とても広いし、自然環境も異なり、獲れる米も違うのでこのように区別されているのです。
県の行政体も分かれています。
福島県県南農林事務所主催のシンポジウムが開催されました。
関係機関、農業団体、農業者、流通関係者、消費者というような顔ぶれです。
不肖、小生もお話させていただきました。
県の方々もよく実態を理解されています。
当日配布された資料を拝見して驚いたのであります。
それは、福島県産米の流通状況という報告です。
それによると、福島県の生産量は455,700t(平成16産)にもなり、そのうち民間流通米に推計で364,700t(80%)自家消費・無償譲渡72,900t(16%)
JAに販売委託したコメは169,300tと生産量の37%。
その内、JAが独自で販売したコメは56,000tと推計。
JA全農福島に販売委託したコメは113,300tと生産量の25%ポッキリです。
これは福島県全体の数字ですので、県南地域ではこの傾向が一番強いので全農福島に販売委託したパーセントは更に劇的に少ないと予測されます。
以前から民間業者がしのぎを削りコメを集荷販売してきた背景もあるでしょう。
こういう地域ですから減反も計画通りには行きませんでした。
今度の制度になれば更にコメを作るでしょう。
小生は県の方に質問をしてみました。
こちらの地域では集落営農は進んでいますか?
答えは、
いいえ、ほとんど進んでいません。
小生は納得しました。
税金使わずに農業する人の割合が多いのだから大いに誇るべきであると。
自分で作ったものは自分で販売するというのが通常の姿だからです。
販路もいろいろ。
地域の消費生活者は生産者から直接購入している人が一番多いでしょう。
直売所の普及も背中を押しています。
民間集荷業者への販売も多いですね。
コメに限らず、地域で生産されたものは地域で消費されるのが一番健全な姿だからです。
ある意味、コメの生産販売先進地域でもあるのです。
これは全国各地で状況はいろいろです。
ひとつだけ云えることは、国内米生産の実態を見ると、北海道、東北、北陸で50パーセント。関東まで含めれば実に70パーセントに達します。
国内米問題とは実は東日本の問題であるとも云えるでしょう。
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市川 稔
杉村 敏夫
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