今回はFacebookでフォローしているNPO薬害研究センター理事長の
内海 聡さんの記事に興味を引かれたので、こちらに転載します。
マンガというのはいろんな意味で示唆に富む。結局絵で見ているか<wbr>字で見ているかという点では、本であることに変わりなく伝えたい<wbr>哲学がそこにある。日本の漫画文化は確かに捨てたものではなかっ<wbr>たが、最近は確かに質が落ちている気もする。
以前も少し書いたが、健康に関して食に関して、ピュアなもの、無<wbr>添加なもの、安全なもの、無農薬なもの、それを食べることで健康<wbr>を得ようというのは、正しいようで一つの間違いでもある。じゃあ<wbr>、毎日の発信は何よと言われそうだが、そのような考え方があるこ<wbr>ともまた事実なのだ。それは一つには目的が違うということだ。
つまりどういうことかと言えば、あなたがニンゲンとして普通に、<wbr>安心して、平穏に、一般的にいう健康を得たいというのなら、前記<wbr>のことを実践すればおそらく為し得るだろう。しかしここでマンガ<wbr>「刃牙」にでてくる地上最強の生物、主人公の父親ハンマユージロ<wbr>ーはこう語る。「安全なものを食べることは健全ではない。最強で<wbr>もない。」
つまり最強の格闘家であるハンマユージローにしてみれば、ただ守<wbr>られた安全でピュアな食物をとるということは、己を高めるのには<wbr>むしろ不都合な可能性があるということだ。これはあまりにもピュ<wbr>アなものをとりすぎるというのは、無菌室で育てられるのに近い部<wbr>分があると表現できるだろうか?そして農薬や社会毒が今ほどに普<wbr>及していなかった時代、生物にはもっと生物毒が強くいろんな意味<wbr>であくがあり、またその生物をとる段階で与えられるではなく、闘<wbr>って彼らを狩らねばならなかったのだ。
よく放射能の話を皮肉る時に「新人類誕生」という話が出る。これ<wbr>はある意味でありうる話である。別に放射能を許容しているという<wbr>話でなく被害は被害で大きいことだが、結果的にはより強い人体の<wbr>持ち主が現れるかもしれない。だからと言って放射能が許容できる<wbr>わけでもない。要するに問題は自己がそれを選択したわけではなく<wbr>、勝手に実験体にされているという点だ。
だから私は完全にピュアなものだけは決してとらない。そうすると<wbr>目的を果たすことはできなくなる。これは精神に関しても同じであ<wbr>る。完全に自由で独立しストレスフリーな精神であるとするならば<wbr>、そのニンゲンは決してその先をみることはできないだろう(もち<wbr>ろん安定した人生は送れると思う)。歴史上もあらゆる人間はトラ<wbr>ウマと迫害をこそ力に変えて実践してきた。だが現代人はそのよう<wbr>なアプローチを為そうとする存在はいなそうである。
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