市川稔の米(マイ)情報

(続)令和の米騒動

いやはや、

8月の端境期に発生した「令和の米騒動」

9月になり、10月になり、ほぼ刈り取り終わった11月になり、
そして12月

大方の見方は新米出揃えば価格も落ち着くのではと思われていた

が、

とんでもないことになっていて

いわゆる、スポット取引相場は上がり続けて

天井知らずの状態になっている

年明けもさらに上がるのでは
そういう見方も多くなっている

ただ、冷静にみれば、ほとんどの玄米は行き先が決まっているということで

倉庫にはもちろん来年の夏、令和7年産出るまで持たせないといけないので積んでいるということです

小生云うように、穀物は5%の需給変動で相場がらりと変わる


そもそも、昨年5年産の収量は歩留まり低下もあり発表より少ないところからスタートしている
なので、6年産出ると同時にいわゆる先食いしたわけでありまして

6年産の作況も農水省発表の101は無いというのが業界人の見立て

なので、7年の端境期の早い段階に不足するとみている

なので、行き先が決まっていない玄米が少ないのだ

相場は勝手につくが、その暴騰した相場の玄米が全体からみてどれだけの量動いているかといえば

全体の数%ではないでしょうか?


小生前々から云っているのは、
生産者も販売事業者も継続的な取引先、取組先を持つことだと


自社の都合優先

売る方は「どこが高く買ってくれるか」
買う方は「どこが安く出してくれるか」

スーパーなどの仕入でも同じ
そういう仕入をしていたところが仕入られなくなって大変な思いをしている


小生の本「維新伝心」228ページで書いています

「少しの損」という考え方

自社、自分の儲け第一に考える
原価は少しでも下げ、売価は少しでも高くしたい
社員の給与は出来るだけ安い方がいい
すべて自社中心の考え方です

そうしてもがき苦しんでいる会社が多い

中略

その逆、その反対をすればどうなるか?

「ひたすら良きものを」を与え続ける
ひたすら良きもの、ひたすら良きことを与え続ける
言ってみれば少しの損をし続けること(繁栄の法則より)

提供側の損は顧客側の得(徳)であります
期待以上の商品、サービスでお客の満足度は上がります

売上の拡大より充実を優先

後略


会社はどういう考え方で運営しているか?

そこが一番大事であります

令和の米騒動からそういうこと思った次第








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