがあります。
「本当にそれでいいの?」的な・・・


でもその後辛い想いをした時、本当の
友達は冷静なコメントをくれた人
だったように思いました。
読解でも感じている人が多いと
思いますが、全ては善悪二元論では
なく、アメリカ=善、ロシア=悪
と簡単に割り切れるものでは
ありません。だからこそ、様々な
ものの見方を知った上で、では
自分はどう考えるか、というのが
大事なのではないかと思います。
(でもロシアは止めないとまずいです
→詳しくは27日に読解します)


遠い国の山火事ではなく

第三次世界大戦であったなら


止められるかも知れなかった時に
指一本動かさなかったことを
本当に後悔すると思います。
そのことに気づいていない人が
あまりにも多いと思います。



第一次世界大戦も、皆戦争に
行ってもすぐに帰ってくるだろうと
軽い気持ちで行ってきました。
誰も4年も続くとは思わなかったのです。



1930年代後半も、きなくさい匂いは
あったものの、フランスの知識人の
多くはまさか戦争が起こるとは
思っていませんでした。


昨日の読解では、ウィーン在住の国際
政治の専門家が、「1930年代の
ジャーナリストたちに、歴史を俯瞰的
に見る目がありさえすれば!」と
書いていました。



そうすれば、もっと危機感をもって
いれば、戦争は止められたかも
しれないのです。でも彼らの多くは
1920年代と30年代を「戦後」だと
思い、楽観視していました。


そこで何もしなくて強く後悔したのが
サルトルやボーボワールです。
彼らは深く反省し、戦後は政治参加
市民が政治や社会に関わることの
大切さを訴えていきました。


私は高校生の時から環境活動を
してきた割と筋金入りの人間で
祖母は女性の民主化活動と反戦に
かなりの人生を捧げた人でした。


とはいえ私がいろんな活動をしてきた
中で痛感したのは、「一人の100%より
100人の1%」ということです。
一人が死に物狂いで頑張るよりも
100人がちょっと手を動かすだけの方が
よっぽど物事は変わるのです。


そうはいっても初めに陣頭指揮を
とる人がいなければ物事は動きません。
だから私は史上初の忙しさの中
やれる限りのことをやってみました。


そしてこの会の中でも、少しずつ
風向きが変わってきたように思います。
私はやれることをやるだけやった
自負がありますが(笑)今度は
みなさんの番だと思っています。


それは多額の寄付をするとか
そういうことではなくて、
みなさんが自分ごととして考えている
姿を見せることで、他の人にも
少しずつ影響を与えることでは
ないかと思います。


戦争が泥沼化したらもはや
誰にもとめられません。
外交や経済制裁だけでプーチンを
止められるかというと、本当に
怪しいです。止めたければ
世界中がまさに一丸となって
止めないといけないのです。


日本は唯一の被爆国であり
沖縄では大変な戦争があり
東京もほとんどが大空襲で焼けた
からこそ、そんな国の国民が
声を大にして語れることも
あるのではないかと思います。



むしろ今それを世界に伝えようと
しなかったら、一体いつしろと
いうのでしょうか?


泥沼化してからでは遅すぎるのです。


私は今のロシアが第二次世界大戦の
日本の大東亜共栄圏や、誰にも
止められずに突っ走った軍の幹部、
そして世界から孤立し、国際
連盟を脱退して国内で大喝采を
受けたという日本の状況と
とても重なって見えてしまいます。
日本には馬鹿な軍の幹部が
いましたが、それを熱狂的に
応援していたのは国民であり
その国民を作ったのがメディアです。


もし日本人が、戦争を本当に
反省しているのなら、
今こそ声を上げた方がいいのでは
ないでしょうか。フランスや
アメリカは東京のように首都が
大空襲で焼け野原になったことも
ありませんが、外交で日本より
はるかに頑張っています。


かつ、日本はロシアの隣国です。
私は自分の目がおかしいのかと
思って今朝、世界地図で確かめ
ましたが、やっぱり日本はロシアの
隣国なのです。世界地図で見たら
日本の方がヨーロッパよりも
中国とロシアに近いのです。



