2.残虐な同居訓練により死亡
5歳のウメキチと8歳のハッピィの繁殖を目指して、それまで雄雌分かれて生活していた三頭を慣れさせるための同居計画を実行することになった。30歳を越えてるウッチーは若熊たちの「仲介役」「なだめ役」として一緒に訓練させられることになった。
共有する展示スペースである屋外放飼場で一緒に放たれる約一時間ずつの訓練はハッピィとウメキチは20回以上行った中、ウッチーとウメキチは5回。繁殖を望む若熊たちの仲介役として同居させたにもかかわらずウッチーを2回も二頭だけにした結果肋骨骨折という大怪我をさせている。
20015年
6/16①ウメキチ、ハッピィ、ウッチー(ケガなし)
6/19 ウメキチ、ハッピィ
6/20②ウメキチ、ウッチー(右後肢ひどい咬傷、肋骨骨折?)
6/21 ウメキチ、ハッピィ
6/22 ウメキチ、ハッピィ
6/23 ウメキチ、ハッピィ
6/26③ウメキチ、ウッチー(咬傷)
6/27 ウメキチ、ハッピィ
6/28 ウメキチ、ハッピィ
7/3 ウメキチ、ハッピィ
7/4 ウメキチ、ハッピィ
7/5 ウメキチ、ハッピィ
7/6 ④ウメキチ、ハッピィ、ウッチー(咬傷、左後肢にひどい裂傷)
(7/10 ウメキチ、ハッピィ報告書に記録はないが目撃情報あり)
7/11 ウメキチ、ハッピィ
7/12 ウメキチ、ハッピィ
7/13 ウメキチ、ハッピィ
7/14 ウメキチ、ハッピィ
7/17 ウメキチ、ハッピィ
7/18 ウメキチ、ハッピィ
(7/19 ウメキチ、ハッピィ報告書に記録はないが目撃情報あり)
7/20 ウメキチ、ハッピィ
7/21 ウメキチ、ハッピィ
7/24⑤ウメキチ、ハッピィ、ウッチー(右脚甲部咬傷、4本の肋骨骨折による内臓損傷の致命傷)
7/25 ウッチー死体で発見される(午前9時)
ウメキチ、ハッピィ
《ウッチーの同居訓練の詳細》
1回目:6月16日初めての同居訓練は3頭一緒だった。
闘争と呼べるものはなく、ウメキチは仲の良い雌たちに下に見られてあしらわれ逃げ回ってばかりいた。ハッピィに咬まれ同居中止。ウッチーとウメキチの闘争はなくケガもなかった。
乱闘もなくケガと呼べるものはなかった。
2回目:6月20日ウッチーの同居訓練二回目はなぜかウメキチと2頭によるものだった。2
共有する展示スペースにはこの日特別な美味しいフルーツの御馳走が並べられていた。
食べはじめた時にウメキチもやってきてウッチーに後ろからちょっかいを出したが発情していないウッチーはウメキチに興味はないし邪魔されたくないので 威嚇した。その瞬間ウメキチが襲撃を開始。
ウメキチの一方的な激しい攻撃は何分か続いた。
暴行後傷だらけになって、ずっとへたり込んでしまった様子から見て、肋骨4本の骨折はこの時だったと推測される。気の休まらない約30分間の同居訓練終了。見学していた小さな子供たちが怖くて泣きだしたくらいひどいものだった。
この時以来痛みのためだろう、ウッチーは食欲もなく、部屋の隅でじっとしていることが多くなった。本能的に骨折を治そうとしていたと思われる。
その後も計画通り同居が続いた。
心配した客たちには「飼育担当者が裏でこっそり様子を見ていますのでご安心ください」との張り紙 を貼って対応していた。
3回目:6月26日は再びウッチー、ウメキチ2頭のみの同居訓練だった。
数分間の攻撃を受け咬まれ傷多数で美しかった毛並みは度重なる傷穴や咬み傷でボロボロになった。
4回目:7月6日3頭一緒の同居訓練でウッチーはウメキチから三度目の襲撃を受ける。後肢にひどい裂傷を負った。
この後傷が化膿したので17日から三日間抗生剤を処方された。
5回目:7月24日3頭一緒に同居訓練。
若熊だけの同居訓練も毎日のようにされていて、二頭だけでも大丈夫なくらい十分慣れてきていたのに、再びウメキチと一緒にする。初日を除いて常にひどく咬まれてケガだらけだったにもかかわらず同居を強行した。心配する客用には裏でこっそり見てるから…と看板を貼っていた。http://i.imgur.com/KVVDjkP.png
ただ何もせず座っているウッチーの背後から襲い、押し倒し、激しく咬みつき振り回すウメキチの圧倒的なパワーにウッチーはされるがままの状態。
激しい攻撃は合計すると20分にもなった。飼育員はその間監視窓から見ているだけで、離そうともしなかった。午後3時半ごろフラフラになりながらやっとのことで寝室へ避難した。
この日ウッチーは右脇下部の肋骨4本の骨折とその骨が刺さり内臓を損傷するという致命傷を負った。
客たちが「このままでは死んじゃうから止めさせて。」とそれまでも何度も頼んでも「素人は口出しするな!」と獣医師や飼育員に言われ、同居訓練は中止することもなく繰り返された。そんななか、最後の日、文字通り泣く泣く撮影してくれた動画が見つかった。(すすり泣く声が聴こえている)
