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微生物の多様性が欠落した環境は人間の免疫システムに不利に働く可能性が高いとする「生物多様性仮説」。これを裏づけるため、フィンランドの都会の保育園に森林の地面を移植する実験が行なわれた。砂とアスファルトの遊び場は一晩で草原やベリーの茂みでいっぱいのオアシスに──。そこで過ごした子どもたちの皮膚の微生物環境は、短期間でかくも「多様」なものへと変化していた。
微生物の多様性に欠ける場所で生活するとどうなるか
コロナ騒動に明け暮れた1年だったが、人間の腸内が、上記の遊び場のような微生物環境に保たれている人なら、軟弱ウイルス(微粉末=細胞の排出物)から守られるはず。