「私たちはあの時指一本
動かさなかった・・・」と
後悔しなくてすむように、
指一本動かすだけでできることや
もうちょっと頑張たらできること
を集めてみました。

みなさんのささやかな行動が
本当に大切です。
ぜひご参考にしていただけると幸いです。



【指一本動かせばできること】

・SNSでのウクライナ関係の投稿のシェア
・SNSでのウクライナ関係、反戦の投稿の「いいね!」
・Change.orgの署名に参加する(押すだけ)
→ウクライナの避難民の日本への受け入れ
https://www.change.org/p/ウクライナ難民の受け入れに賛成します-japan4ukraine?cs_tk=ApEChnd2NRodDSmANGIAAXicyyvNyQEABF8BvMMxBrMoMT4liTajh8tg7sE%3D&utm_campaign=c83648dc8ada418fb8803d2b3ba52664&utm_content=initial_v0_5_0&utm_medium=email&utm_source=petition_update&utm_term=cs
・ウクライナ南部、マウリポリの支援
(ここは本当に大変なことになっています)
https://chng.it/5V8ZYLf8bf


・World News Caféのウクライナ関係の読解の「いいね!」やシェア

【オシャレが好きな人】

・青と黄色のネイルをつける
・青と黄色のピアスをつける
・青と黄色のスカーフをつける
・青と黄色をつかってコーディネート
・青と黄色をつかった髪飾りをつける
・ひまわりのコサージュや髪飾り


→「綺麗だね」など、突っ込まれたら
すかさず自分の意見を表明する

【お金に少しゆとりがある人】

・ウクライナ大使館に寄付(ただし、使い道は不明)
・国連UNHCRの人道支援に寄付
・セーブザチルドレンに寄付(ウクライナに届くかは不明)
・国連WFPに寄付

【オンライン会議が多い人】

・バーチャル背景にウクライナカラーを
使用する(World News Caféのバーチャル
背景も添付します)

【日本酒が好きな方】

・ウクライナ支援に全額寄付される
日本酒もあるそうです。飲みながら
SNSに投稿してみては?
https://shop.sakekaika.co.jp/products/438


【SNSのフォロワーが1000人を超える人
「いいね!」が100つくことがある方】

・SNS上で自分の意見を表明し続ける
(あまり固いとスルーされるので、
おしゃれな画像などを使った方がよい。
ひまわりの画像や、青と黄色を
モチーフにしたものなど)

・よいと思った記事のシェアや「いいね!」

・誰の目にもわかりやすいように、
ウクライナカラーを使って投稿。

・NO WAR という、ロシアでは口に
できない言葉をあえて使う

・ウクライナや戦争反対、NO WAR
などのハッシュタグをつける

・フェイスブックのプロフィールに、
ウクライナの国旗をつける

【自分の事業にからめる】

・音楽のプロ→チャリティ
コンサートを開催する。募金だけ
でなく現状について少しでも
話をする場をつくることが大事

・料理が得意
→ウクライナ料理の会を開催
そこで問題についても話す

・お菓子づくりが得意→
クッキーを青と黄色でアイシング
青と黄色の上生菓子をつくる

・ドリンクが好き→
青と黄色のカクテルやドリンクを
つくる。ウォッカは使わない

・デザイナー、絵が得意→
ウクライナの国花のひまわりや、
青と黄色をつかった絵を描いて、
他の人が自由に使えるようにする
絶賛募集中です!使わせて下さい。

・先生業、伝える立場の方→
生徒とともに考える時間を
10分でもいいから作る。
この会で学んだことを
わかりやすく伝える。

・カフェなどの場をもっている→
この問題について考える、
一緒に話す日をつくる

【人とよく会う人】

・誰かと会うたびに3分くらいは
ウクライナの話題を振ってみる。
長すぎると嫌わるかもしれないので、
長引かない方がよい。
「友達と会う時にこんな話
するんだなー、それもありか」と
思ってもらう。

・あえて突っ込まれそうな
ウクライナカラーの何かを身につける。


ウクライナ問題が他人事ではない理由

2022年03月16日 | 英文読解
こんにちは、World News Caféの飯田です。
まだまだウクライナの戦争が続いて
いますが、お元気でお過ごしでしょうか。


私は週末の読解を終えてから、自分に
やれることは全部やろう、とこの
忙しすぎる時期に決意を決めて
確定申告も終わらないのにウクライナ
問題について少しでも理解して
もらおうと奔走しております。
そして人間やっぱり本気になると
けっこうすごいなと実感しています。


おかげさまで、チャリティ読解は
すでに29人もの人が集まり(!)
(→すでに残席3となっております)
数名の方が、少しでも協力できればと
ウクライナ読解の感想を
送ってくれました。