この動画を見ない限り誰でも、真実からかけ離れたコメントしかできないと思います。
非常に残酷ですが実際の映像をご覧になってください。(グロくはないですが
トラウマにご注意ください。)#3の3分後から暴行場面はありませんが、ウッチーの肋骨骨折などのダメージがよくわかります。
円山動物園でのマレーグマ虐待の映像#1~3 (2015.7.24致命傷受傷日)英語&日本語説明文付
The Abuse of a Sun Bear at Maruyama Zoo, Sapporo, Japan. Very Severe
#1https://youtu.be/uS_r9b51m9o
#2https://youtu.be/KZY3jyjx40E
#3https://youtu.be/AZr3VazoqJ8
肋骨骨折は新米獣医師でも見分けられる※1フレイルチェストという症状を動画からはっきりと外観所見できる。※2骨折した肋骨が刺さったことによる右わき腹の「重度の内臓損傷」と「腸管のヘルニア」、このような大ケガを負えば腹腔内への多量の出血があり、間もなく意識がなくなるなどの重体を示す状態になったと思われる。
動画#2#3では、左脚を負傷したウッチーがガクンガクンとなってしまいまともに歩けない様子が映っている。骨折や脱臼、靱帯断裂などのひどいケガだと思うが、報告書にも説明はない。
このあと薬を混ぜたはちみつを塗ったパンを置くよう指示し、※3帰宅してしまったのだろうか5時以降には様子を診に来ることがなかった獣医師は、もう助からないと判断していたのだろう。そんな重篤な症状のウッチーをそのままにして午後7時に帰った飼育員に呆れてしまうが、もしかするとウッチーの死亡を確認したからかもしれないとも思う。
※1
フレイルチェストとは
多発肋骨骨折のうち、連続する3本以上の肋骨がおのおの2箇所以上で骨折した場合や、胸骨(きょうこつ)骨折に両側肋軟骨(ろくなんこつ)骨折を伴う場合には、この部分が胸郭全体との連続性を断たれて、正常の呼吸運動と逆の動き、すなわち吸気時に陥没して呼気(こき)時に突出するという奇異(きい)呼吸を示すようになります。これをフレイルチェストと呼びます(図34)。
フレイルチェストは、胸部外傷のなかでも最も重症のもののひとつで、重い呼吸不全から死に至ることも決してまれではありません。呼吸不全の原因は、多発肋骨骨折に伴う胸壁内血腫(きょうへきないけっしゅ)や腫脹(しゅちょう)、多発肋骨骨折に起因する激しい疼痛のために換気量が減少すること、痰の吐き出しが困難になること、や肺裂傷(はいれっしょう)の合併などが主なものです。
…奇異呼吸(シーソー呼吸)がみられ…診断は、特徴的な奇異呼吸運動から容易です。
…フレイルチェストは、前述したように胸部外傷のなかでも最も重症のもののひとつであり、救命救急センターや集中治療室(ICU)での専門的治療が必要です。…本症が疑われたら、ただちに救急車を呼び、救急隊の応急処置を受けながらしかるべき施設へ搬送してもらわなければなりません。
(Yahoo!ヘルスケアhttp://medical.yahoo.co.jp/katei/310862000/?disid=310862000のフレイルチェストのページより抜粋)
※2
円山動物園が作成した事故報告書参照のこと(6.死因について)
https://www.city.sapporo.jp/zoo/documents/jikohoukokusyo.pdf
※3
動物管理センターが立ち入り検査後発表した文書(3 円山動物園マレーグマ舎の立入検査の概要の(2)ウ参照)
http://www.city.sapporo.jp/somu/koho/hodo/201508/documents/mareguma-kaizenkankoku.pdf
5歳のウメキチと8歳のハッピィの繁殖を目指して、それまで雄雌分かれて生活していた三頭を慣れさせるための同居計画を実行することになった。30歳を越えてるウッチーは若熊たちの「仲介役」「なだめ役」として一緒に訓練させられることになった。
共有する展示スペースである屋外放飼場で一緒に放たれる約一時間ずつの訓練はハッピィとウメキチは20回以上行った中、ウッチーとウメキチは5回。繁殖を望む若熊たちの仲介役として同居させたにもかかわらずウッチーを2回も二頭だけにした結果肋骨骨折という大怪我をさせている。
20015年
6/16①ウメキチ、ハッピィ、ウッチー(ケガなし)
6/19 ウメキチ、ハッピィ
6/20②ウメキチ、ウッチー(右後肢ひどい咬傷、肋骨骨折?)
