市川稔の米(マイ)情報

米需給のゆがみ(3)

米は一年に一回の作物。

スーパーに行けば大量に米が陳列している。

精米したばかりのものだ。


業界以外の人はその仕組みというものは知らないのが普通。


このブログでも本米穀年度は米需給にゆがみが起きていると何度も指摘してきました。


2012.01.19

2012.02.25

2012.03.26

2012.04.12


いわゆる相場物、浮遊玉の玄米が異常相場になっている。

高騰しているということだ。

それより深刻なのは仕入が出来ないということ。

そうなれば供給がストップする。

買う側でも急遽他の会社からと探してもこんな状況では対応できるわけもなく・・・


こんな話も、

使う米や特売する米など毎回入札を行い安い札を入れたところから買う。

こういう仕入をしていた会社はこういう事態になると入札参加する会社が逃げてゆく。

当然ですね。







一年に一度しか収穫出来ない米。

これを一年通じて安定的に供給するということはかなり大変なこと。

だが、

それが「あたりまえ」になってしまっている。



消費側

買う側


からみる景色


生産側

売る側

からみる景色


は、かなり違いますね。


小生の認識では業界内は米パニックになっている。


米生産者→農協→全農→米卸→米会社、スーパー、業務用


こういう伝統的と錯覚していたルートが生産量の三分の一くらいになってしまっていることに気づいていない。


取り組みは「製販一体」で行うべき。


米など穀物は1割余る、1割足りないというだけで相場は大きく乱高下します。



だれかが、

どこかで、

安定した相場を作ってくれるという幻想から目を覚まさなければ。

(相場は相対で自ら創るもの)


小生の会社の方針は取引先の生産者(農業経営者)にいつもお話ししていますが、



永くお付き合いできる関係


を目指している。


その年その年の相場は無関係ではないが一喜一憂しない。


そういう意味ではこのような異常相場になっている時に有難味とそういうやり方でやってきて良かったと思う。








ものの見方三原則



安岡正篤先生


(1)目先で見ずに、長い目で見る

 可能なかぎりの知識を基盤に情報を収集し、さらに想像力まで駆使して、長期的な展望を持つことが必要です。
 目先のことで右往左往せず、なにごとにも適切に対応できるようになります。



(2)一面ではなく、ものの反面を見る

 ものごとは決して一面的ではなく多面的です。だから自分が見ている一面ではなく、自分の目には見えない反面を見るように心がける必要があります。
 狭い主観だけにとらわれていないで、ものごとを別の立場から考えることが大切です。



(3)枝葉末節を考えないで、根本で考える

 木の枝葉は様々な伸び方を・繁り方をしますが、根は一つです。
 枝葉の伸び方・繁り方でものごとをとらえ考えても、正確な思考は成り立ちません。
 土の中に隠されている根を常に見失わず、その根について考えるようにしならないということです。








経営者、社長は特にそうだ。

目先で動いてはいけません。

どっしり構えること。

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