みなさん、自分には何ができるのか?
と考えて下さっている中ですが、
自分がSNSで誰かにシェアしも反応が
悪く、スルーされるという話も
耳にしました。


そんな中、私が気づいたのは、
ウクライナ読解に参加して
世間の人たちとの温度差を感じて
悩んでいる人たちが、まるでかつての
自分のようだということでした。


以前の私は一人でBBCを聴き、
フランスのテロやイギリスのEU離脱の
話などを夢中になって聴いていましたが
それを日本人と話してもBrexitという
言葉すら知らない、テロに関しては
「フランスは怖いから行かない方が
いい」「フランスに行ったら殺される」
という固定観念が1年以上に
渡って続くなど、この人たち一体
何なんだろう、と思っていました。


そんな私にとって話が合う唯一の
人たちは、フランス人の同僚や
フランスから日本にやってきた
ガイドのお客さん、またはフランスに
住んでいる友達などでした。


日本で日本語でそういったことが
話せる友人はたった一人しかおらず
時折会えるだけでした。(そして
一緒にTIMEを読もうよ・・・といって
紀伊國屋に行き、結局私だけ
定期購読を始めたところが
この会の発端になったかと思います)


ところが今は毎週末World News Caféが
あります。少なくともここに来れば
語り合える仲間に出会えます。
これって本当にすごいことです!
そんな場所、2年前までどこを探しても
なかったんですよ!!少なくとも
私の知る限りは・・・



『カフェから時代は創られる』という
私の本を読んでみても、「いいよねー
パリは・・・」とため息をついて
本を閉じたら、どこにもそんな世界は
存在しませんでした。
少なくとも日本には。


それが今や、
World News Caféがあるのです。


扉さえ叩けば、毎週末、語り合える
誰かに出会えます。しかもみんな
いい人で心の熱い人ばっかりです。


ある程度の意識や前提を共有していて
何が起こっているかを理解している
そんな人たちと気軽に日本語で
話せる場があるということ
これは本当に宝物だと思っています。


World News Caféはちょうど2年前の
今頃、クルミドコーヒーでニューヨーク
タイムズの読解から始まり、今まで
210回以上の読解を続けてきました。


そんな中、昨年の今頃からご参加
されている方が、「私は今のために
1年間参加していたのかもしれない」
とおっしゃってくれました。

それはとても嬉しい一言で
私も本当にそうだと思いました。

この会で読解を通じて学んできたこと

香港の国家安全法に始まり
中国の一帯一路
中国やインドのワクチン外交
ミャンマーのクーデター
さまざまな国の民主化運動のあり方
キング牧師の非暴力
Black Lives Matter・・・

さまざまなことが今リンクしあって
大きな伏線になっていたような
気がします。

そして国際政治の専門家たちも

あれは伏線だったのか・・・

と今頃気づいたことが沢山ある
と思います。

そう、あれらは伏線にすぎなくて

これから新しい時代が始まろうと
しているのです。

もちろんそれは
私たちが望まない時代であり
ロシアや中国の独裁者が狙う時代です。


でもそれに気づいていない人が
多すぎると思います。


だから世間は他人事として
呑気一辺倒なのだと思います。


季節を感じることや友達と
楽しむことはとっても大切なことで
私だって毎日着物を着ています。
毎日毎日戦争のことを考えて
いると気分は沈み、そこから身体に
ガタがきます。それは私自身がこの
読解をはじめて1年目に経験したから
よくわかります。


気分転換や友達とお茶をするのは
本当に大切なことです。

でもそれらは平和だからできる
ことなのです。

そして忙しい日常にかまけて
世間がスルーするであろうということ

それこそがプーチンのねらいなのです。

これまでは力でなんとかやれば
一旦は非難されるけれどもその後は
国際社会はスルーしてきました。
だからやることをやってしまえば
一時期ロシアが苦しくても
またスルーされるだろう。

それを見込んで

彼は世界中が自分のことで手一杯!!

な時に勝負に出たのです。

フランスはもうすぐ大統領選で
外交にうつつを抜かしている場合ではなく

ドイツは新しい首相になったばかりで

アメリカは世界の警察であることを
やめてアフガニスタンで醜態をさらし

しかも燃料価格は超高騰で
ヨーロッパはそれに苦しみ

そして日本は年度末で忙しい(?)

