こんばんは。いのっしー♪です。
ケーキも何もないクリスマスも終わりました。
あとは無事に年越しを迎えるだけです。
”来年こそは・・”などという意気込みは何もありませんが、
ただ穏やかに平和に暮らせたらいいな~・・・と漠然と感じています。
小川糸さんの「ミ・ト・ン」という本を読みました。
北欧のバルト三国のひとつ、ラトビアが物語のモデルになっています。
まるで童話のようなやさしい言葉づかいの物語でした。
小学生でも理解できるようなわかりやすい語り口ですが
内容は尊い素晴らしいものでした。
他国に侵略されて、歌う事、踊ること、自国への愛を表現すること、
あらゆることを制限されましたが、手袋を編むことだけは許された・・・。
愛する夫の帰りを待ちながら、主人公の女性は苦手だった編み物を続け
晩年にはミトンを編む名人になっていきます。
当たり前ですが、何でも手作りが基本の暮らしぶりも読んでいて楽しかった。
料理のレシピもキッチンまわりの道具なども、そして森の植物などにも興味がわきました。
徐々に不自由な暮らしを強いられながらも、
淡々と丁寧な暮らしを続けていく主人公の姿勢に心が洗われるようでした。
年の瀬に良い本に出逢えました。