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アッラアアア

宝島 3

2018-12-31 | 宝島 ワンダーランド
狭い登り坂の頂上付近に、子供の後ろ姿が見えた。 子供は反対側の方へ駆けて行った。 ちょっと僕!待って! 相田が大きな声で叫んだが、子供は止まらなかった。 歩き続けてクタクタになった体にもう一度力を込めて、相田は坂を登って行った。 少年は茂みの方を見てしゃがんでいた。 あっ!トカゲ! 大きな声で少年が叫んだ。 青黒く光るトカゲが、茂みの方から相田のほうへ向かってきた。 朦朧とする意識の中で . . . 本文を読む
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宝島 2

2018-12-11 | 宝島 ワンダーランド
ボートはある島に漂着した。 島は木々が生い茂り、浜辺には白い砂浜が広がっていた。砂浜にはごみがあちらこちらにあり、浜辺の向こう側には岬の上に立つ灯台が見えた。人工物を見つけて、人がいることを想像して相田は少し安心した。 相田は水が入っていた空のペットボトルを持って外に出た。一体ここはどこなんだろう。 とりあえず、人を探して聞いてみる必要がある、と思った。 浜辺を抜けて道路へ歩いて行った。 日 . . . 本文を読む
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宝島 1

2018-12-03 | 宝島 ワンダーランド
朝目覚めると、彼女は漂流したボートの中にいた。 ボートの中には十分な食料、そして飲水が積んであった。彼女は空腹と喉の渇きに耐えきれず、誰が用意したもわからないそれらを口に入れてしのいでいた。 彼女の名前は相田さやか。結婚適齢期の29歳。バレーボールを趣味としていて、週に一度はサークルに参加していた。 昨夜は会社のOL仲間と、女子会で盛り上がって、それから別れて、帰路について、、、というところだっ . . . 本文を読む
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