つまり風向きはロシアにとって
うってつけだったのです。

そしてこの好機がくるのを
きっと何年も前から虎視眈々と
狙っていたわけです。

少なくとも、相手がどう出るかまでは
わからなくても、チェスでいうところの
守りは完全に固めた上での勝負に
出たわけです。

だからこそ、敵になんとか勝つためには
敵の想定外を増やすしかありません。

想定外にウクライナの抵抗は強く


想定内にNATOは動けず
そして思ったよりもNATOは弱腰で

想定内に国際社会の反発も弱い?

だとしたらまさにプーチンの思う壺
なのです。想定外はウクライナの
抵抗だけじゃないですか。


世界はもっと、フランスのテロの
時や、アメリカの911、ノートルダム
大聖堂の火災の時には強い連帯感を
示していたと思います。でも今は
それに比べるとまだまだ弱いように
思います。

私は今日銀座に行きましたが街では
ウクライナのことを感じる
瞬間は一切ありませんでした。


ウクライナ避難民の支援は大切な
ことですし、うちもチャリティ読解を
開催しますが、それだけでは戦争は
終わりません。

経済制裁だけでも戦争は終わりません。

だからこそ、世界が大きく変わって
しまい、ロシアと中国の独裁政権が
大きな覇権を握る前に、私たちは
できる限りのことをしないと
いけないと思います。


テレビや新聞では毎日ウクライナの
報道がされています。日本のメディアも
たしかに今回は頑張っているでしょう。
だから私が普段語るような情報格差は
あまりないのかもしれません。


でも対岸の火事で他人事なのです。


カルフォルニアやアマゾンで
どんなに山火事が起きていても
ギリシャで乾燥による火災が起きても
その映像は恐ろしくても
たしかに他人事かもしれません。

今回のことは皆、知らないわけでは
ありません。

でもことの重大さを理解していない
のだと思います。

きっとヨーロッパのよく知らない
国の戦争でしょーと思っているの
かと思います。


でもことの重大さを理解している
人は必死になって動いています。
マクロン大統領もサルコジさんも
トーマス・フリードマン氏も
ゼレンツキー大統領も、そして
国際政治の専門家たちも。
寝る間を惜しんで動いています。


問題はウクライナとロシアでは
ありません。世界の覇権の問題です。
世界の覇権が今、塗り替えられようと
しているのです。


アメリカ主導の西洋諸国か
ロシアと中国のユーラシアか・・・
これはヨーロッパの内紛ではなく
これまでの世界秩序への挑戦なのです。


外交を頑張っているフランスは
軍事力もエネルギーの自立も
しっかりしており、ロシアが動いても
自分の国に大きな痛手はないでしょう。
なにかあってもフランスは自分の国を
守れます。アメリカだって、ロシアや
中国の独裁権に入ることはないでしょう。


でも日本はロシアと中国の隣国です。
日本が平和ボケしていられるのは
アメリカが守ってくれているから
それだけです。


今更核を少し保有したところで
すでに中国はアメリカの軍事力を
超えています。いってみれば一対百
のような差があります。私は読解で
扱うのはやめにしましたが、中国の
脅威に対して台湾の軍で行われている
訓練は想像を絶するものです。
そのような訓練は壮絶な愛国心が
なければできないでしょう。
日本には到底無理だと思います。
日本にもし核がひとつあっても、
決して中国とは戦えません。


軍事力がないからといって、
フランスのような外交力があるかと
いうと、日本はそもそも世界の
情勢に無知といっていいレベルであり
外交力では中国と雲泥の差があります。

私はこの会をはじめてよく
わかりましたが、日本の政治家の
ほとんどは英字新聞なんて読めません。
そこに情報格差があるとも知らずに
日本語だけで情報をとっているのです。

そんなの世界のエリートでは
ありえないことです。
(中国人は英語できますよ・・・)


軍事力も外交力もなく丸腰で
しかも世界情勢に疎かったら?!


神風が吹いてくれるか
アメリカ様が守ってくれるのを
祈るしかありません。


でももしアメリカがアフガニスタンから
撤退したように、日本からも撤退して
しまったらどうするのでしょうか。
アメリカは世界の警察でありたく
なんてないのです。


世界が違う秩序に入ってしまったら
私たちは全然違う世界に生きる
可能性があります。

そうなる前に、私たちは自分達の
身を自分達で守れるのでしょうか?
あまりにも平和ボケしている日本
だけに、ちょっと怪しいと思います。


ある日突然、香港のように
そして今後の台湾のように
好きな発言をしただけで捕まるという
そんな日が来るかもしれません。
繰り返しますが、ロシアでは
戦争反対というだけで20年間
牢屋にいれられるそうです。
だからこそ、ロシアにいない
私たちができることがあるはずです。