6/21 ウメキチ、ハッピィ
6/22 ウメキチ、ハッピィ
6/23 ウメキチ、ハッピィ
6/26③ウメキチ、ウッチー(咬傷)
6/27 ウメキチ、ハッピィ
6/28 ウメキチ、ハッピィ
7/3 ウメキチ、ハッピィ
7/4 ウメキチ、ハッピィ
7/5 ウメキチ、ハッピィ
7/6 ④ウメキチ、ハッピィ、ウッチー(咬傷、左後肢にひどい裂傷)
(7/10 ウメキチ、ハッピィ報告書に記録はないが目撃情報あり)
7/11 ウメキチ、ハッピィ
7/12 ウメキチ、ハッピィ
7/13 ウメキチ、ハッピィ
7/14 ウメキチ、ハッピィ
7/17 ウメキチ、ハッピィ
7/18 ウメキチ、ハッピィ
(7/19 ウメキチ、ハッピィ報告書に記録はないが目撃情報あり)
7/20 ウメキチ、ハッピィ
7/21 ウメキチ、ハッピィ
7/24⑤ウメキチ、ハッピィ、ウッチー(右脚甲部咬傷、4本の肋骨骨折による内臓損傷の致命傷)
7/25 ウッチー死体で発見される(午前9時)
ウメキチ、ハッピィ
《ウッチーの同居訓練の詳細》
1回目:6月16日初めての同居訓練は3頭一緒だった。
闘争と呼べるものはなく、ウメキチは仲の良い雌たちに下に見られてあしらわれ逃げ回ってばかりいた。ハッピィに咬まれ同居中止。ウッチーとウメキチの闘争はなくケガもなかった。
乱闘もなくケガと呼べるものはなかった。
2回目:6月20日ウッチーの同居訓練二回目はなぜかウメキチと2頭によるものだった。2
共有する展示スペースにはこの日特別な美味しいフルーツの御馳走が並べられていた。
食べはじめた時にウメキチもやってきてウッチーに後ろからちょっかいを出したが発情していないウッチーはウメキチに興味はないし邪魔されたくないので 威嚇した。その瞬間ウメキチが襲撃を開始。
ウメキチの一方的な激しい攻撃は何分か続いた。
暴行後傷だらけになって、ずっとへたり込んでしまった様子から見て、肋骨4本の骨折はこの時だったと推測される。気の休まらない約30分間の同居訓練終了。見学していた小さな子供たちが怖くて泣きだしたくらいひどいものだった。
この時以来痛みのためだろう、ウッチーは食欲もなく、部屋の隅でじっとしていることが多くなった。本能的に骨折を治そうとしていたと思われる。
その後も計画通り同居が続いた。
心配した客たちには「飼育担当者が裏でこっそり様子を見ていますのでご安心ください」との張り紙 を貼って対応していた。
3回目:6月26日は再びウッチー、ウメキチ2頭のみの同居訓練だった。
数分間の攻撃を受け咬まれ傷多数で美しかった毛並みは度重なる傷穴や咬み傷でボロボロになった。
4回目:7月6日3頭一緒の同居訓練でウッチーはウメキチから三度目の襲撃を受ける。後肢にひどい裂傷を負った。
この後傷が化膿したので17日から三日間抗生剤を処方された。
5回目:7月24日3頭一緒に同居訓練。
若熊だけの同居訓練も毎日のようにされていて、二頭だけでも大丈夫なくらい十分慣れてきていたのに、再びウメキチと一緒にする。初日を除いて常にひどく咬まれてケガだらけだったにもかかわらず同居を強行した。心配する客用には裏でこっそり見てるから…と看板を貼っていた。http://i.imgur.com/KVVDjkP.png
ただ何もせず座っているウッチーの背後から襲い、押し倒し、激しく咬みつき振り回すウメキチの圧倒的なパワーにウッチーはされるがままの状態。
激しい攻撃は合計すると20分にもなった。飼育員はその間監視窓から見ているだけで、離そうともしなかった。午後3時半ごろフラフラになりながらやっとのことで寝室へ避難した。
この日ウッチーは右脇下部の肋骨4本の骨折とその骨が刺さり内臓を損傷するという致命傷を負った。
客たちが「このままでは死んじゃうから止めさせて。」とそれまでも何度も頼んでも「素人は口出しするな!」と獣医師や飼育員に言われ、同居訓練は中止することもなく繰り返された。そんななか、最後の日、文字通り泣く泣く撮影してくれた動画が見つかった。(すすり泣く声が聴こえている)
