市川稔の米(マイ)情報

新米の秋と農業問題

日本列島は長い。

コメの刈取りは品種特性によっても変わります。

極早生、早生、中生、晩生などと呼びます。

10月も半ばになると、かなりの面積で刈取りが終わりました。

いつも思うことですが、田んぼにあった「稲」が1ヶ月から長くても2ヶ月くらいの間に刈り取られ、

乾燥調製して、玄米なり籾のまま保管される。

自家用や販売用、加工用などふくめると玄米換算で800万トンを超える。

日本は、米の低温倉庫のインフラはほぼ行き渡っている。

個人でも玄米専用冷蔵庫持っている人が多い。


農業に関する報道はかなり偏っていて真実を伝えていない。

農業経営者という専門誌の編集長はかねてから、

「農業問題」は「農業関係者」の問題であると主張しています。

小生もそう思います。

その敬愛する編集長がまとめた数字が以下のものです。(端数切捨て)



総農家    約252万戸

自給的農家   89万戸

土地持ち非農家 137万戸

販売農家    163万戸
(うち販売金額年間100万以上67万戸)
(うち農産物販売の無い販売農家15万戸)

主業農家     36万戸

準主業農家    39万戸

副業的農家    88万戸



それに対して内容は省略しますが、農業関係者は385千人に上るという。

驚きですね、ビックリですね。


年間売上100万以上の農家はたったの67万戸。

100万では生活できません。

地域の景観、集落としての共同体を守るということと、農業者問題、農業経営問題は分けて議論する必要あります。


都会の人は農業やっている家はなんとなく農業で生活していると勘違いしています。。


主業農家に至っては、たったの36万戸に過ぎません。


小生の会社で取引させていただいている農家は数少ない主業農家です。

ほぼ、全員後継者います。


集落のほとんどの田んぼを任されている人も多い。


そういう主業農家の方々と連携し未来の米作り、農業を守ってまいります。



なので、お米と一口に言っても作る人がどういう人かでかなり違います。


9月から10月のこの時期はサンプルがどんどん届きます。


専用の機械で品質をチェック。

試食も間に合いません。


販売計画に基づく仕入計画。

価格の設定。


一年の分が集中する時期です。


さぁ、今日も張り切って行きましょう!

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