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地球の大きさ計測「エラトステネス」

2025-02-05 12:52:56 | 日記
 現在の世界地図のほとんどは、上辺を北にしているようです。でも、南半球の国では上辺を南にしているものもあります。また、仏教世界では西方浄土の考えから西が上になっているものが多いそうです。世界地図の話の続きです。

 紀元前3世紀のヘレニズム時代。ギリシャ人の学者のエラトステネスは、球形の地球を前提にした地図を作成しました。この地図は現存しませんが、ギリシア人地理学者ストラボンの『地理誌』によって復元されました。
 エラトステネス(紀元前275年-紀元前194年)は、エジプトのアレクサンドリア図書館を含む学術機関であるムセイオンの館長を務めた人物です。図書館で入手できた膨大な情報を元に、当時の世界地図の改良を試み、ロドスの街を基準に緯線と経線を引きました。この地図は長い間最高の権威を持つものとされたということです。
 地球が球体であることは、プラトンやアリストテレスが物理的・観察的な論拠をもって唱えていました。エラトステネスは、アレクサンドリアとシエネという街の距離と太陽高度の差を利用して、地球の大きさを初めて科学的に計測しました。その時の地球一周の長さを44500kmと計算していますが、実際の値である約40000kmにとても近く、古代としては驚くほど正確な結果でした。紀元前230年頃のことです。


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