この動画を見ない限り誰でも、真実からかけ離れたコメントしかできないと思います。
非常に残酷ですが実際の映像をご覧になってください。(グロくはないですが
トラウマにご注意ください。)#3の3分後から暴行場面はありませんが、ウッチーの肋骨骨折などのダメージがよくわかります。
円山動物園でのマレーグマ虐待の映像#1~3 (2015.7.24致命傷受傷日)英語&日本語説明文付
The Abuse of a Sun Bear at Maruyama Zoo, Sapporo, Japan. Very Severe
#1https://youtu.be/uS_r9b51m9o
#2https://youtu.be/KZY3jyjx40E
#3https://youtu.be/AZr3VazoqJ8
肋骨骨折は新米獣医師でも見分けられる※1フレイルチェストという症状を動画からはっきりと外観所見できる。※2骨折した肋骨が刺さったことによる右わき腹の「重度の内臓損傷」と「腸管のヘルニア」、このような大ケガを負えば腹腔内への多量の出血があり、間もなく意識がなくなるなどの重体を示す状態になったと思われる。
動画#2#3では、左脚を負傷したウッチーがガクンガクンとなってしまいまともに歩けない様子が映っている。骨折や脱臼、靱帯断裂などのひどいケガだと思うが、報告書にも説明はない。
このあと薬を混ぜたはちみつを塗ったパンを置くよう指示し、※3帰宅してしまったのだろうか5時以降には様子を診に来ることがなかった獣医師は、もう助からないと判断していたのだろう。そんな重篤な症状のウッチーをそのままにして午後7時に帰った飼育員に呆れてしまうが、もしかするとウッチーの死亡を確認したからかもしれないとも思う。
※1
フレイルチェストとは
多発肋骨骨折のうち、連続する3本以上の肋骨がおのおの2箇所以上で骨折した場合や、胸骨(きょうこつ)骨折に両側肋軟骨(ろくなんこつ)骨折を伴う場合には、この部分が胸郭全体との連続性を断たれて、正常の呼吸運動と逆の動き、すなわち吸気時に陥没して呼気(こき)時に突出するという奇異(きい)呼吸を示すようになります。これをフレイルチェストと呼びます(図34)。
フレイルチェストは、胸部外傷のなかでも最も重症のもののひとつで、重い呼吸不全から死に至ることも決してまれではありません。呼吸不全の原因は、多発肋骨骨折に伴う胸壁内血腫(きょうへきないけっしゅ)や腫脹(しゅちょう)、多発肋骨骨折に起因する激しい疼痛のために換気量が減少すること、痰の吐き出しが困難になること、や肺裂傷(はいれっしょう)の合併などが主なものです。
…奇異呼吸(シーソー呼吸)がみられ…診断は、特徴的な奇異呼吸運動から容易です。
…フレイルチェストは、前述したように胸部外傷のなかでも最も重症のもののひとつであり、救命救急センターや集中治療室(ICU)での専門的治療が必要です。…本症が疑われたら、ただちに救急車を呼び、救急隊の応急処置を受けながらしかるべき施設へ搬送してもらわなければなりません。
(Yahoo!ヘルスケアhttp://medical.yahoo.co.jp/katei/310862000/?disid=310862000のフレイルチェストのページより抜粋)
※2
円山動物園が作成した事故報告書参照のこと(6.死因について)
https://www.city.sapporo.jp/zoo/documents/jikohoukokusyo.pdf
※3
動物管理センターが立ち入り検査後発表した文書(3 円山動物園マレーグマ舎の立入検査の概要の(2)ウ参照)
http://www.city.sapporo.jp/somu/koho/hodo/201508/documents/mareguma-kaizenkankoku.pdf