市川稔の米(マイ)情報

人間は環境で変わる

人間は環境、組織、制度、そして政治で変わってしまう。


第二次世界大戦の結果、分断された国がある。


ドイツは西ドイツと東ドイツに分かれた。

ドイツ人は同じだが、西ドイツの発展と比べて東ドイツは遅れてしまった。

ベルリンの壁が破壊されたのは1989年11月、東西ドイツが再統一されたのは1990年10月のこと。

共産国家の東ドイツ。

ドイツは自動車の生産でもトップクラスだが、東ドイツのクルマはどうか?

写真

これを見るだけも分かりますね。

同じ民族でもこれだけ違ってしまうのだから。


朝鮮半島も同じように分断されました。

同じ朝鮮民族ですが、南と北ではまったく違ってしまいました。

北では今でも独裁が続いています。


日本も分断されていたかも知れない。

敗戦がほぼ決定的となった1945年8月初めにソ連軍は日ソ不可侵条約を一方的に破棄し満州に攻め込んだ。

そこで起きた不幸な事件や現実はあまり語り継がれていない。

敗戦後、多くの日本人が極寒のシベリアへ連行され強制労働させられた。

多くの日本人が祖国の土を踏むことが出来なかったのだ。

北方4島と呼ばれる島は旧ソ連に奪われたままだ。

ソ連は崩壊したのに・・・


北海道が占領されていたらどうなったのだろうか?


ゾッとしますね。


国内でも同じことがあります。


今月の日経「私の履歴書」は国鉄を分割民営化した経緯が綴られています。


日本国有鉄道時代の労働組合はほんとに強烈だった。

なにしろ、親方日の丸とはこれのこと。

何十万人という職員がいた。

もっとも最大で過激だったのは国労だ。

専従組合員になると、組合役員になれば天下取ったような言動になる。

会社側と対等にやりあうからだ。


同じ日本人なのに、環境、組織、立場でそれほど人間というのは変わってしまうのだ。


小生も労働組合と戦ったことがある。

ある日突然、労働組合結成の知らせを受ける。

そこからおよそ半年の間交渉が続いた。

上部組織の専従が会社にやってきて午後から会議室で打ち合わせしている。

17時から会社側というか、オーナー側と交渉が始まる。

社員はほとんど言葉を発しない。

上部組織の労働組合のプロがオーナーと交渉するのだ。

その、オーナーとは小生のことです。


同じ日本人、今まで一家家族と思ってきた社員が経営側と敵対するのだ。


権利を主張する。

組合員に有利になるよう交渉する。

それは、ある意味当然のことかも知れないがお金は稼ぐもの、天から降ってくるものでもない。

会社に要求すれば出てくると思っている。


非常時のことだったが小生にはそういう体験がある。


だから、労働組合、特に専従は大嫌いだ。


何を言いたいかというと、



同じ民族、同じ人間でもおかれた環境、組織、政治、そういうもので人間とは変わってしまうということ。



よかれと思ってしていること、行動していること、考えていること。


この方向性や道を外れていたらどうなるか?


当初想定したこととまったく違うことになってしまう。


自分のおかれている環境をもう一度振り返ってみましょう。




努力しないでお金をもらえば人間堕落します。


やってもやらなくても同じ評価ならさぼります。


日本は世界の国々との比較では良い国の部類だが、国民を甘やかしているように思えて仕方ない。



エサになるコメ作れば、主食用米作ると同じかそれ以上のお金(補助金)がもらえる?


農家をダメにします。


生活保護世帯が増え続けています。


お金もらえる、家賃は安い、医療費タダ、これじゃ必死に働くのはバカバカしくなるのはある意味当然。


子供の育て方も同じ。


可愛いからと甘やかしたらいけません。

可愛い子には旅させよ

昔から云われていますね。

ジジババは甘くてOK(笑)


親は子供を一人前にする義務があります。


独り立ちをする手助けをするのが親の教育です。


今日のお話しは「人間は環境で変わる」でした。

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