今この瞬間はそんな恐ろしい
世界秩序に入るのか、入らないかの
攻防戦なのです。その攻防戦は正直
あまりうまくいっているようには
見えません。日本人はすぐに中国や
ロシアを下に見る傾向がありますが
彼らは本当にしたたかです。


だからこそ、もし日本人が将来も
のほほんと暮らしたいのなら、今、
世界秩序がまだひっくり返らない
この1〜2週間のうちに
できることをできるだけやった
方がいいように思います。


せっかく英語を勉強しているのだから
英語で発信してみるとか、ウクライナ
カラーの服やものを身につけてSNSに
投稿し続けるとか、友達と会った時に
少なくとも1回は話題に出すとか
この会のウクライナ読解のリンクを
シェアするとか、友達を誘ってみるとか
ウクライナカラーのネイルする等・・・


そして世界から見ても「えっあの
日本でも?!」と思われるくらいの
動きができれば、日本だって堂々と
戦争に反対しているというのが
伝わるのではないかと思います。
私たちはデモをする国民では
ありませんが、デモだけが全て
ではありません。今はSNSの時代です。

人の目なんて気にしないで、ぜひ
ひとつでもアクションを起こして下さい。

そして1回だけで諦めずに、小さな
行動を根気良く続けてみてください。


そうすればきっと一人くらいは
共感してくれる人もいるでしょう。
本気でアクションを起こすのは本当に
しんどいことです。ものすごく
時間もくわれます。私はこの忙しい
最中、果たして今息子のお弁当を
作るべきか、それとも文章やメールを
書くべきなのか?イタリア語の宿題を
するべきなのか?と毎回悩みます。
(結局全部やってますが・・・
そして本気でやると風向きが変わると
実感しました)


でもまともな社会でなくなったら
イタリア語なんて役に立ちません。
ロシアの上を飛ばざるを得ない
私たちはヨーロッパにより一層
行けなくなってしまいます。
アジアの旅客機はウクライナ上空で
あやまって撃ち落とされました。
このままでは夏のフランス行きも
キャンセルになるでしょう。


フランスパンが食べたくても小麦が
高騰しすぎてもう食べられないかも
しれません。車社会の人の場合は
エネルギー価格がぐんぐん上がります。
日本は給料が上がらないのだから
どんどん生活は厳しくなります。
そして私たちは超お金持ちになる
意外、道がなくなるかもしれません。
(だからミリオネアマインドを
読解しているんですよ!)


だとしたらなんとしてでも今、
ロシアを国際社会が止めること、
それが
大事なのだと思います。世界の外交官は
山のように努力をしています。


でも私たちも、せめて森さんを辞めさせた
時くらいの声を発してみてもいいのでは
ないでしょうか。


森さんなんて正直なところ、辞めても
辞めなくても別に変わらないし
あんなおじさんは日本社会に山ほど
いるのになんで大騒ぎするんだろうと
私は内心思ってましたが、プーチンの
場合こそ、本当に動くべきなのでは
ないでしょうか。彼は日本のその辺の
人が思っているよりも相当頭がいいのです。
少なくとも「プーチンはアホだ」と
言っている人は自分と比べてみたらと
私は思っています。世界はプーチンに
踊らされているのです。そんなことが
できる人は世界にそうそういません。
本当に単なるアホだったら、そんな
ことはできないはずです。彼の頭は
半分狂っているかもしれませんが
相当な策略家なのは間違いないです。


日本の核保有はとんでもないという人も
核を保有すべきだという人も
まずは泥沼になる前にできる限り
声を発した方がいいと思います。
泥沼になってしまえば当然軍拡、核保有
という世界的な流れになるはずです。
(詳しくは13日に読解しますので
興味がある人は参加してください)


私はこんな時のためにこの会が
存在すると思っています。どこまで
私の身体がもつのか?かなり怪しい
ところではありますが、将来後悔
しないですむように、できるだけ
頑張ってみたいと思います。


この会は英文読解の会ではありますが
それを通じて世界の動きや流れを理解
するための会であり、その後の議論が
とても大事だと思っています。

私は「カフェから時代は創られる」
という本を書きましたが、まさに今の
ような時こそ、口を開いて一緒になって
語り始めることが本当に重要だと
思います。

みなさんにはすでにそんな場が
あるのです!

2年前の日本には
こんな場は存在しなかったのです。


だからぜひこの場を最大限に活用して
少しでもできることをしていただけたらと
思います。

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