こんばんは。いのっしー♪です。
小川糸さんのエッセイ集「針と糸」を読みました。
糸さんのエッセイは大好きで、以前もベルリンで暮らす糸さんの真似をして味噌を仕込んだりしました。
日々の暮らしで何が大事か、何に違和感を覚えるか・・
糸さんの言葉は飾りがなく正直で、
ボーッとただ流されて生きている私に色んなことを気づかせてくれます。
中でも今回印象に残ったのは、お店で働く者とお客の態度についての記述でした。
本来お店で何かを購入するというのことは、
自分で作ったり入手できないものをお金と引き換えに売ってもらうことで
”売る側”と”買う側”は対等であるべきだと・・・。
「これ、ありませんか?」と訊いた糸さんに飛行機の客室乗務員は何度も頭を下げて「申し訳ございません。」と謝罪しながらお断りしたそうです。
糸さんは久しぶりに日本人の接客に「ああ、そうだ・・これが日本のサービスだった・・」と思い出したそうです。
お金を支払う側と貰う側・・この単純な関係で貰う側はどれだけの不本意なお詫びをしなくちゃいけないんだろうとつい最近も歯ぎしりしたばかりです。
「そこまでおっしゃってまで、当店をご利用いただく必要はございません。
当店もお客様にはお譲りしたくございません。どうぞお引き取りを。」
・・・・と夢の中でもいいから言ってみたい!!!!!
今回のエッセイはおそらく初めて知る糸さんとお母さんとのことも書いてありました。
こちらはちょっと辛い気持ちでしんみり読みました。
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